特別企画シンポジウム

第33年会では、以下3件の「特別企画シンポジウム」を予定しております。

特別企画シンポジウム 1 Special Symposium 1

日本薬学会と日本薬剤学会との融合
 「次世代創薬 ”核酸医薬” イノベーション」

オーガナイザー
高倉 喜信 (京都大学大学院 薬学研究科)
尾上 誠良 (静岡県立大学 薬学部)

創薬シーズの枯渇が問題となっている昨今、siRNA、アンチセンス、アプタマー等の核酸医薬品は抗体医薬品に続く次世代医薬品としてその高い分子特異性と有効性が期待されている。その技術革新によってこれまで治療が困難だった疾病に対する医薬品創出が期待されており、全世界で研究開発が精力的に行われている。薬学会と薬剤学会との合同で企画された本シンポジウムでは、さらなるイノベーションに向けて産官学の枠を越えた情報共有の場を提供すべく、核酸医薬の「ケミストリー」「ドラッグデリバリーシステム」「レギュレーション」「医薬品研究開発」を担うエキスパートによって最新の知見と課題を概説する。

「核酸医薬実用化のための課題:化学的側面から」
佐々木 茂貴 (九州大学大学院 薬学研究院)
「核酸医薬のDDS」
奥 直人 (静岡県立大学 薬学部)
「核酸医薬品の規制整備の現状」
井上 貴雄 (国立医薬品食品衛生研究所 遺伝子医薬部)
「ENAオリゴヌクレオチドを用いた核酸医薬の研究開発」
小泉 誠 (第一三共(株)品川研究開発センター)

特別企画シンポジウム 2 Special Symposium 2

日本医療薬学会と日本薬剤学会との融合 
  「医療現場で必要とされる実践的製剤の設計と機能性評価」

オーガナイザー
尾関 哲也 (名古屋市立大学大学院 薬学研究科)
菅原 満 (北海道大学大学院 薬学研究院)

薬剤学が患者ベネフィットに如何にして継続的かつ発展的に貢献していけるかを考えることをテーマとし、近縁分野の学会である日本医療薬学会との合同シンポジウムを企画した。 市販製剤では治療困難な疾患や、特定の患者群でより使用しやすくするための剤形の工夫を、従来、病院・薬局製剤や調剤技術で一部対応してきた。一方、近年それらの製剤に関する品質保証や倫理的配慮等の点から、医療機関における新規製剤の開発が難しい現状もある。したがって、患者ベネフィットに貢献し続けるためには、臨床で使用されている薬剤の問題点(不足点)や、有用性を増すための要望を、供給する側(基礎)と使用する側(臨床)それぞれの立場に従事する者で共有する必要がある。 本シンポジウムを通じて、両者の相互理解を深めるとともに、相互関係をより強固なものとしたい。

「Opening Remarks」
佐々木 均 (長崎大学病院薬剤部)
「医療現場におけるクラスV院内製剤の評価」
大谷 道輝 (杏雲堂病院)
「大学から発信する” Evidence Based Hospital Formulation(EBHF)”」
花輪 剛久 (東京理科大学薬学部)
「化学・放射線療法誘発性の口腔粘膜炎の疼痛緩和を目的としたインドメタシンスプレーの有効性と安全性評価」
百 賢二 (帝京平成大学薬学部)
「実臨床で求められる製剤」
佐々木 忠徳 (昭和大学病院薬局)

特別企画シンポジウム 3 Special Symposium 3

最近の中国の製薬関連情報」

オーガナイザー
砂田 久一 (名城大学 薬学部)

近年、製剤技術が進歩し、ユーザー志向の口腔内崩壊錠の開発されるようになった。その経緯は、多数のジェネリック薬品が承認されたが、多くの不良品も含まれていた。これを認識した政府は2007年10月1日に前承認された固形製剤(289件)を再度評価し、ガイトラインを公布した。主たる改革は薬学一致性(溶出、安定性)と生物学的等同性である。まず等同性の評価は必ずブランド薬品を参照する。BE実験に当たって、再評価を効率的に行うため、外国で行われたBE試験データを承認するとか、ジェネリック薬品の導入などである。これは製薬技術を一層高め、国際製薬レベルに追い付くチャンスでもある

「中国における「口腔内崩解錠」の現状と展望」
馬 俊 (万和製薬)
「中国のジェネリク医薬品の再評価と医薬品審査承認制度の進歩」
崔 福徳 (瀋陽薬科大学)

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