シンポジウム

本大会では以下のように7件のシンポジウムを予定しています。

日本植物細胞分子生物学会市民公開シンポジウム

〜植物の再生能力〜植物や動物が持っている「自分を再生する能力」を知っていますか?
8月31日(木) 13:30〜16:00 S会場(ホール棟 2F 小ホール)

オーガナイザー:日本植物細胞分子生物学会・広報委員会

日本植物細胞分子生物学会はここ10年以上にわたり毎年市民公開講座を開催し、植物科学、植物バイオテクノロジーについて市民と一緒に考える活動に力を入れてきました。本学会の前身は日本植物組織培養学会で植物の再生能力に関する研究者が多くいます。本シンポジウムでは一般市民の方に動物細胞との比較も交えて植物の再生能力について紹介するとともに、その仕組みや利用方法に関する最新の話題を分かりやすく説明します。

「植物の再生能力と組織培養技術」
田部井 豊 (農業・食品産業技術総合研究機構)
「動物の再生能力:幹細胞研究ってなんだ?」
鈴木 美香 (京都大学iPS細胞研究所)
「分化全能性・器官成長とケミカルバイオロジー」
中野 雄司 (理化学研究所・環境資源科学研究センター)
「成長点(メリステム)を作り維持する仕組み」
池田 美穂 (埼玉大学大学院理工学研究科)
「分化全能性を制御する仕組み」
岩瀬  哲 (理化学研究所・環境資源科学研究センター)
「植物組織培養技術によるクロマツ林の再生への取組み」
大西  昇 (キリン株式会社 R&D本部 基盤技術研究所)

学会本部企画シンポジウム

博士取得後のキャリアパスとライフプラン2
8月29日(火) 14:00〜16:30 D会場(ビル棟 4F 404会議室)

オーガナイザー: キャリア支援・男女共同参画委員会

本学会は博士人材のキャリア支援・男女共同参画の推進に取り組んでいる。アカデミア、企業などの各方面でご活躍の先生方をお招きし、これまでの研究生活やライフスタイルについて生の声を届けることで、博士取得後のキャリアパスやライフプランに関する疑問や不安を払拭するとともに、博士課程へ進む魅力の再認識、博士人材の育成・活躍を後押しすることを目的とする。また、名古屋大学だけでなく【全国】の大学・研究機関の博士課程の学生・ポストドクターのキャリアパス支援を行っている名古屋大学ビジネス人材育成センターの取り組みについてご紹介いただく。

「【全国】の博士課程学生・ポスドクを対象とした名古屋大学ビジネス人材育成センターのキャリアパス支援について」
森  典華 (名古屋大学)
「企業に入って振り返る、博士課程在学中にやっておけばよかったこと」
武田 隆太 (株式会社リバネス)
「両立のススメ」
吉田 聡子 (奈良先端科学技術大学院大学)
「複業のすすめ −パラレルキャリアという生き方―」
柳川 由紀 (農業・食品産業技術総合研究機構)
「キャリア、ライフスタイルとは何か」
三浦 謙治 (筑波大学)

The 2nd Japan-Korea-China Trilateral Joint Symposium on Plant Biotechnology

8月29日(火)  10:30〜12:00/13:00〜16:30 国際会議室(ホール棟 4F)

オーガナイザー: 日本植物細胞分子生物学会国際化委員会

本会の基本方針であるアジアとの連携、国際化対応の一環として、これまで韓国との二国間で開催されてきたシンポジウムに中国を加えた三国間シンポジウムが昨年度より開始されました。 本年度は、日本で大会期間中に開催し、研究者間の交流や連携の促進を図ります。

「Functional genomics of plant secondary metabolism - From Arabidopsis to medicinal plants」
Kazuki Saito (Chiba University, RIKEN)
「Physiological functions of strigolactones in plant growth and development」
Mikihisa Umehara (Toyo University)
「Transgene expression system in plants optimized translation process」
Ko Kato (Nara Institute of Science and Technology)
「Post-translational modification of receptor kinases in higher plants」
Man-Ho Oh (Chungnam National University)
「Brassinosteroid signaling pathways in plant growth and development」
Hojin Ryu (Chungbuk National University)
「Plant-made E2 subunit marker vaccine sheds new light on CSFV eradication」
Eun-Ju Julie Sohn (BioApplications Inc.)
「Comprehensive understanding of Fusarium graminearum-host interactions」
Weihua Tang (Chinese Academy of Sciences)
「Cytology and molecular analysis on sterile mechanism of SaNa-1A CMS in Brassica napus」
Youping Wang (Yangzhou University)
「Exploring functional gene in Euccomia ulmoids Oliv.」
Yichen Zhao (Guizhou University)

シンポジウム1

難培養植物への挑戦と新たな形質転換系の開発に向けて
8月30日(水)  9:30〜12:30 A会場(ビル棟 6F 602会議室)

オーガナイザー:田部井 豊 (農研機構)

これまでタバコやシロイヌナズナ等を用いて多くの研究開発がなされてきたが、近年ゲノム編集技術等の発展に伴い、多種多様な植物種に遺伝子導入する必要性が高まっている。しかし、効率的な培養系が確立してないことが研究を制限している場合が多い。本シンポジウムでは、様々な植物種における培養系の研究開発を紹介しながら、難培養とされている植物種の培養系開発の一助になるように情報提供と意見交換をおこなう。

「葉緑体形質転換系開発の問題点とその対策」
奥崎 文子 (玉川大学)
田部井 豊 (農研機構・生物機能部門)
「スギ培養系と形質転換系の開発」
谷口  亨 (森林総合研究所森林バイオ研究センター)
「アグロバクテリウムによるトウモロコシの高効率形質転換」
石田 祐二 (日本たばこ産業株式会社)
小鞠 敏彦 (日本たばこ産業株式会社)
「品種の壁を越える: オオムギの形質転換に必要なゲノム領域の探索と利用」
久野   裕 (岡山大学資源植物科学研究所)

シンポジウム2

バイオインフォマティクス講習会X(2017)
8月30日(水)  9:30〜12:30  B会場 (ビル棟 6F 603会議室)

オーガナイザー:矢野 健太郎(明治大学)
中村 保一 (国立遺伝学研究所)

次世代シークエンスデータを用いたde novoアセンブル、遺伝子発現量算出、多型(SNP, InDel)検出などについて解説する。参加者がノートPCを持ち込み操作する実習形式とするが、座学として受講する(パソコン操作をしない)参加者も歓迎する。

  • 中村 幸乃 (明治大学)
  • 工藤  徹 (明治大学)
  • Matthew Shenton (明治大学)
  • 小林 正明 (明治大学)
  • 望月 孝子 (国立遺伝学研究所)
  • 中村 保一 (国立遺伝学研究所)
  • 矢野 健太郎(明治大学)

シンポジウム3

「虫こぶ」の持つ可能性ー植物の形態と代謝を制御する新技術
8月31日(木) 9:30〜12:00 S会場 (ホール棟 2F 小ホール)

オーガナイザー:大坪 憲弘(京都府立大・院・生命環境)
大島 一正 (京都府立大・院・生命環境)

昆虫が植物体上に形成するゴール(gall,虫こぶ)は、カルスとは異なる特殊な構造とアミノ酸等の大量蓄積を特徴とする「異常な」組織であるが、解析効率の低さからその形態制御や代謝変動のしくみは解明されていない。本シンポジウムでは、近年大島らが開発したゴール形成昆虫の通年室内飼育システムを基盤に、モデル植物を用いたゴール誘導機構解析系の構築や、今後の形態制御・物質生産等への利用の可能性について考えながら、新たな研究基盤構築に向けた情報提供をおこなう。

「なぜ今、虫こぶか:植物の潜在能力を引き出す新たな技術開発に向けて」
大坪 憲弘 (京都府立大・院・生命環境)
「植物をたくみに操る虫たちー虫こぶ形成昆虫の魅力」
徳田  誠 (佐賀大・農・応用生物)
「昆虫による植物ホルモン生産とゴール形成」
鈴木 義人 (茨城大・農・資源生物)
「ホソガ周年解析系がもたらすブレークスルー:進化の視点から」
大島 一正 (京都府立大・院・生命環境)
「ゴール組織の形態発生と誘導機構」
Antoine Guiguet(University of Tours Francois-Rabelais)
「Ab-GALFA法〜モデル植物シロイヌナズナを用いた虫こぶ形成メカニズムの解明〜」
佐藤 雅彦 (京都府立大・院・生命環境)

シンポジウム4

人工知能が変えるバイオテクノロジー
8月31日(木) 9:30〜12:00 A会場 (ビル棟 6F 602会議室)

オーガナイザー:柴田 大輔 (かずさDNA研究所)
成瀬 孝史 (かずさDNA研究所)
櫻井  望 (かずさDNA研究所)

急速に発展を続けている人工知能技術は多分野で利用が進んでいる。当然、バイオテクノロジー分野においても多様な利用が想定される。一方で、植物バイオテクノロジーの専門家にとって、必ずしも、人工知能技術の実体、可能性、限界がわからないことが多いと考えられる。本シンポジウムでは、バイオエコノミー分野における諸外国での人工知能の活用事例、植物研究、農業での活用事例などを幅広く紹介する。

「シンポジウムの狙い」
柴田 大輔、成瀬 孝史、櫻井 望 (かずさDNA研究所)
「バイオエコノミーと生物学における人工知能の動向」
坂元 雄二 (バイオインダストリー協会)
柴田 大輔 (かずさDNA研究所)
「人工知能による植物の効率的フェノタイピング」
朽名 夏麿 (東京大学、エルピクセル株式会社)
「深層学習を用いた遺伝子の機能推定」
青木 裕一 (東北大学)
「AI/IoT/Robotを活用した次世代農業・次世代水産業の創出」
横山 惠一 (株式会社オプティム)

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