ご挨拶

開催要旨

この度、「TDDS世界シンポジウム2015」を2015年9月26日に、日本薬剤学会並び外用製剤協議会の共催により虎ノ門ヒルズフォーラムにおいて開催することになりました。

本シンポジウムは、2007年12月1日に開催されました「TDDS世界シンポジウム」に続くものであり、今回は薬剤学会との共催により「第7回経皮投与製剤フォーカスグループシンポジウム」を兼ねるものと致しました。

皮膚に適用する製剤は、古くより主に鎮痛や痒み止めなどの局所用として親しまれてきており、医療現場では患者さんのQOL向上に貢献してきました。また30年余り前にアメリカにおいては、全身作用を発揮する皮膚適用製剤が初めて上市され、一躍脚光を浴びるとともに、商業的な成功を収めたことは多くの人の知るところであります。今日では、この局所、全身性を含めまして、TDDS(Transdermal Drug Delivery System;経皮吸収型製剤)は、DDS製剤の一様態として認識され、臨床の現場において高い評価を得ており、更には、21世紀の超高齢化社会においてはコンプライアンスの改善等々TDDSの必要性が益々増加するものと期待されております。

TDDSの研究開発は日進月歩であり、前回のシンポジウムから既に8年余りが経過しております。今改めて世界の著名な先生方を特別講演者としてお招きし、更には、国内外の第一線の医師、研究者、並びに行政関係者が一堂に会して、TDDSの今日的な状況と今後の展望について議論を盛り上げ、新しいTDDSの開発へ結実することを願い、本シンポジウムを開催出来ますことは、今後のTDDSの発展にとって大変有意義なことと思われます。

多くの方々のご参加を心より期待しております。


森本 雍憲
TDDS世界シンポジウム2015大会長
城西大学・学長