第38回日本口蓋裂学会総会・学術集会

会長挨拶

第38回日本口蓋裂学会総会・学術集会を平成26年5月29日から2日間、北海道の札幌市で開催することになりました。本学会の学術集会が札幌で開催されるのは、1991年に札幌医科大学の小浜教授が本学術集会を担当されて以来、22年ぶりになります。学会会員の皆様はもとより、口唇口蓋裂の治療に携わる多くの方々のご参加をお待ちいたしております。

本学会はその全身である研究会の発足当初から、口唇口蓋裂患児に対するより良い治療法の開発と社会復帰を願って、学術集会において熱い議論が交わされてまいりました。本学会の活動を通してその治療法は格段に進歩してきておりますが、まだまだ解決しなければならない課題も多く残されています。

今回の第38回総会・学術集会においては、大会テーマを「技と心」といたしました。口唇口蓋裂の治療においては、いろいろな専門分野が連携するチーム医療の充実が求められます。それぞれの診療科における「技」、すなわち治療技術の向上は、口唇口蓋裂患者の治療の質を向上させる上で基本となる事はいうまでもありませんが、口唇口蓋裂によって形態的・機能的な不自由を有している患者さん、またご家族の心の内にある悩みなどは計り知れないものがあると考えられます。今回の学術集会においてはこのような「心」のケアーにも焦点を当て、「技」の向上とともに皆様と勉強したいと考えております。

5月から6月、札幌は大変過ごしやすい季節です。学会に参加されたあとには、ぜひ観光も企画なさって北海道の大自然をも楽しんでいただければ幸いでございます。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。

第38回日本口蓋裂学会大会・学術集会 会長
北海道大学大学院歯学研究科 歯科矯正学教室
教 授  飯田 順一郎

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