ご挨拶

南部盛岡は日本一の美しい国でござんす。西に岩手山がそびえ、東には早池峰。北には姫神山。城下を流れる中津川は北上川に合わさって豊かな流れになり申す。春には花が咲き乱れ、夏は緑、秋には紅葉。冬ともなりゃあ、真綿のごとき雪こに、すっぽりとくるまれるのでござんす。(浅田次郎「壬生義士伝」から)

会員の皆様には、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。

この度、第32回日本植物細胞分子生物学会大会・シンポジウムを岩手県盛岡市で開催することとなりました。会期は平成26年8月21日(木)、22日(金)の2日間で、開催場所は盛岡駅から徒歩4分の至近距離にある「アイーナ(いわて県民情報交流センター)」です。昨年の大会と同様に、口頭発表とポスター発表、シンポジウム、総会、受賞講演、講習会、そして岩手の食と酒を堪能できる懇親会を行うことにしております。会員の皆様におかれましては、ふるってご参加下さるようお願い申し上げます。

岩手大学は盛岡駅から徒歩で20分くらいの場所にあり、大学での開催も考えましたが、北国の大学であるため空調設備のある教室が少なく、今回は夏の大会であることを考慮し設備の整った「アイーナ」で開催することにいたしました。岩手大学をご覧にいただく機会がありませんが、宮沢賢治の母校でもあり、賢治が学び、現在国の重要文化財にも指定されている農業教育資料館(旧盛岡高等農林学校本館)もありますので、お時間がありましたらお立ち寄りください。また、盛岡市内には、最近有名になりました盛岡三大麺(わんこそば、盛岡冷麺、盛岡じゃじゃ麺)を提供する店も多く、是非ご堪能下さい。

岩手県は3年前の東日本大震災で三陸沿岸地域が甚大な被害を受け、いまだに復興途中にあります。震災後、現在まで皆様方には被災地に対し多くのご支援を賜りましたことを、この場を借りてお礼申し上げます。また、この機会に三陸地域の方にも足を伸ばしていただき、被災・復興の状況など実際に実感していただければと思っております。

多くの学会員ならびに学生の皆様が南部盛岡においでいただき、本大会・シンポジウムならびに懇親会にご参加いただくよう心からお待ち申し上げます。

第32回日本植物細胞分子生物学会(盛岡)大会・シンポジウム
準備委員長 高畑 義人
(岩手大学農学部)

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