シンポジウム

本大会では以下のように6件のシンポジウムを予定しています。

日本植物細胞分子生物学会 市民公開シンポジウム

健康、生活の質の向上に寄与する石川・北陸発 植物バイオテクノロジー
8月26日(日)9:30〜12:30 A会場(2F 大会議室)

石川県伝統野菜の再興に向けたゲノム育種の展開
高木 宏樹(石川県立大学 生物資源環境学部)

石川県では、食文化や風土に合った伝統野菜が保存・利用されている。本講演では、ゲノム情報を活用した最新の育種技術による石川県伝統野菜の品種改良への取り組みについて紹介する。

澱粉の性質から考える加賀レンコンの美味しさ
本多 裕司(石川県立大学 生物資源環境学部)

「加賀レンコン」は石川県のお店でよく見かける加賀野菜の1つである。加賀レンコンは他府県産のレンコンと比較して、澱粉量が多くて粘りが強いのが特徴であるといわれている。本発表では、加賀レンコンに含まれている澱粉の性質から、加賀レンコンの美味しさについて考えてみる。

澱粉改変で新しい米をつくる-業務用米開発の試み
山川 博幹(農研機構中央農業研究センター北陸研究拠点(現・農林水産省技術会議事務局)

イネはゲノム情報が詳しく解読されており、世界中で遺伝子機能の最先端の研究がなされています。私たち北陸研究拠点では、最新の科学や技術を活用して、北陸地域の農業生産ニーズに役立つ研究開発を行っている。本講演では、デンプンの糊化特性を改変して、チャーハンや牛丼などに向く硬めのご飯を開発した事例について紹介する。

石川県の希少野生植物の絶滅を植物バイオで守る
大谷 基泰(石川県立大学 生物資源工学研究所)
野上 達也(石川県自然保護課)

環境省のレッドデータブック(2007年)によれば、植物の約24%が絶滅の危険性があるが、その数は年を追う毎に増加していて石川県も同じような傾向をたどっている。そこで、植物バイオ(組織培養技術)を使った野生植物を増殖する試みについて紹介する。

うんしゅうみかん由来β-クリプトキサンチンによる健康作用について
大江 健一((株)ダイセル 研究開発本部)

β-クリプトキサンチンは温州みかんに特異的に含まれるカロテノイドである。欧米にはβ-クリプトキサンチンを豊富に含む食品がなかったことから、β-カロテン等に比べて機能的な研究は遅れていた。ダイセルではうんしゅうみかんからβ-クリプトキサンチンを濃縮する手法を開発すると共に、その健康増進効果を検証してきたので紹介する。

シンポジウム1

スマートセルによる有用物質生産系開発の新たな展開
8月26日(日) 14:00〜17:00 A会場(2F 大会議室)

オーガナイザー: 松尾 幸毅((国研)産業技術総合研究所)
           加藤 晃(奈良先端科学技術大学院大学)

近年、遺伝子組換え技術、ゲノム編集といったバイオテクノロジーと膨大なゲノム情報との融合研究展開に伴い、植物や微生物等を用いた物質生産技術が注目されており、世界的に関連技術の研究開発が推進されている。本シンポジウムでは、現在実施されているNEDOプロジェクト「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発」における植物、微生物によるスマートセル技術の開発とその応用研究の概要とトピックを紹介する。

バイオエコノミー創出のための技術開発〜NEDOスマートセルプロジェクト
林 智佳子((国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO))
バクテリアの耐性獲得機構に見られる自己ゲノム編集機構の解析と育種への応用
間世田 英明((国研)産業技術総合研究所)
植物の生産性を制御する新規ゲノム編集システムの創生
刑部祐里子(徳島大学 生物資源産業学部)
脂溶性物質のアポプラスト集積に関わる生物学的イベント
矢崎 一史(京都大学 生存圏研究所)
スマートセル開発に向けた情報解析技術
荒木 通啓(京都大学大学院 医学研究科)

シンポジウム2

植物由来カロテノイドの生合成・バイオテクノロジーと機能性
8月26日(日)14:00〜17:00 B会場(2F 研修室1 A/B)

オーガナイザー: 眞岡 孝至((一財)生産開発科学研究所)
           竹村 美保 (石川県立大学)

カロテノイドは、生物、特に植物が作る代表的天然色素の1つであるが、カロテノイドの生合成・バイオテクノロジー、及びヒトの機能性等に関する最新の研究を紹介する。

カロテノイド その天然色素としての役割
眞岡 孝至((一財)生産開発科学研究所)
ゼニゴケのカロテノイド遺伝子の解析から見えるもの
竹村 美保(石川県立大学)
食品の調理とカロテノイド
大澤 絢子(神奈川工科大学)
トマト、リコピンの機能性
相澤 宏一(カゴメ株式会社)
海藻の培養によるカロテノイドの生産
伊波 匡彦(株式会社サウスプロダクト)

シンポジウム3

生物間相互作用における植物特化代謝戦略の解明とその活用
8月28日(火)14:00〜17:00 A会場(2F 大会議室)

オーガナイザー: 矢崎 一史(京都大学生存圏研究所)
           高橋 征司(東北大学大学院工学研究科)

植物において生体防御や共生などの生物間相互作用は生存戦略上極めて重要であり、その媒介となる多様な化合物を合成するために特化代謝経路を発達させてきた。一方、植物特化代謝産物の多くは、化学合成が困難な構造を有する高付加価値化合物として産業的にも重要である。本シンポジウムでは、植物の巧妙な特化代謝制御機構とその応用展開に関する最先端の研究を5名の演者から紹介してもらい、植物の産業活用のポテンシャルについても議論する。

ジテルペノイド生合成関連遺伝子クラスターの植物種を超えた保存性
岡田 憲典(東京大学生物生産工学研究センター)
ナス属植物におけるステロイドグリコアルカロイドの構造多様性の進化
水谷 正治(神戸大学大学院農学研究科)
マメ科薬用植物カンゾウのトリテルペノイド生合成制御に関わる転写因子の探索とトリテルペノイドの生物学的機能解明に向けた研究展開
關  光(大阪大学大学院工学研究科)
エゾムラサキツツジが生産する抗HIV 天然物ダウリクロメン酸の生合成経路
田浦 太志(富山大学大学院医学薬学研究部)
香気成分を介した植物間コミュニケーション 
有村源一郎(東京理科大学基礎工学部)

シンポジウム4

難培養植物への挑戦と新たな形質転換系の開発に向けて
8月28日(火) 14:00〜17:00 B会場(2F 研修室1 A/B)

オーガナイザー: 田部井 豊 (農研機構生物機能利用研究部門)

近年ゲノム編集技術等の発展に伴い、多種多様な植物種に遺伝子導入する必要性が高まっている。しかし、効率的な培養系が確立してない植物種も多く研究を制限している場合が多い。本シンポジウムでは、様々な植物種における培養系の研究開発を紹介しながら、難培養とされている植物種の培養系開発の一助になるように情報提供と意見交換をおこなう。

暖地型イネ科牧草類における効率的な組織培養系の確立と遺伝子組換え技術の開発
権藤 崇裕(宮崎大学フロンティア科学実験総合センター)
ユリ科花き園芸植物における組織培養と形質転換
中野 優(新潟大学農学部)
果樹の形質転換法の進展−高効率リンゴ形質転換体の作出−
和田 雅人(農研機構果樹茶業研究部門)
植物の再生を司る因子を探索し利用する
岩瀬 哲(理化学研究所)

シンポジウム5

バイオインフォマティクス講習会Y(2018)
8月28日(火) 14:00〜17:00 C会場(2F 研修室1 C)

オーガナイザー: 矢野健太郎(明治大学農学部)
           越水 静(明治大学農学部)

NGSを用いた最先端オミックス解析事例を用い、座学と実習形式で解説する。

高次倍数性植物に対するゲノムワイドな遺伝解析法 −サツマイモ(2n=6x=90)での大規模解析例−
門田 有希(岡山大学大学院環境生命科学研究科)
とりあえずGWASやってみる 〜最高のケースと最悪のケース〜
山本 英司(かずさDNA研究所/JSTさきがけ)
未知の植物ゲノムは怖くない 〜非モデル・未シークエンス領域へのアプローチ〜
赤木 剛士(京都大学大学院農学研究科)

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