ごあいさつ

この度、第36回日本植物細胞分子生物学会大会を石川県金沢市の街中で開催することとなりました。会期は、平成30年8月26日(日)から28日(火)の3日間で、会場は主会場として金沢商工会議所会館、一部、近郊の施設を利用しておこなわれます。日本植物細胞分子生物学会会員の皆様におかれましては、奮ってご参加いただけるようご案内申し上げます。

本学会は、植物組織培養、分子生物学、および細胞工学の基礎研究とその応用開発研究の発展をめざして、理学、農学、薬学、工学などの多方面の分野における研究者・技術者の方々が一同に会し、会員が基礎から応用に至る幅広い分野での情報を共有することを基本理念としております。そのため、学会の大会は各参加者がホームとしている学会の壁を飛び越えて、研究内容を発表し議論する場と位置付けております。

本大会では、 8月26日(日)午後〜28日(火)に一般講演、ポスター発表、シンポジウムを金沢商工会議所会館で開催し、27日(月)午後に、総会、各授賞式典(石川県文教会館)、懇親会(金沢ニューグランドホテル)を開催する予定です。また、本大会の開催に先んじて、8月25日(土)夕方に代議員総会を、26日(日)午前に、植物細胞分子生物学会市民公開シンポジウム「健康、生活の質の向上に寄与する石川・北陸発 植物バイオテクノロジー」を、金沢商工会議所会館にて開催します。

金沢は、頻繁な羽田-小松便に加えて、一昨日開業した北陸新幹線により首都圏からのアクセスが良いばかりではなく、関西圏や名古屋圏からもJR特急列車「サンダーバード」や「シラサギ」等の利用によりアプローチしやすい立地になっております。夏の開催地としても、首都圏や関西圏より平均気温が数度低く、冬に雨・雪が集中するためか、夏は比較的好天に恵まれます。主会場となります金沢商工会議所会館は平成26年3月に竣工した新しい施設であり、大会の3日間、全館貸し切りで実施されます。

金沢商工会議所会館、及び近郊施設である石川県文教会館、金沢ニューグランドホテルは、金沢駅東口から、頻繁に出ているバスで約10分(徒歩20分程度)の距離にあり、近江町市場と香林坊の間に位置し、「夜の町」片町にも徒歩の距離です。このため、宿舎は、金沢駅前のホテルだけでなく、香林坊など街中にあるどちらのホテルからでも会場へのアクセスは良く、大会、シンポジウム等で活発な情報交換や議論をしていただいた後は、片町または金沢駅前等で、能登半島を有する石川県の新鮮な魚介類や、加賀藩の伝統に支えられた郷土料理などを肴に、その続きを行ったり、リフレッシュしたりしていただきたいと存じます。懇親会でも、予算が許す限り、サプライズなイベントを用意したいと考えております。

話は前後しますが、本学会は、前身を日本植物組織培養学会として1981年に設立され、1995年に日本植物細胞分子生物学会と改称され、現在に至っています。私事になりますが、本学会の前身が設立された1981年、当時4年生だった私が、山中湖近くで開催された国際植物組織培養会議に、指導教官の大山莞爾先生に、何も分からないままに連れていっていただいて、本国際会議の熱意に感銘を受けたことがつい先日のように思い出されます。その後37年の年月を経て、故 大山先生ゆかりの地でもあります石川県で、本大会を開催できることは大変ありがたいことです。

一人でも多くの会員の皆様が金沢にお越しいただき、本大会、シンポジウムならびに懇親会にご参加いただけるよう心からお待ちしております。

 

第36回日本植物細胞分子生物学会(金沢)大会
大会実行委員長 三沢 典彦
(石川県立大学 生物資源工学研究所)

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