医療ソーシャルワークの未来図
~当事者に届く支援! 組織と地域に必要なソーシャルワーク機能の発揮を問う!~
大会長 小林 哲朗
国家公務員共済組合連合会 名城病院
(一社)愛知県医療ソーシャルワーカー協会 会長
第68回公益社団法人日本医療社会福祉協会全国大会・第40回日本医療社会事業学会は愛知県で開催させていただくことになりました。大会長として一言ご挨拶申し上げます。
私たちの仕事は、当事者の意向を尊重し、個別支援、組織マネジメント、地域マネジメントというソーシャルワークの機能を発揮することが求められています。個別支援の中では、当事者の意向を尊重する意思決定支援を通じて、社会的課題を抱えるクライエントの権利を守る視点が大切です。このことは、ソーシャルワークの資質向上だけでなく、多様な専門職との対話の中から解決の糸口を見つけ出すことの積み重ねでもあります。また組織マネジメントや地域マネジメントはソーシャルワーカーの置かれている地位向上のみならずクライエントを支援する環境整備という点でも重要になります。本学会ではさまざまな領域からの発表や講演などを情報共有し、医療ソーシャルワークの未来の姿を考え、整理し、そして深めることを目指したいと考え、大会のテーマを「医療ソーシャルワークの未来図」~当事者に届く支援! 組織と地域に必要なソーシャルワーク機能の発揮を問う!~とさせていただきました。
愛知県医療ソーシャルワーカー協会は、2015年に一般社団法人に組織変更し、2018年度は正会員数720名、10年前と比較すると会員数は1.4倍、研修会は33回開催し(同4.1倍)、交流する団体は30を超えました(同4.2倍)。職能団体として、医療ソーシャルワークが社会課題への解決に役立つか、社会貢献できるか、そのことを絶えず考えながら協会活動に取り組んでまいりました。
愛知県での全国大会の開催は1974年が最後となり実に46年ぶりの開催となります。同時に、第15回愛知県医療ソーシャルワーク学会も同時開催させていただくことになります。また、愛知県医療ソーシャルワーカー協会設立70周年記念の年でもあり、この節目にこのように全国大会をこの愛知県で開催できることを大変うれしく、また光栄に思います。会場はJR名古屋駅から徒歩5分のアクセスが容易な「ウインクあいち」です。あいち大会では様々な情報を発信し、全国からお越しいただくことを実行委員一同、おもてなしの心で準備に入りました。
みなさまの参加を心よりお待ちしております。