ネイティブアメリカンの聖地・セドナは「時間をぜいたくに使える」癒しの滞在型リゾートでした

ネイティブアメリカンの聖地・セドナは「時間をぜいたくに使える」癒しの滞在型リゾートでした

『旅する地球』読者のみなさん、こんにちは。近畿日本ツーリストの公式Twitterアカウントを運営しております。中の人1号と申します。どうぞ宜しくお願いします。

さて、先日アメリカへ出張してきました。向かったのはアリゾナ州・セドナ。

ガイドブックを開いてみると、「ネイティブアメリカンの聖地」「アメリカ南西部・標高1,371mにある人口約1万人の町に、世界中の旅行者が癒しを求めてやってくる」「世界有数のパワースポット」など……いろいろ書かれています。実際にどんなところなのでしょう?現地の様子を見てまいりたいと思います。

1.まずは、アップタウンセドナへ。ピンクジープツアーを体験しましょう!

セドナの地図

セドナの地図

セドナは、約50平方キロメートルの広さの土地の真ん中にオーククリークという名の川が流れ、その周りを、様々な形をした赤い砂岩の岩山が囲んでいます。
中心部にカフェやショップ、ツアーデスクや観光局が並ぶにぎやかな「Uptown アップタウンセドナ」、 人気のレストランやこだわりのショップ、スーパーマーケットのある「West Sedona ウエストセドナ」、 アートギャラリーやインテリアショップの並ぶ、「ギャラリー・ロー」、ベルロックやヒルトンホテルのある「ビレッジ・オブ・オーククリーク」という4つのエリアに大きく分かれています。

受付をすませてジープに乗車!窓はありません。サングラスと日焼け止め、水分補給はしっかりと!

受付をすませてジープに乗車!窓はありません。サングラスと日焼け止め、水分補給はしっかりと!

まずは、土産物店やカフェがあるアップタウンセドナに行きましょう。小さな街に、ピンクのジープが目に留まるはずです。
こちら、セドナ名物・ピンクジープツアーの受付デスクです。
このツアー、高い耐久性と悪路における優れた走行性能を誇るジープを使って「セドナの岩山を駆け巡る」というコンセプトを誇る名物ツアーなのです。
なかでも「ブロークン・アロー」というコースがおすすめ!ということで、乗ってみました。

ピンクジープは進む。普通の道路

ピンクジープは進む。普通の道路

最初は、舗装された道を進むピンクジープでしたが……

けもの道

けもの道

ここからがフルコースの始まりだぜ!というドライバーさんの声とともに、一気にほこりだらけのけもの道へ!
ガタガタ揺られます。シートベルトを締めていますが、身体がどんどん傾いていきます。荷物が落ちないようにキープしつつカメラを構えます。

岩だらけの坂道

岩だらけの坂道

けもの道ゾーンが終わったところで、フルコースでいうところの「前菜」。岩だらけの坂道がはじまりました。
さらにガタガタ。登れるのか?という坂道をこともなげにジープは進んでいきます。ジープは進みますが、乗ってる人間は振り落とされないよう必死です。

道もなくなり、岩の上を!!

道もなくなり、岩の上を!!

急坂に地球の重力を感じていたら、いつのまにか道もなくなり、岩の上をジープは進んでいます。
岩の上の方が揺れない、という事実を初めて知りました。と、ここでジープは停車。ふう。

道なき道でしたが"Motorized Route Ends (車はここまで)"の立て札が。岩の上を登ってみると……

道なき道でしたが"Motorized Route Ends (車はここまで)"の立て札が。岩の上を登ってみると……

メインディッシュ。セドナのパノラマをどうぞ!とドライバーさんの声。 岩の上を登ってみると……そこには素晴らしい景色が!

まずは最初のビューポイント 巨大な岩、サブマリンロックからの眺めです!

2.ピンクジープツアーはさらに進む!岩の上を。

奇岩の先に見えたのは…

奇岩の先に見えたのは…

さらにジープはガタゴト坂道&岩の上を登っていきます。
そして、メインディッシュ2皿目!のドライバーさんの声が。

今度は、奇岩&パノラマです。
雲一つない青空と太陽の下、ダイナミックな景色を見ることができました!

はるか遠くまでの眺望を楽しめるチキンポイントです。

進め!ピンクジープ。登りがあるということは……下りもある!!

進め!ピンクジープ。登りがあるということは……下りもある!!

絶景を楽しんでいる私たちにドライバーさんが次に告げたのは……「お楽しみのデザートは、下り坂!!」
登り坂があるということは、たしかに下り坂もあります。自然の摂理と地球の重力をふたたび感じに、ジープに乗って進んだところ、 デザートはスペシャルなものでした。写真をご覧ください。

……ちなみにこの岩でできた坂道ですが、ぐるりと回れるようになっており、ダブルアンコールつき(つまり3周)でした。

ナイスドライビング!

ナイスドライビング!

ふたたびアップタウンに戻って、ピンクジープツアー「ブロークンアロー」は終了。 ドライバーさんは英語のみの案内ですが、ひたすら楽しい内容でした。

スリルもありますが、どちらかといえば、気持ちの良い絶景を楽しめる内容です。非日常体験であることは間違いありません。
セドナに行く方はぜひ体験されることをおすすめします!

アップタウンセドナでコーヒーブレイク

アップタウンセドナでコーヒーブレイク

さて、アップタウンセドナでひと息つきましょう。
実は、ここにはスターバックスやコールドストーンアイスクリームやベーカリーが並ぶ一角があり、テラスに出ると良い景色を楽しめるのです。

のんびりカフェタイムを楽しむことができますので、おすすめですよ。

3.渓谷の中で食事する ~クレス・オン・オーククリーク Cress on Oak Creek~

赤い岩山だけではありません。美しい森と水に囲まれたセドナをご紹介します。

赤い岩山だけではありません。美しい森と水に囲まれたセドナをご紹介します。

冒頭でお伝えしましたが、セドナにはオーククリークという川が流れています。
川沿いには、森がひろがり渓谷美を楽しむことができます。

実は、先ほどご紹介したアップタウンセドナは渓谷沿いの街で、目抜き通りを曲がると谷への斜面となり、ホテルやレストランが点在しています。

この章では、アップダウンセドナの街から谷を下ったところにある、ラグジュアリーダイニング
「クレス・オン・オーククリーク Cress on Oak Creek」をご紹介します。
ここは、セドナを代表するラクジュアリー・リゾート「ローベルジュ・デ・セドナ L'Auberge de SEDONA」の中にある超人気のレストランです。

では、リゾートの中へ入ってみましょう。
渓谷沿いに、コテージが連なります。谷の上から、オーククリークの川に近づくにつれ、街の音が遠くなり、緑と静寂が深くなっていきます。

お部屋の内装もバルコニーつき、お庭つき、テラスつき…と豪華になっていきます。

緑と川のせせらぎに癒されながらの、美味しい食事

緑と川のせせらぎに癒されながらの、美味しい食事

オーククリークが見えてきました。川沿いにテーブルが出ています。 せせらぎの音しか聞こえません。とても静かな環境です。木漏れ日の中のランチタイムです。

この日は暑かったので、ボリュームのある海老とハムのサラダと、キャラメリゼしたトマトとフォアグラをそえた冷製スープ、レモネードをいただきました。

先程のピンクジープとは打って変わった一面を見せるセドナ。奥が深いです。

川のせせらぎを間近に感じながらのランチタイムを楽しめます。

中には、こんなプライベートテーブルも。

中には、こんなプライベートテーブルも。

川沿いだけでなく、建物の中のテーブルや、パーティー用のスペースなどもある一方で、こんな素敵な2人がけのプライベートスペースもありました。
花と緑に囲まれたあずまやにシャンデリアがさがっています。

レストランの方に訊いたところ、プロポーズや記念日に使う方が多いそうです。

4.緑豊かなページスプリングスでワインを楽しむ

Page Springs Cellars

Page Springs Cellars

岩が多く、川が流れるセドナとその周辺地域は、水はけが良いため、ワイン用葡萄の生産にピッタリの土壌。
良質のワインを生産しているワイナリーが点在しています。
この章では、セドナ近郊に位置する Page Springs Cellars ページスプリングスのワインをご紹介します。

ワインテイスティング

ワインテイスティング

Page Springs Cellars ページスプリングス・セラーは、セドナ近郊のページスプリングスにあるワイン生産者です。
ワインテイスティング(試飲)のほかに、食事を楽しめるビストロ、ワイナリー(葡萄畑)およびセラーの見学が可能です。

ここでは、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインが生産されており、それぞれタイプの異なる味のものを試飲できます。
例えば赤ワインですと、ピノ・ノワール種を中心としたブルゴーニュタイプ、カベルネ・ソーヴィニオン種を使ったボルドータイプ、 シャトーヌフ・デュ・パプをイメージした味の、シラーやグルナッシュ種を使ったコート・デュ・ローヌタイプなどを飲み比べることができます。

ワイナリー(葡萄畑)およびセラーの見学

ワイナリー(葡萄畑)およびセラーの見学

ワイン畑の近くには緑豊かな景色が広がります。グラス片手に外に出て、ワイナリー(葡萄畑)や、樽がならぶカーヴを見学しましょう。
※ワイナリーやカーヴの見学は、収穫や醸造のなど時期により受入しない場合があります。

テイスティングで気に入ったものを、購入することもできます。セドナを訪れた記念にお土産としてみてはいかがでしょう。

5.レッドロック(赤い岩山)を巡って、お気にいりの場所を見つけよう!

チャペル・オブ・ホーリークロスから、ベルロック方面の遠景。さまざまな形のレッドロックが並んでいます。

チャペル・オブ・ホーリークロスから、ベルロック方面の遠景。さまざまな形のレッドロックが並んでいます。

セドナといえば、レッドロック(赤い岩山)。ネイティブアメリカンの聖地として、人々はパワーが集まる場所と呼んでいます。
……と、多くのガイドブックにはそう書いてありますね。実際に行ってみると、さまざまな形をした岩山が並んでいて、それぞれに見える景色も異なります。

本格的な登山の装備を必要とするものから、気軽に駐車場から15分ほどで登れるものまであり、セドナを訪れる旅行者はこれらを巡ることで お気に入りの場所を見つけて、それぞれが、それぞれの思いを胸にリラックスした時間を過ごしていました。
この章では、代表的なセドナのレッドロックをご紹介します。

ベルロック

ベルロック

ベルロック

ベル(釣り鐘)の形をした、岩山です。

ベルロック

ベルロック

ヒルトンホテルの近くにあり、近くを道路が走っているため車でのアクセスが非常に便利です。

ベルロック

ベルロック

レッドロックの中でも、独特のフォルムをしているため、遠くからでも見つけやすいです。

ベルロック

ベルロック

他のレッドロックの上から写真を撮る楽しみかたもできます。

カセドラルロック

カセドラルロック。車で周辺を移動すると、どんどん見え方が変わります。

カセドラルロック。車で周辺を移動すると、どんどん見え方が変わります。

どっしりとしたフォルムから、「大聖堂」の名前がついた、カセドラルロック。
見る角度によって、形が違って見えるのが特徴です。岩が2つ連なって見えたり、3つ連なって見えたり…

セドナのさまざまなエリアを巡りつつ、どのように見えるか?変化を楽しんでみましょう。

エアポートメサ

サンダーマウンテンをバックにこんな写真も!

サンダーマウンテンをバックにこんな写真も!

セドナのほぼ中心に位置した、最もアクセスしやすいレッドロックです。
近くに駐車場あり、徒歩15分ほどで登れること、また360度のパノラマを楽しめる場所です。グリップのきいた靴は必須ですが、本格的な登山の装備は不要です。

頂上からは、ベルロック・カセドラルロックのほかに「サンダーマウンテン」も見ることができます。
……サンダーマウンテンの名前を聞いてピン、ときた方も多いと思います。あの有名なテーマパークにある、人気アトラクションの名前はここから。

とにかく、写真を撮らずにはいられない絶景なのです!

とにかく、写真を撮らずにはいられない絶景なのです!

どこを向いても、絵になる景色が見えるので、カメラ必携です。
メサというのは上が平らになっている岩山のことを指します。頂上であちこち動けたり、座ったりできるスペースがあるため
写真を撮ったあとは、それぞれが思い思いの姿勢で、過ごすことができます。

エアポートメサからの360度ビュー!歩いて15分でこの景色を自分のものに!

6.セドナへのアクセスはユナイテッド航空が便利!

日本からセドナへのアクセスは、ユナイテッド航空が便利。
デンバー経由でフラッグスタッフ空港(セドナまで約50km/空港シャトルサービスで約1時間)が最も近い空港となります。
この他に、サンフランシスコまたはロサンゼルス経由フェニックス空港(セドナまで約190km/空港シャトルサービスで約2時間30分)からのアクセスも。

ビジネスクラスなら、さらに快適な空の旅に

ユナイテッド・ポラリス・ビジネスクラス

ユナイテッド・ポラリス・ビジネスクラス

ユナイテッド・ポラリスのアメニティは、快適な空の旅と安眠に最適な環境づくりに焦点を当てて厳選されています。

心地よいスリッパは、長時間のフライトで座席を離れるときや立ってストレッチするときに最適です。
アメニティキットには、ソーホーハウス、カウシェットスパの高級スキンケアアイテムが入っていますので、いつでもリラックス&リフレッシュしていただけます。
また、耳栓と人間工学に基づくアイマスクは、睡眠を妨げる環境要素をブロックしてくれます。

まとめ

セドナには、東京や大阪、ラスベガスにあるような光の洪水と喧騒のかわりに、抜けるような青空と、本物の赤い岩山と、きれいな水と緑と、静寂がありました。
ここでは、仕事のことを考えずにぼんやりすることや、気分転換に体を動かすことに「時間をぜいたくに使う」、究極のプライバシーを経験できます。
ただ通り過ぎるだけでは、もったいない。連泊してゆっくりと過ごしてもらうのが一番のリゾートです。
世界中から疲れを癒しに旅行者がやってきて、美味しい食べ物やお酒をたのしみつつ、リフレッシュして元気になって、また日常に戻る……まさに、パワースポット。

この記事は2019年10月7日時点の情報です

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この記事を書いた人

中の人1号

美味しいもの大好き

中の人1号

近畿日本ツーリストの公式Twitterのアカウントを運営している中の人。
企業公式だが旅行だけでなく幅広い話題をつぶやく。2018年度中の人動物おえかきコンテスト タカラトミー賞受賞。