特別講演会

開催日:
9月2日(水)16:30~17:40
会場:
ロイトン札幌 3Fロイトンホール
会費:
無料
テーマ:
北前船の軌跡がつなぐ 海の道の未来
講師:
明楽 みゆき 氏
(チェンバロ奏者,現代版北前船プロジェクト 代表)

講演概要

江戸時代中期から明治時代の中期にわたり北海道と大阪などを日本海経由で結び、近世の物流を一手に担ってきた「北前船」。板子一枚下は地獄と言われた危険な航海に挑みながら、各寄港地に新しい文化の風を吹き込みました。最大の交易品であったニシンや昆布の積み出しで北の港は賑わい、寄港地の繁栄の基礎が築かれました。

新しい時代の波にのまれ、北前船が姿を消して、130年余り。「現代版北前船プロジェクト」では、北前船の忘れかけられていた歴史・文化を再認識するとともに、この壮大なロマンを現代によみがえらせる活動を行っています。ひとつで繋がる海を活かし、日本の各地域が単なる物流だけでなく、人、文化、芸術、食で地域間の交流がなされ、新たに北海道と各地を結ぶ活力が生まれたなら、どんなに素敵なことでしょう。講演では、北前船の歴史と当プロジェクトが行っている各種の文化交流の取組みを紹介します。北前船主であった5代前の先祖の想いを北前船と同時代のチェンバロの音色に乗せて…。

講師プロフィール

京都生まれ。大阪音楽大学音楽学部卒業。同学部専攻科修了。
大阪音楽大学附属音楽院、大学講師を経て現在札幌にてフリー活動。
V.マルグリス氏(独・フライブルク音楽大学)に師事しアーティストディプロマ取得。
フランス国立リヨン・オペラ座管弦楽団及びブリュッセルカルテットのメンバー、古楽集団との共演を始め多数の国内外音楽祭に出演し、好評を博す。
2001年より美術作家とのコラボレーションシリーズ、時計台ニューイヤーシリーズのプロデュース開始。「音と言葉の絆プロジェクト」にて朗読とチェンバロ即興演奏による公演、各地の美術館との多彩なコンサート企画を多数開催。
ベルギーを始め欧州各地にてチェンバロコンサート開催。
江戸時代、北海道と大阪を日本海で繋いだ北前船をテーマに、2010年全国各地の歴史と文化を繋ぐ「現代版北前船プロジェクト」を立ち上げる。各地での文化交流を含む経済交流を通して、異業種間の連携と未来を見据えた地域振興を展開中。
北前船文化交流公演の終着点として2010、2011年京都・東福寺にてコンサート。
読売24時間テレビ京都会場のメインアーティストとして募金支援コンサート開催。
2012年4月CD「音楽の花束」をリリース。
東日本大震災で親を亡くした子供たちを守る「みやぎこども基金」に収益を寄付の為、2012年4月より限定発売。
北海道神宮、小樽住吉神社、小樽能楽堂、小樽龍徳寺、札幌護国神社を始め、世界遺産天龍寺、建仁寺など全国各地の歴史的建造物にて北前船公演「歴史と音楽のひととき」 開催。
4月岐阜郡上八幡、5月京都建仁寺公演。ソリスト、通奏低音奏者として活躍。
2014年 バロック公演にて 札幌市民芸術祭大賞受賞。
北海道大学 総合博物館市民セミナー講師。
古楽研究会「Origo et practica」、日本イタリア古楽協会に所属。

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