本学会・研究会について

学会長挨拶

「街と生活 –社会に応じる作業療法士を目指して」

第48回北海道作業療法学会
学会長 菊地 啓介

長期入院が当たり前の時代から在宅療養への移行が促進され、障害をもっても「地域で安心して暮らしつづける」社会、地域包括ケアシステムの構築が急がれております。
 その一方で、地域の少子高齢化・労働人口の減少・過疎なども重なり、地域の高齢者・障がい者を支えるためには、個々のサービス体系は十分ではなく、自助・互助が強調されつつ、あらゆるレベルで連携した社会システムよって乗り切ることが望まれております。
 このような中、作業療法士も社会の要請に応えられるよう、社会の中、地域の中で、人が自立して生きがいをもった生活を支援する職種である必要があります。
 第48回北海道作業療法学会では、「街と生活 –社会に応じる作業療法士を目指して」をテーマとして開催いたします。
 また、会期中には日本作業療法士協会50周年記念事業として元日本ハムファイターズ社長の藤井純一氏の講演や道内各地の地域作業療法実践を、一般市民に向け発信し地域浸透と社会貢献について考えたいと思っております。
 さらに、高齢者を中心に心臓機能や呼吸機能に障害をもつ内部障害者の有病率は増加傾向にあります。地域包括ケアシステムの中でも医療職の側面に期待されている作業療法士においては、病状をどうとらえるか抑えておきたい知識であります。
 教育講演では、札幌医科大学保健医療学部看護学科の斉藤重幸医師をお招きし、生活習慣病の糖尿病や高血圧症等について、作業療法の実践につながるお話をいただく予定です。

 「作業をすることで人は元気になれる」ことを示されました。
作業療法士の実践が、自立支援を促すことに国は気が付きました。
今は、作業療法士の質が問われています。
次は、質の高い作業療法士の取り組みの浸透が街や一般住民への浸透する社会が求められます。

今学会を通して、作業療法効果や質について議論するとともに、社会にどう応じていくのかを議論していきましょう。

実行委員会

第48回学会組織図

第47回学会組織図

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