ご挨拶

この度、第35回日本植物細胞分子生物学会大会を埼玉県さいたま市大宮で開催することとなりました。会期は、平成29年8月29日(火)から31日(木)の3日間、会場は大宮ソニックシティ(大宮駅西口から徒歩3分)となります。懇親会は鉄道博物館を貸し切って行います。日本植物細胞分子生物学会会員の皆様におかれましては、奮ってご参加いただけるようご案内申し上げます。

大宮は首都圏からのアクセスが良いばかりではなく、東北、北陸、上越新幹線などの停車駅でもあり、交通至便の好立地です。夏の開催地としてはやや暑いのではと思われる方もあるかもしれませんが、大宮駅直結のコンベンションセンター、大宮ソニックシティは冷房完備ですので、涼しい会場内で“熱い”情報交換やディスカッションを存分に行っていただきたいと考えております。また、懇親会にも是非ご参加頂き、懐かしい鉄道車両を眺めつつ、線路のように途切れなく過去から未来へと続く研究の話題に花を咲かせていただければと願っております。

埼玉県は隠れた農産地であり、全国に知られた“深谷ねぎ”“狭山茶”に加えて、多彩な葉物野菜や、芋、小麦、さらには園芸植物として、パンジーや洋ラン、シクラメンなどの花卉類も生産しております。また、日本有数の盆栽の産地でもあり、大宮盆栽町の盆栽美術館なども観光スポットとして大変有名です。

このような特色を持つ埼玉県におきまして、植物組織培養、分子生物学、および細胞工学の基礎研究とその応用開発研究の発展をめざして、理学、薬学、農学、工学の各分野の方々が一同に会する本学会の大会を開催できることはたいへんありがたいことです。是非、大学や公立研究所の研究者の方々のみならず企業の研究者の方々が参集され、基礎から応用に至る幅広い分野での情報を共有する機会にしていただきたいと願っております。

本大会では、例年通り、8月29日(火)と31日(木)に、一般公演、ポスター、シンポジウム、30日(水)に一般公演と総会、各受賞式典、懇親会を開催する予定です。本部企画の市民公開シンポジウム「植物の再生能力」では、植物幹細胞や分化全能性制御、組織培養を介した植物体の増殖などについて、最新の基礎研究とその応用の話題をご提供いただきます。また、大会日程中に、日中韓シンポジウムを行います。英語のシンポジウムに加えて、英語のセッションを予定しておりますので、留学生の方の積極的な参加をお待ちしております。

埼玉大学のマスコットキャラクター「メリンちゃん」は才能が芽吹き成長していく、新芽をイメージしています。埼玉で行われる本大会を、異分野融合、産学連携、社会実装の芽が芽吹くための場として、また、次世代を担う若手研究者の才能が芽吹き、成長するための積極的な発表と自由闊達な意見交換の場として、ご活用いただくことを祈念いたします。

一人でも多くの会員の皆様が大宮にお越しいただき、本大会、シンポジウムならびに懇親会にご参加いただけるよう心からお待ちしております。

 

第35回日本植物細胞分子生物学会(さいたま)大会
大会実行委員長 高木  優
(埼玉大学大学院 理工学研究科)

Copyright © Japanese Society for Plant Cell and Molecular Biology All Rights Reserved.