第32年会では以下の招待講演を予定しております。
招待講演 1 (5月11日(木) 13:30〜14:30 第1会場)
「粘膜免疫学創生が導いた次世代型ワクチン」
- 演者
- 清野 宏
- 所属
- 東京大学医科学研究所 1国際粘膜ワクチン開発研究センター、2炎症免疫学分野
近年、腸管は栄養分の消化吸収部位であるのみならず、免疫系の働きにより病原体の感染防御にも多大に貢献していることが明らかとなっています。驚くべきことに腸管免疫システムが十分に機能するためには、共生関係にある腸内細菌叢が重要であることもわかってきました。本招待講演では、この腸管免疫システムを積極的に活用する経口ワクチンデリバリーシステム「MucoRice」の開発をはじめとした、腸管免疫とその応用に関する最新の知見について紹介いただきます。
招待講演 2 (5月13日(土) 11:30〜12:30 第1会場)
「Ionic-Liquids for Transdermal Drug Delivery」
- 演者
- Samir Mitragotri, Ph.D.
- 所属
- University of California, Santa Barbara
これまでに多くの低分子薬物が経皮吸収製剤として上市され臨床現場で活用されていますが、角質層が吸収の障壁として機能するためタンパクに代表される高分子薬剤の経皮吸収製剤化は非常に困難です。この障壁を克服するために様々なアプローチが為されており、その一つにイオン液体による吸収促進が挙げられます。本招待講演ではイオン液体の分子設計および経皮吸収製剤への応用展開について講演いただきます。