ごあいさつ

創剤フォーラムでは年1回、主に製剤・薬物動態に携わる企業研究者ならびに大学関係者を中心とした「薬剤学懇談会研究討論会」を開催しております。本会は薬剤学をより一層発展させる趣旨のもとに日本中がものづくり中心であった高度経済成長期真っ只中の1964年に「薬剤学懇談会」として発足し、これまでに55回開催され、薬剤学研究および製剤開発上の問題点、最新の医療・創薬現場の声、適正使用のあり方などについて広く意見を交換し、情報収集および学ぶ場として多くの実績を残してまいりました。本回は第56回薬剤学懇談会研究討論会として2019年6/13(木)、14(金)に1泊2日で開催いたします。

テーマは「原点回帰」です。創剤フォーラムは、製剤学と関連他領域との交流の核、また製剤学研究者のあいだの自由な情報交換の場を創り出すことを目的として設立されました。ここ数回の会も異分野から学ぶ姿勢でした。今回も設立趣旨を考えて様々な分野の先生方に講演をお願いしました。特別講演として、胡桃坂仁志先生(東京大学)にエピジェネティクスの構造生物学について、隅田泰生先生(鹿児島大学)に大学発ベンチャーの起業についてお話しして頂く予定です。7名の招待講演の先生方からは、具体的な研究から研究トレンド、厚労省へ出向、PMDAの国際的取り込みなどを講演して頂きます。イブニングレクチャーは、菊池寛先生(LTTバイオファーマ)にお願いしております。

ここ愛知県は、“ものづくり”の地域です。ものづくりの時代に生まれた本会において、様々な分野の研究者と意見交換し、新たな情報をキャッチして参加者個々の糧として頂ければ幸いです。

第56回薬剤学懇談会研究討論会実行委員長
名古屋市立大学大学院 薬学研究科
教授 尾関 哲也

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