平成22年全国地域リハビリテーション合同研修会 札幌

研修会テーマ
「医療・介護連絡に地域リハの理念を活かす」
−介護予防から街づくりまで−


 この度、地域リハの全国合同研修会を札幌で開催させていただくことになりました。研修会のテーマは「医療・介護連携に地域リハの理念を活かす−介護予防から街づくりまで−」です。研修会では「在宅ケア連絡会の活動から地域リハ連携を考える」、「まちづくり的地域リハの取り組み」、「地域資源を活かした介護予防を考える」、「リハの地域力を高めるために」についてのパネル討論、「在宅呼吸リハ」についてのセミナーを予定しています。地域リハの理念は特別のものではなく、地域で医療、福祉を実践する場合の基本的な考えですので、こうした視点から私たちが日頃行っている医療と介護福祉連携を考え直してみようというのが今回の研修会の目的の一つです。

 古い話になりますが、昭和63年に第16回リハビリテーション国際会議のポストコングレスとして、国際リハビリテーション札幌大会が同年9月に札幌で開催されました。会長の河邨文一郎先生(当時札幌医大整形外科教授)が「処女地における地域リハビリテーションの発展」と題して基調講演を行っています。昭和35年のポリオ大流行と前後して、北海道ではポリオ罹患児の療育支援を目的とした様々なネットワークができました。この講演で河邨先生は、「この子らが成人になったときにおのおのが家庭を作れるように、このネットワークを堅実に維持してゆく」こと、障がいを持つ方々が「社会人となって働くことができ、安心して生活できる場をつくること」が必要であると強調されました。河邨先生の講演から20年、日本の社会、経済、文化は大きく様変わりし、高齢者に対する医療介護福祉の充実が喫緊の課題になってきました。8年前の平成14年には、北海道大学リハ医学講座の真野行生教授が主催するリハビリテーション・ケア合同研究大会2002が札幌で開催されました。研究大会では、澤村誠志先生が「地域リハビリテーションにおける連携の重要性」のテーマで特別講演を行い、大田仁史先生がシンポジウム「介護保険と地域リハビリテーション」をまとめられております。今回の合同研修会は、こうして北海道に蒔かれた地域リハ活動の種がどのように育ちつつあるかということを全国の皆さんに紹介する目的もあります。

 合同研修会には全国のリハ関連職だけではなく、福祉、行政など地域リハに関わる多くの方々が参加し、研修会を大いに盛り上げていただきたいと思います。北海道の6月は最も美しい季節といわれています。風薫る初夏の北海道で地域リハを熱く語り合いましょう。

平成22年全国地域リハビリテーション合同研修会 札幌
大会長 横串 算敏
(医療法人渓仁会 札幌西円山病院 副院長)

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