第55回北海道作業療法学会,The 55th Annual Meeting, The Hokkaido Associaton of Occupational Therapists

開催概要

大会長 挨拶

第55回 北海道作業療法学会学術大会

大会長 太田 久晶

第55回 北海道作業療法学会学術大会
開催にあたってのご挨拶

第55回北海道作業療法学会学術大会を2025年6月21日(土)、22日(日)にホテルライフォート札幌で開催させていただくことになりました。このたび、本大会長を仰せつかり、大変光栄なことと感謝申し上げます。

今回のテーマですが、「未来につなぐ作業療法」といたしました。少子・高齢化が進展し、かつ地域の過疎化が進む中、また、それと同時に医療技術が進歩する中、これからの時代を担う若い作業療法士がますます活躍できるようになるためには、何が必要であるのか、また、作業療法士が対象者の支援者として、さらに貢献できるために何が必要であるのか、会員の知恵や経験を共有し、会員・参加者が一緒に考え、学びあう機会とさせていただければと考えております。

本大会では、新たな試みとして、一般演題の口述演題のサブカテゴリーとして、次の2つを設定いたしました:①初めて学会発表する演者を座長がサポートする「ビギナーズ演題」、②質疑応答を3分から8分に延長した「ディスカッション重視演題」。これらの枠組みでどのくらいの演題が発表されるのか、そして、当日、演者や参加者の反響がどうであるのか、非常に楽しみにしております。

また、企画内容を検討した際、作業療法士の活躍にはMTDLPの更なる活用は、非常に重要な要素であると考えました。そのため、今回、MTDLPに焦点を当てたシンポジウムをご用意いたしました。加えて、職能団体の行う学術活動は、卒後教育の一環でもあると考え、6名の講師による教育セミナーを企画しました。更に、基調講演として、一昨年度、一般社団法人日本作業療法士協会会長に就任された山本伸一氏にご講演をお願いしております。また、市民公開講座では、臨床・教育・研究等の多方面で精力的でご活躍されている大阪公立大学教授 竹林崇先生をお招きいたします。本大会では、「作業療法士の視点」も意識しましたことから、これらの企画でご登壇いただく講師やシンポジストはすべて作業療法士となっております。そのほかとして、例年通り、会員の興味関心をより高める機会となるSIGの発表枠もご用意いたしました。

当学術大会が札幌で開催されるのは、第50回大会(大会長:清水兼悦会長、会場:ロイトン札幌)以来、5年ぶりとなります。そして、全面対面方式で開催となるのも、第50回大会以来となります。対面での質疑応答、セッション後のフロアーでのディスカッション等で、参加者同士の交流を深めていただければ幸いです。

 参加者の皆様が、有意義な時間を過ごせるように、実行委員一同、鋭意準備を進めているところです。みなさまと「未来につなぐ作業療法」のために学び、語り合う2日間となりますよう、ご参加を心よりお待ち申し上げます。