シンポジウム

本大会では以下のように6件のシンポジウムを予定しています。

日本植物細胞分子生物学会市民公開シンポジウム

「信州の食と健康を考える〜植物に含まれる機能性成分の正しい理解を目指して〜」
9月3日(土) 14:00〜17:00 S会場

オーガナイザー:岡澤 敦司 (大阪府立大学)
田口 悟朗 (信州大学)

本シンポジウムでは、信州になじみの深い農産物やその加工品を題材として、産地としての取り組みや、それらに含まれる様々な成分に関する話題を提供するとともに、それらの機能性についての考え方を紹介します。さらに、機能性成分とどのようにつきあい,これを実際の農産物生産にどのように活用していくのが良いのか、植物研究者、県の試験場、生産者、科学ライターの演者にそれぞれの立場から話題提供していただき、市民の方々と一緒に考えることを目的とします。

「ソバと機能性成分」
田口 悟朗(信州大学)
「長野県農業関係試験場における機能性農畜産物の研究」
小木曽 秀紀(長野県農業試験場)
「ワサビはなぜ辛い?ーアブラナ科植物が作る成分の話」
平井 優美(理化学研究所)
「ゲノム時代のブドウの香味成分研究」
小埜 栄一郎(サントリーグローバルイノベーションセンター(株))
「ヴィラデストワイナリーとNAGANOワインの現状について」
小西 超((株)ヴィラデストワイナリー)
「食品の機能性にかんする情報とのつきあい方」
松永 和紀(科学ジャーナリスト、一般社団法人 Food Communication Compass 運営)

学会本部企画シンポジウム

「ゲノム編集技術を植物バイオ研究/育種にどのように適用させるか」
9月3日(土) 9:00〜11:30 B会場

オーガナイザー:有泉 亨(筑波大学)
村中 俊哉(大阪大学)

共催:SIP (戦略的イノベーション創造プログラム)次世代農林水産創造技術「新たな育種体系の確立」

新しい育種技術としてゲノム編集技術(New Plant Breeding Techniques)が急速に発達し、植物バイオの基礎研究のみならず品種改良技術としても適応される期待が高まってきている。本シンポジウムでは我が国におけるゲノム編集技術の最新技術動向と植物バイオ研究や育種への適応例を紹介する。加えて、この技術を取り巻く国際的な規制動向や、TALENおよびCRISPR/Cas9システムなどのゲノム編集技術を経て得られた個体の権利関係について概説し、本技術の社会実装について議論する。

「植物ゲノム編集技術の高度化と応用」
土岐 精一(農研機構・生物機能利用研究部門)
「ゲノム編集による農作物分子育種技術の開発」
刑部 敬史(徳島大学)
「苔類ゼニゴケにおける高効率ゲノム編集」
河内 孝之(京都大学)
「ゲノム編集技術をめぐる海外諸国の規制動向」
立川 雅司(茨城大学)
「ゲノム編集技術の基本特許の動向とそれらの研究開発に与える影響」
橋本 一憲(セントクレスト国際特許事務所)
「ゲノム編集技術によるトマトとジャガイモの機能改変の現状と課題」
有泉 亨(筑波大学)

学会本部企画シンポジウム

「博士取得後のキャリアパスとライフプラン」
9月2日(金) 9:00〜11:00 D会場

オーガナイザー:キャリア支援ワーキンググループ
産官学連携ワーキンググループ
男女共同参画ワーキンググループ

本学会は、博士人材のキャリア支援を目的とした活動に取り組んでいる。また、男女共同参画の推進に努めている。今回は、昨年の「博士人材の産業界へのキャリアパス」に続き、男女共同参画という観点も加え、各方面でご活躍の講師の先生方をお招きし、これまでのキャリアや現在の仕事、ライフスタイルなどについて幅広くご講演いただく。こうした先生方の声を届けることで、博士取得後のキャリアパスやライフプランに関する疑問や不安を払拭し、博士人材の活躍を後押しすることを目的とする。

「ボーダーを超えて:研究者のち非研究者」
新城 雅子(奈良先端科学技術大学院大学)
「理系博士、企業で働く。」
三田 智子 (日本たばこ産業株式会社)
「仕事と生活の調和?〜共働き+子供4人家族の場合〜」
水谷 正治(神戸大学)
「12年の任期付研究生活を経た私のキャリアパス」
四方 雅仁(農研機構・生物機能利用研究部門)
「キャリアを拓く」
本橋 令子(静岡大学)

シンポジウム1

「難培養植物への挑戦と新たな形質転換系の開発に向けて」
9月1日(木) 9:30〜12:00 B会場

オーガナイザー:田部井 豊 (農研機構・生物機能利用研究部門)

遺伝子組換え技術も研究及び応用において重要な技術であり、近年、ゲノム編集等のNPBTが注目されている。しかし、それらを支える組織培養について、効率的な培養系が確立しているイネやタバコ等では様々に利用がされているが、未だに培養が難しい植物種は取り残されている状況である。そこで、それらの組織培養および形質転換が困難な植物種において効率的な系を開発するための情報交換の場を提供する。

「コムギにおける効率的な形質転換系の開発」
安倍 史高(農研機構・次世代作物開発研究センター)
「培養・形質転換系の開発戦略−カボチャ形質転換系の開発を例に」
七里 吉彦(森林総合研究所)
「チャ(茶樹:Camellia sinensis)の培養・形質転換技術の歩み」
古川 一実(沼津工業高等専門学校)
「エピゲノム情報から読み解く細胞アイデンティティー」
川勝 泰二(農研機構・生物機能利用研究部門)

シンポジウム2

「非モデル植物におけるゲノム解析とゲノム情報の利用」
9月1日(木) 13:00〜16:00 B会場

オーガナイザー:松村 英生(信州大学)

次世代DNAシークエンス技術の発展により、様々な生物種におけるゲノム配列解析が容易になって来ている。しかしいわゆる非モデル生物で新規に全ゲノム配列の解読を行うにはいくつかのハードルがある。本シンポジウムでは、植物においてde novoゲノム解析を独自に行った事例の紹介を行う。また、各演者が研究対象とする植物種の学術的、実用的な特性の解明におけるにゲノム情報を活用例も紹介する。これらの事例から、本学会で研究対象としている様々な植物種(材料)におけるゲノム配列解析の重要性や可能性を提示する。

「ギニアヤムのゲノム解析」
寺内 良平(京都大学)
「ワイルドはセクシーである:Vigna属遺伝資源の多様性とストレス耐性」
内藤 健(農研機構・遺伝資源センター)
「ホップゲノム情報を活用した育種技術開発」
小埜 栄一郎(サントリーグローバルイノベーションセンター(株))
「レタスゲノム情報の現状と育種への利用: Windows7で行うRAD-seq解析」
関 功介(長野県野菜花き試験場)
「ニガウリゲノム情報を利用した性決定機構へのアプローチ」
松村 英生(信州大学)

シンポジウム3

「バイオインフォマティクス講習会W(2016)」
9月1日(木) 16:00〜18:15 D会場

オーガナイザー:矢野 健太郎(明治大学)

ゲノム情報や配列情報(塩基およびアミノ酸)に基づくシンテニーや遺伝子機能、植物種横断解析の実行方法、また、Webデータベースの活用法について紹介する。講習会は、参加者がノートパソコンを持ち込む実習形式により実施する(座学としての参加も可)。実習に必要な事前準備(ソフトウェアの事前インストールなど)がある場合は、必要に応じて、ホームページなどより別途アナウンスします。

「シンテニー解析法」
小林 正明(明治大学)
「大規模オミックス情報に基づく遺伝子機能予測解析」
中村 幸乃(明治大学)
「植物オミックス横断解析法」
寺島  伸(明治大学)
「Webデータベースを活用した遺伝子マイニング法」
工藤  徹(明治大学)

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