公開シンポジウム

「日本土壌肥料学会東京大会 市民公開シンポジウム」 福島県二本松市NPO法人「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」の放射性Cs汚染からの農業復興に関しての取り組みと農工大の支援活動報告

日時:H26年9月11日(木)13時より
会場:東京農工大学 工学部 講義棟2F L0026 教室

(内容)
福島県二本松市東和地区での東京農工大学福島農業復興支援バイオ肥料プロジェクトの2年半の活動と現地農業者団体による原子力発電所事故への対応活動の報告および、今後の活動の方向性を探る

座長団: 東京農工大学 農学研究院 生物生産科学部門 横山 正
東京農工大学 農学研究院 生物生産科学部門 鈴木創三
東京農工大学 農学研究院 生物システム科学部門 豊田剛己
東京農工大学 農学研究院 国際環境農学部門 木村園子ドロテア
福島県農業総合センター 生産環境部 環境・作物栄養科 齋藤 隆
1)   13時00分〜13時10分 荻原勲農学府長(あるいは有江力評議員)の挨拶
2)   13時10分〜13時20分 趣旨説明 東京農工大学 農学研究院 生物生産科学部門 横山 正
3)  

13時20分〜13時45分 NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会の放射能との闘いの取り組み
NPO法人 ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会 前理事長 大野達弘
(原子力事故から現在までの、NPO法人の放射性Cs汚染に対する農業復興の取り組み活動の時系列を追っての紹介、及び今後どうするか、何をすれば良いか等の報告)

4)  

13時45分〜14時10分 二本松市の森林における放射性Csの動態と流出抑制法の研究
東京農工大 農学研究院 自然環境保全学部門 戸田浩人
(口太山等のモニタリング、森林での放射性Cs循環、除染および流出抑制法の試み等)

5)  

14時10分〜14時35分 二本松市の森林−渓流生態系の放射性物質移動と生物濃縮の評価
東京農工大 農学研究院 国際環境農学部門 五味高志

(口太山等から渓流を通しての放射性Csの動態と、それに関与する生物への放射性Csの生物濃縮の評価)
6)  

14時35分〜15時00分 二本松市周辺での野生動物を通しての放射性Cs循環の把握
東京農工大 農学研究院 物質循環環境科学部門 渡邉 泉
(二本松市東和地区で採取した各種大動物や、羽山のネズミ等を通した放射性Csの動き等)

7)   15時00分〜15時10分 休憩
8)  

15時10分〜15時35分 二本松市における耐環境ストレス微小寄生蜂の動態
東京農工大 農学研究院 生物制御科学部門 岩淵喜久男
(環境ストレスで出現するキンウワバトビコバチの兵隊幼虫数の二本松市と他地域との出現数の違い等の紹介)

9)  

15時35分〜16時00分 二本松市での放射性Csに対して安全・安心な作物栽培のための試み
東京農工大学 農学研究院 生物生産科学部門 横山 正
(二本松市での植物-微生物や栽培体系による畑からの除染法の適応研究、イネ・ダイズ・アズキ・漬け菜類
のCsを吸わない作物系統の探索の紹介)

10)  

16時00分〜16時25分 放射性Cs汚染からの産地再生への課題(社会科学的な視点から)
東京農工大学 農学研究院 共生持続社会学部門 千年 篤
(福島県の産地再生、ブランド再生の可能性に関しての調査結果と所見)

11)  

16時25分〜17時15分 今後取り組むべき課題(総合討論)
福島県農業総合センター 生産環境部 環境・作物栄養科 齋藤 隆
東京農工大 農学研究院 国際環境農学部門 木村園子ドロテア
(上記2名による福島農業復興への今後の課題に関しての所見及び、全体討論)

12)   17時15分 有江力評議員(あるいは荻原勲農学府長)による閉会の挨拶

後援:東京農工大学、東京農工大学科学博物館