年会長あいさつ

第57回大気環境学会年会を2016年9月7日(水)から9日(金)の3日間にわたって、北海道大学工学部で開催いたします。札幌での開催は、第7回(1966年)、第19回(1978年)、第39回(1998年)に続いて、今回が4回目となります。さすがに第7回のことはわかりませんが、私自身、第19回には大学院生として、第39回には事務局長として参加したことを思い出してみると、大変感慨深いものがあります。第19回年会では、光化学大気汚染関連の発表が三つの会場で同時進行するほどの発表件数があり、第39回年会では酸性雨に加えIGAC関連の発表が始まるなど、私たちが扱う大気汚染現象の規模が拡がってきたことを実感しました。今回はPM2.5関連の発表が多くなるのでしょうか。いずれにしても、この学会がそれぞれの時代の問題に対して関わってきたことをよく表していると思います。

本年会のテーマは「楽」会です。年会は学会員にとって年に一度の楽しい場であってほしいと考えております。私たちにとっての「楽」とは、他の領域の専門家と真摯に語り合う中で、それぞれの研究に新たな切り口が見つかったり、発展の方向が見つかったりすることかと考えます。本年会でそのような場を提供できればと思います。

9月の札幌は大変よい時期です。年会の合間や後に、学内、市内、道内の様々な場所を訪れ、北海道らしい食事も楽しんでいただければと思います。

第57回大気環境学会
年会長 村尾 直人
(北海道大学大学院工学研究院)