プログラム

5月26日(木)

永年表彰・日本医療社会福祉協会 通常社員総会

5月27日(金)

1 開会式
A会場 9:30~10:00
2 記念講演:「新潟水俣病被害者として伝えたいこと」
A会場 10:00~11:30
語り部 小武節子 / 館長 塚田眞弘(新潟県立環境と人間のふれあい館―新潟水俣病資料館―)

新潟水俣病被害者の会会長の小武節子さんより、差別偏見の中で生き抜く力を当事者の言葉で、また 新潟水俣病の資料を展示する「県立環境と人間のふれあい館」館長の塚田真弘さんより、同館が学びの場の中心となって行われる人権感覚の醸成について講演いただく。

3 メッセージトークコンサート:
「未来をくれためぐり逢い~あなたに会えて本当によかった~」
A会場 13:30~15:30
奥田良子・奥田勝彦(エスペランサ ESPERANZA(ラテン語で「夢・希望」の意味)

クローン病のフルート奏者とベーシストの夫のユニット。
「クローン病との闘病と再出発『愛という名の奇跡」が放映されたことをきっかけに、奥田良子さん(フルート・オカリナ)と夫である奥田勝彦さん(ベース)で結成。挫折から社会復帰に至るまでの「出逢い」「励まし」など、自身の経験をコンサートで語り、「夢」「希望」「勇気」「生きる幸せ」を伝えています。

ESPERAZAの演奏は「心に響く音色」「自分の心が澄みきるような幸せな時間」と評価されるほど、深みのあるアンサンブルです。トークコンサートではクローン病をはじめ、難病や障害を持つ人への理解を呼びかけています。

4 教育講演:「人生の最終章に医療がどう関わるか」
A会場 16:00~17:30
長尾和宏(長尾クリニック院長)

講師略歴

医療法人社団裕和会理事長、
長尾クリニック院長

1984年 東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局
1991年 医学博士(大阪大学)授与、市立芦屋病院内科医長
1995年 兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業、現在に至る

・日本慢性期医療協会理事
・日本ホスピス在宅ケア研究会理事
・日本尊厳死協会副理事長
・一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会理事
・一般社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会代表理事
・NPO法人 つどい場さくらちゃん理事
・全国在宅療養支援診療所連絡会理事
・関西国際大学客員教授
・東京医科大学客員教授(高齢総合医学講座)

医学博士
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医、指導医
日本在宅医学会専門医
日本禁煙学会専門医
日本内科学会認定医、労働衛生コンサルタント

著書

一般書

『平穏死・10の条件』(ブックマン社)、『抗がん剤・10のやめどき』(ブックマン社)、『胃ろうという選択、しない選択』(セブン&アイ出版)、『平穏死という親孝行』(アーススターエンターテイメント)、『がんの花道』(小学館)、『家族が選んだ平穏死』(祥伝社)、『医療否定本に殺されないための48の真実』(扶桑社)、『ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!』(ブックマン社)、『平穏死できる人、できない人』(PHP研究所)、『抗がん剤が効く人、効かない人』(PHP研究所)、『大病院信仰、どこまで続けますか』(主婦の友社)、『病院でも家でも満足して大往生する101のコツ』(朝日新聞出版社)、『その症状、もしかして薬のせい?』(セブン&アイ出版)、『家族よ、ボケと闘うな!』(ブックマン社)、『寝たきりにならず、「自宅で平穏死」』(SB新書)、『長尾和宏の死の授業』(ブックマン社)、『長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか?』(ブックマン社)、『その医者のかかり方は損です』(青春出版社)、『病気の9割は歩くだけで治る!』(山と渓谷社)、『認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?』(現代書林)など 多数

医学書

スーパー総合医叢書・全10巻の総編集(中山書店)、第一巻 「在宅医療のすべて」、第二巻「認知症医療」、第三巻「高齢者外来診療」、第四巻「地域医療連携・多職種連携」、第五巻「大規模災害時医療」など 多数

5 シンポジウム1:「災害ソーシャルワークの確立 ~過去・現在・未来~」
C会場 13:30~15:30
座長 白澤政和(桜美林大学大学院)
「災害派遣福祉チーム養成研修テキスト作成と研修担当者として‐日本社会福祉士養成校協会の取り組みから‐」
大島隆代(日本社会福祉士養成校協会/浦和大学)
「災害ソーシャルワーク理論の体系化に向けた「機能特性」に関する実証的研究」
岩間伸之(日本ソーシャルワーク学会/大阪市立大学大学院)
「災害ソーシャルワーク実践の可視化 ‐被災地SWrによる『語り』の計量テキスト分析から‐」
三浦修(新潟青陵大学)
「医療ソーシャルワーカーによる石巻支援 ~5年間の支援活動から考える災害ソーシャルワーク~」
笹岡眞弓(日本医療社会福祉協会石巻災害支援チーム統括責任者/文京学院大学)
  • 東日本大震災から5年、新潟中越地震から12年を経て、会員一人一人がソーシャルワーカーとして災害時対応、災害時支援も含めた災害ソーシャルワークを自らのこととして考える機会を提供する
  • 日本ソーシャルワーク学会や日本社会福祉士養成校協会でも「災害ソーシャルワーク」についての知見がまとめられており、当協会の行っている実践的な支援活動の整理と合わせて、社会福祉業界全体として取り組む道筋を検討する
6 シンポジウム2:「人生の最終段階における意思決定の支援」
C会場 16:00~17:30
座長 岡村紀宏(日本医療社会福祉協会調査研究部長/西岡病院)
「人生の最終段階における医療体制整備事業の成果と課題~E-FIELDの普及と効果」
伊藤正一(大久野病院)
「急性期における意思決定支援~多職種チームでの関わりから」
福長暖奈(東京医療センター)
「回復期・療養期における意思決定支援~人生の最終段階の支援をふまえて」
榊原次郎(霞ヶ関南病院)
「在宅医療における意思決定支援~在宅ケアチームにおける医療ソーシャルワーカーの役割」
阿部葉子(在宅ケアクリニック川岸町)

平成26、27年度厚生労働省は患者の意思を尊重した人生の最終段階における医療を実現するための適切な体制のあり方を検証するためのモデル事業「人生の最終段階における医療体制整備事業」を実施している。

「人生の最終段階における医療」については、医師を中心とした医療ケアチームとクライエントの生活を支える介護支援チーム及びインフォーマルサービスの統合的支援が求められるが、更に多死社会を迎えるわが国においては、その支援体制の確立が必須であり、医療ソーシャルワーカーの役割期待が大きい領域である。

今回「人生の最終段階における意思決定の支援」と題して実践報告・シンポジウムを企画した。急性期・回復期・在宅医療分野の医療ソーシャルワーカーに現場の実践を踏まえた発表をしていただき、参加者と議論を深めていきたい。

7 「認定医療社会福祉士」制度他の現状と協会の取り組む方向性について
A会場11:45~13:00

①認定医療社会福祉士関係:申請(新規・更新)状況の報告と前年度制度変更点の説明、

  • 経過措置期間における特例となる点の説明と申請奨励
  • ポイントに反映される他団体主催研修の申請状況の説明
  • その他

②認定社会福祉士の動向
③認定社会福祉士スーパービジョン説明会の開催について
④その他

8 第17回全国医療ソーシャルワーカー協会会長会会議
B会場 11:40~13:20
9 都道府県協会研修担当者会議
B会場 13:30~15:30
10 交流会
ホテル日航新潟 18:00~20:00

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5月28日(土)

1 師弟鼎談:実演!!生で見る!感じる!人を深めるソーシャルワーク
~生活史を聴く模範演技で魅(み)せる自分を知り・他者を知る意味と意義~
A会場 9:00~10:30
牧野忠康(日本福祉大学名誉教授)
秋山政人(新潟県臓器移植推進財団 臓器移植コーディネーター)
坂詰明広(新潟県医療ソーシャルワーカー協会会長/新潟白根総合病院)

私たち医療ソーシャルワーカーは、今一度胸に手を当てて考えてみませんか?
相談ができていたか?受容が出来ていたか?自己決定を促すことができていたのか?私たちは“相談のプロ”なのだから、相談に乗ることができて当たり前です。

しかし、消費者の論理が潜行している日常の中で、それが事実であるからこそ、もう一度“人の暮らし”に焦点をあてるソーシャルワーク実践ができているのか、ソーシャルワーカー自らが確認する必要性があると考えます。

クライエントの生活史「現在・過去・未来を聴くこと」って退院支援に関係あるのか?次の退院先、行き場を当たることが大事なのに、何をいまさら言っているのですか?きっと、全国からこのような言葉が返ってきそうです。ただ皆さん、立ち止まってください。ソーシャルワーカーを名乗る以上、それで良いのでしょうか?

クライエントが人生の“迷い道”から自ら抜け出せるように支援することが我々医療ソーシャルワーカーに必要な技術だったし、Missionだったはずです。

ソーシャルワーク実践のPDCAサイクルのCheckに当たる部分、ここがクライエントのライフヒストリーを聴くことにあたると考えるのです。   

このたび 師弟鼎談「模範演技で魅(み)せる 自分を知り・他者を知るソーシャルワーク実践の方法論」では、ライフヒストリー聴取の実践方法論を模範演技として牧野忠康先生が、聴講者に魅(み)せることになっています。

大先輩ソーシャルワーカーの牧野先生の模範演技から摑(つか)み、クライエントの生き様を拿(つか)むことで、私たち医療ソーシャルワーカーが共にスキルアップする機会になるものと確信しています。

論語の一節「学は及ばざるが如くして 猶お之を失わんことを恐れる」姿勢を貫く新潟大会を目指していきます。

2 特別講演:「医療介護連携をめぐる最近の動き~地域包括ケアの具体化にむけて~」
A会場 10:40~12:10
厚生労働省保険局 医療介護連携 審議官 吉田学
3「ソーシャルワークデータシステムの今後の活用と展望
(新システム「MANBO」の利用から)」
B会場 9:00~10:30
進行
飯島望(日本医療社会福祉協会データシステム担当チームリーダー 茨城西南医療センター病院)
報告者
東妙香(初台リハビリテーション病院) 市川賀一(北里大学病院) 小野沢滋(北里大学病院) 新村郁子(榊原記念病院) 高瀬昌浩(国立病院機構 横浜医療センター)
富川由美子(東京女子医科大学病院) 山口広作(城山病院)

当システムの開発経過を説明し、新システムの開発からこれを利用することでの効果を説明し、協会としての集約とその方法、今後の展望を提示する。

4 「新定義からソーシャルワーク実践のあり方を考える」
B会場 10:40~12:10
進行
田村里子(日本医療社会福祉協会 倫理綱領検討担当チーム代表委員)
報告者
志村健一(東洋大学社会学部社会福祉学科)
小原眞知子(日本社会事業大学社会福祉学部福祉援助学科)

2014年、オーストラリアのメルボルンで開催された、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)総会と国際ソーシャルワーク学校連盟(IASSW)総会において、ソーシャルワークグローバル定義が改定された。
現在は、リージョナル定義の骨子が整理され、今後、ナショナル定義を検討する段階である。

以上の経過を報告し、それらの定義から、ソーシャルワーク実践をどのように捉え、適応させていくか、質疑を踏まえたデイスカッションの機会としたい。

5 分科会(第36回日本医療社会事業学会)
第1分科会 ソーシャルワーカー実践Ⅰ
A会場 13:00~15:30
第2分科会 ソーシャルワーカー実践Ⅱ
B会場 13:00~15:30
第3分科会 業務分析・業務開発Ⅰ
C会場 13:00~15:30
第4分科会 業務分析・業務開発Ⅱ
D会場 13:00~15:30
第5分科会 ソーシャルワークリサーチ
E会場 13:00~15:30
第6分科会 教育・スーパービジョン・その他
F会場 13:00~15:30

第36回日本医療社会事業学会プログラム PDF ダウンロード (公開 2016/03/14)

※プログラムは公開日現在のものです。変更があり次第情報を更新します。

6 閉会式
B会場 15:30~16:00

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