ご挨拶

このたび、第33回日本植物細胞分子生物学会大会・シンポジウムを東京で開催させていただくことになりました。会期は、平成27年8月10日(月)から12日(水)の3日間、会場は東京大学農学部(弥生キャンパス)となります。日本植物細胞分子生物学会会員の皆様におかれましては、ふるってご参加いただけるようご案内申しあげます。

本学会では、植物組織培養、分子生物学、および細胞工学の基礎研究とその応用開発研究の発展をめざして、理学、薬学、農学、工学の各分野の方々が一同に会し、会員が基礎から応用に至る幅広い分野での協力と研究情報の交流を図ることを基本理念としております。そのため、学会の大会・シンポジウムは各参加者がホームとしている学会の壁を飛び越えて、研究内容を発表し議論をする場と位置付けております。本大会でも一般講演、シンポジウムのほかに、ポスター発表の機会も設けました。本大会では、 8月10日と12日に一般講演、ポスター発表、シンポジウム、11日に一般講演と総会、各授賞式典、懇親会を開催する予定です。

また、国際化の進む現状を踏まえて、シンポジウム、ポスター発表の一部は英語でおこなうことといたしました。そして今回は、本部企画の市民公開シンポジウムと日韓セミナーが大会の日程の中でおこなわれます。市民公開シンポウムは現在話題となっています NBT(New Plant Breeding Technology)についての講演と討論で、一般の方だけでなく研究者も参加して意義のあるものですので、大会参加者も参加しやすいと思います。シンポジウムでは「植物成長突破力」として最先端の研究紹介とその技術の実際の応用についてお話し頂く企画のほか、「植物組織培養の実用化」として組織培養から実際の農業生産まで成功した例など、本学会の特徴とも言える最先端の研究から組織培養を利用した実用化研究までの応用を意識した研究紹介をお願いした企画を用意いたしました。このように幅広い研究成果の情報を共有し、会員の皆様のさらなる研究の発展を期するのが当学会大会の最も大きな意義だと考えております。

なお、懇親会は学内で開催し、それほど経費が高くないように設定いたしました。学会の若い力である大学院生にも積極的に参加していただければと考えています。一人でも多くの会員の皆様が本大会にお越しくださり、ご参加いただきますよう心からお待ち申しあげております。

第33回日本植物細胞分子生物学会(東京)大会・シンポジウム
実行委員長 山川  隆
(東京大学大学院 農学生命科学研究科)

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