日本土壌肥料学会2015年度京都大会

ご挨拶

京都大会運営委員会より、ホームページをご覧の皆様に、ご挨拶申し上げます。

本学会は、食糧生産に深く関係している土壌学、肥料学、植物栄養学に加えて環境科学の分野に関わる大学・研究機関の教育・研究者、国・県などの技術行政担当者など、幅広い分野の2,500名余の会員から構成され、世界的には人口増加、土壌劣化、地球温暖化などの問題の中での食糧の持続的生産、国内的には自然生態系の土・水・大気・植生・景域を保全・調和させる環境保全型農業生産に関わる課題を掲げて、様々な研究活動・技術開発をおこなっております。

とくに、毎年開催される全国大会では、土壌の物理・化学・鉱物・生物、植物栄養、環境、物質循環から文化土壌学までの21の部会に分かれて、多数の口頭・ポスター発表やシンポジウム、研究会・小集会が行われ、会員諸氏による有意義な意見・情報交換や交流、課題の解決や、研究・普及活動の深化・拡大にも大きく寄与しております。

2015年は国際土壌年ということで、これまで以上に私たちを支える土壌の、そして食糧生産の未来を考えていくきっかけにしていきたいと考えております。このような思いから、今回の京都大会では、従来の一般講演発表に加えて、特に土壌を巡る地球規模での現状と課題を先鋭的に議論する場として、シンポジウム「土壌はアフリカを養えるのか(仮題)」を企画しております。また同時に、私たち自身の農業の足元を見直していきたいという意味から、大会翌日にはエクスカーション「京都の農を巡る/大阪の農を巡る」を準備しております。京都大会は、今秋9月の9〜11日に京都大学吉田キャンパス吉田南構内で開催されます。一般講演、ポスターセッション、シンポジウムは上記キャンパスで開催されますが、前日の研究会・小集会は農学部のある吉田キャンパス北部構内に、総会・学会賞授与式・記念講演および懇親会は同志社大学寒梅館および京都ブライトンホテルに、それぞれ会場を移しておこなう予定です。

京都大学で開かれる京都大会に、本学会の会員の皆様はもとより、非会員の皆様も多数ご参加いただけますことを、運営委員一同、心からお待ち申し上げております。

日本土壌肥料学会2015年度京都大会
大会運営委員会委員長
舟川 晋也 (京都大学)

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