大会長挨拶
第62回日本小児歯科学会大会
大会長挨拶
第62回日本小児歯科学会大会 大会長
神奈川歯科大学 小児歯科学講座 教授
令和6年5月16日、17日の両日、第62回日本小児歯科学会大会を神奈川県横須賀市において開催する運びとなりました。本大会の大会長を務めます神奈川歯科大学小児歯科学講座の木本茂成です。本学が所在する横須賀市で当学会の大会が開催されるのは、当講座の初代教授であった檜垣旺夫教授を大会長として開催された第20回大会から42年ぶりとなります。開催当時(昭和57年5月)、私は本学歯学部の5年生として、大学キャンパス内で開催された学術大会において講演を拝聴したことを思い出します。
第20回大会開催から40年以上の月日を経て、小児歯科医療は齲蝕治療中心の歯科医療から時代は口腔機能の発達支援へと変化し、社会における役割はさらに重要性を増してきています。私も理事長在職中からこれまで、我が国の健康長寿を支えるためには、全身の健康には健全な口腔機能が必要であり、またオーラルフレイルの予防は小児期からが重要であることを訴えてきました。本大会では、大会テーマを「支えよう!子どもの笑顔と明るい未来 〜歯科から育む心と身体〜」として掲げており、教育講演、シンポジウムから市民公開講座まで、子どもの精神発達や身体的成長と機能の発達に関する内容にスポットを当てています。参加される会員の皆様には、これからの小児歯科の在り方についての展望を広げるための熱いディスカッションを期待しています。
本大会は横須賀市が誇る最大の劇場である横須賀芸術劇場をメイン会場として、そして隣接するホテルと横須賀市産業交流プラザを、それぞれ口頭発表、ポスター発表・商業展示の会場としています。そして会場の西側には横須賀の海を見渡せるヴェルニー公園が広がっており、軍港都市として独特の雰囲気を感じられます。また大会会場の前方にある桟橋からは、近年人気の高い「横須賀軍港めぐり」のクルーズ船も出港しており、運がよければ海上自衛隊の護衛艦や米軍の原子力空母、潜水艦などを間近に見ることができます。大会終了後は、黒船来航、そして日本の開国の地である横須賀の雰囲気を是非味わっていただきたいと願っています。
大会終了後はプログラムの全てではありませんが、オンデマンドにより講演を視聴できるように準備しています。大会に参加された会員の皆様にとって有意義な2日間となるよう、準備委員会ならびに運営事務局とともに全力で努めてまいりますので、より多くの会員の皆様のご来場、ご参加をお願いいたします。