KNT-CTホールディングスでは、東京2020大会を盛り上げるため、オリンピアンと競技体験ができる夢のひとときをプレゼントしています。今回のアスリートはアトランタ1996オリンピックでサッカー男子日本代表のキャプテンを務めた前園真聖さん。埼玉県幸手市の廃校のグラウンドで練習をするサッカーチームに「夢のレッスン」をお届けしました。

チームサッカーで喜びを分かち合いたい!

埼玉県幸手市にある廃校となった香日向小学校。ここに今回の「夢のプライベートレッスン」に当選した大澤昇平さんの姿がありました。

大澤さんは旧香日向小学校を拠点に活動する「香日向少年サッカークラブ」のコーチをしています。
「息子が入団したのをきっかけにコーチになりました。僕自身コーチ経験はもちろんサッカー経験も浅いですが、子どもたちにもっとサッカーの楽しさを伝えたいという想いで応募しました」(大澤さん)
そんな大澤さんのもとを訪れたのは1996年のアトランタ大会で日本代表のキャプテンを務めた前園真聖さんです。28年ぶりの予選大会突破といたし、本大会では強豪ブラジルに勝利。日本中が歓喜に沸いた「マイアミの奇跡」の快挙の立役者です。

大澤さんはまさに当時の感動をリアルタイムに味わった世代。緊張する大澤さんと明るい笑顔の前園さんの対談がはじまりました。

早速、大澤さんに今回のキャンペーンに応募した動機を改めてお聞きました。
「子どもたちはみんなサッカーが大好きなのですが、内向的な性格の子が多く、得点しても喜びをうまく表現できません。前園さんにコーチをお願いすることで、子どもたちにチームサッカーの楽しさや得点する喜びを伝えたい思い応募しました」

香日向少年サッカークラブには7つの小学校に通う子どもたちが集まっており、練習できるのは土日のみ。1年生から6年生まで全員合わせても30名のチームは、人数不足から試合の経験が圧倒的に少ないのだそうです。

大澤さんの話に真剣に聞き入る前園さん。少し考えた後、今日のレッスンについて話してくださいました。
「すごく難しいのは、喜べと言われて喜べるものでもないことですよね。まずは何より毎日の練習が楽しいことが大事。楽しくなってチームが一丸となれば、おのずと喜びを共有したくなってくると思います。チーム内でお互いに『ナイスシュート!』など声がけをできるようになれば一体感を醸成できると思うので、今日はそこを意識したいと思います」

大人の背中を見せて、一緒に楽しむこと!

グラウンドで練習する子どもたちの姿を覗き見する前園さん。
「元気がないのかなって心配したけど、みんな楽しそうにやってるね」と嬉しそうに目を細めました。

大澤さんが子どもたちに集合をかけます。「今日は、みんなのために特別コーチをお呼びしています」と呼び込み、前園さんが姿を現すと「前園だ!」と子どもたちは大はしゃぎ。

「今日はサッカーの楽しさをみんなにもっと伝えられたらいいなと思っているので、よろしくお願いします!」

前園さんがそう挨拶を終えるとすぐにいつも通り基本のパス&トラップの練習からスタートです。前園さんは子どもたちの様子を見守っていましたが、すぐに「集合!」と子どもたちを集めました。

「パス&トラップは基礎練習だから面白くないよね。でもサッカーでは一番大事なんだ。」と切り出した前園さん。そこから子どもたちとのやりとりが始まります。

前園さん「パスで大事なのは何?」
子どもたち「正確さ!」
前園さん「足下に正確に出す。で、止めるよね。どこで止めたらいいの?」
子どもたち「蹴りやすいとこ!」
前園さん「そう、右利きなら右足の足下にパス、止める。これを正確に、集中して。いいかな?」
子どもたち「はいっ!!」

子どもたち自身が考えて答えを出す。今回の練習を通してたびたび見られた光景でした。子どもたちも尻込みすることなくハキハキと答えています。

シュート練習の前に、前園さんはリフティングからヘディングだけを使ったパスを披露。子どもたちの歓声の中、ヘディングパスを続ける前園さん。その連続が苦しくなった前園さんが「うっ」と声を出しはじめ、子どもたちはそれに大爆笑。ここまでくると子どもたちのハートはすっかり前園さんのものです。

シュート練習前に披露した前園さんの豪快なシュートには、「うおーーーーっ!」「すげーーーっ!」と子どもたちのテンションもさらにあがります。前園さんも、子どもたちのシュートに「ナイッシュー!」「おしい!」など、誰よりも大きな声とリアクションで盛り上げていました。終わりの合図をしても、子どもたちは「もっともっと!」とボールを蹴りたがるほどです。

劇変!ハイタッチ!?子どもたちの笑顔に花が咲く

レッスンの最後はミニゲームです。前園さんを含む大人4人チームと子ども6人チームで対戦しました。

前園さんはゲーム中も声を出し続け、時にはリフティングだけで子どもたちをかわすなど、夢中になれる仕掛けをどんどん取り入れていきました。

子どもたちは真剣な表情でボールに向かいながら、シュートを外せば本気で悔しがり、決めれば「イエーイ!」と飛び上がって喜ぶ。そこには大澤さんが理想としていた光景が広がっていました。そしてついにはチームメイト同士ハイタッチをする姿も!
実は前園さん、子どもたちに向かって「声を出そう」とは一言も伝えていませんでした。前園さん自身が率先して声を出し、子どもたちに練習を楽しんでもらうことで自然と声が出るようになったのです。

審判としてゲームを見守っていた大澤さんも「これまで見たことがないくらい、みんなすごく元気でいい笑顔をしています。『楽しい』という気持ちは人をこんなに変えるんですね!」と感心しきりでした。

練習を終えた子どもたちは、目の奥をキラキラと輝かせて話を聞かせてくれました。
「憧れの人とプレーができてとても嬉しかった!」(左:有斗くん)
「前園さんのボレーシュートが強くてすごくかっこよかった!」(中央:悠平くん)
「これからも男の子に負けずに強くなりたいと改めて思いました」(右:咲季さん)
きっと大人になっても今日の日のことを忘れないでいてくれることでしょう。

サッカーを通じて子どもたちに伝えたかったこと

サッカーのレッスンを終え、子どもたちの質問に前園さんが答えてくれました。

「サッカーはいつ好きになったの?」「朝ごはんは何を食べていますか?」「練習は何をしていましたか」など子どもらしい質問に、前園さんは自身の経験をもとにひとつひとつ真摯に答えていました。

「どこと戦ったの?」という質問にはアトランタオリンピックのことを振り返ります。
「たくさん戦ったけど、やっぱりブラジル戦は僕の中で大きいです。当時は日本中の誰もがブラジルに勝つとは思っていなかった。でも勝ったんです。毎日諦めずにコツコツ練習してチームメイトと力を合わせたことがブラジル戦の勝利へとつながりました。僕はサッカーが好きだったからずっとやってきたけど、サッカー以外のことでも何でもいいんです、本気でやりたいと思うことを見つけてください」と子どもたちに‘好き’を見つける大切さを語ってくださいました。

最後の集合写真は「前園さんありがとうー!」の掛け声とともに撮影。そこにはそれぞれの心に刻んだ思い出と充実した笑顔がありました。

イベント終了後、大澤さんは楽屋に戻った前園さんのもとを訪れ、今後のアドバイスをもらいました。

「コーチのサッカーが好きだという思いと、情熱は子どもたちに伝わるものだと思います。今回はサッカーが好きだという子どもたちの情熱が伝わってきたので、指導はうまくいっていると思いますよ」(前園さん)

「試合前のジャンケンひとつとっても、オーバーリアクションで楽しませようとする前園さんの姿、すごく勉強になりました。これから子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。ありがとうございました!」(大澤さん)

前園さんはイベント終了間際、「最後にひとつだけ」と前置きして、子どもたちに両親やチームメイト、周りの人への感謝の気持ちを忘れずにいてください、と伝えていました。これはどういう想いからだったのか尋ねてみました。

「感謝の気持ちとか、チームメイトのために頑張るとか、誰かがミスしたら助けるとか。僕はサッカーを通じてそういうことも伝えられたらいいなと思っているんです。サッカーだけじゃない。スポーツには感動も学びもあります。間もなくやってくるオリンピックは子どもたちにとてもよい刺激になるのではないでしょうか。そこには将来の夢へのヒントや今日伝えたかった‘楽しい’や‘好き’という気持ちの大切さなど、大事なことがたくさん詰まっていると思います」

第1回当選レポートはこちら

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