特別企画シンポジウム

特別講演1 5月17日(金) 11:15〜12:15 第1会場

「ナノバイオデバイスとAIが拓く未来医療」

馬場 嘉信 先生
名古屋大学大学院工学研究科・医学系研究科・ナノライフシステム研究所

内閣府・ImPACT、AMED再生医療実現拠点ネットワークプログラム、AMED最先端の次世代がん診断システム開発、文科省COI-STREAM、科研費・新学術領域で進めているナノバイオデバイス開発を目指した研究成果として、ナノピラーによる超高速1分子DNA解析、ナノワイヤによるエクソソーム超高効率捕捉と尿中のエクソソームmiRNA超高感度解析およびがん診断、ナノポア1分子DNAシークエンシング、イムノピラーによるがん超早期診断、量子ドットと臓器透明化によるiPS細胞のintra vitalイメージング、超スマート社会を構築するAI-Powered IoNTナノセンサなど、ナノバイオデバイスとAIの基礎研究から臨床応用・実用化に向けた研究動向について解説する。

特別講演2 5月17日(金) 15:15〜16:15 第1会場

「定量的proteotypingに基づく薬剤学の新地平」

寺崎 哲也 先生
東北大学大学院薬学研究科

輸送担体、酵素、チャネル、受容体などは薬物の体内動態・薬効・毒性を決定する重要な働きを担う。動的変化を伴う多様な機能を解明する上で、少数の代表分子に限定した従来型研究には限界がある。これを超えるには「機能性タンパク質の種類と量と存在状態と局在部位を精密に測定する定量的proteotypingに基づいたphenotype予測学」が必要である。プロテオミクスはその最も有力な解決手法であるが、成功の鍵は膨大な測定結果から信頼性の高い情報を短時間で抽出することにある。本講演では私達が開発したペプチド検索エンジンを活用した定量的・網羅的・標的プロテオミクス研究の一部を紹介し、次代の薬剤学を展望したい。

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