日程表・プログラム

抄録

プログラム・抄録集(PDF)

抄録 課題口演(PDF) 2019年5月7日掲載

抄録 一般口演(PDF) 2019年5月7日掲載

抄録 ポスター(PDF) 2019年5月7日掲載

抄録 専門医(PDF) 2019年5月7日掲載

日程表

プログラム

理事長講演
2019年5月11日(土)10:10~10:50(40分)
「歯科補綴学の本質を探究する」
座長:市川 哲雄(徳島大)
講師:大川 周治(明海大)
特別講演
2019年5月11日(土)13:00~14:00(60分)
「粘菌の用不用適応能に倣った形状最適化」
座長:横山 敦郎(北海道大)
講師:中垣 俊之(北海道大学 電子科学研究所)
失われた顎口腔領域の形態と機能の回復は、補綴歯科学の大きな使命であり、再生医療に関する研究は、現在の補綴歯科学の一翼を担っているといっても過言ではない。これらの研究の基になるものが生物学(バイオロジー)である。本特別講演においては、生命システム特有の情報処理に関する研究をご専門とされている北海道大学電子科学研究所の中垣俊之教授に、生物の機能と形態の関係についてご講演をお願いした。生物のつくる機能的構造がどのようなアルゴリズムにより設計されるのか、真核単細胞生物である粘菌の循環系(血管網のような輸送システム)の形成機構の数理モデル化、さらに生物の形状最適化の特徴について最新の知見をご紹介戴く。
海外特別講演(同時通訳あり)
2019年5月12日(日)10:40~12:10(90分)
座長: 水口 俊介(医歯大)
講師: Charles Goodacre(Loma Linda University)
シンポジウム1
2019年5月11日(土)11:00~12:00(60分)
「ブラキシズムと上手につきあうために」
  • 座長:藤澤 政紀(明海大)
  • 槙原 絵理(九歯大)
  • シンポジスト:加藤 隆史(大阪大)
  • 山口 泰彦(北海道大)
ブラキシズムは睡眠中だけでなく覚醒中にも行われており、咬耗、歯周病、知覚過敏、補綴装置の脱離や破損、残存歯の破折、顎関節症、頭痛など様々な障害に関与するリクスファクターと考えられている。しかしながら、その原因やメカニズムについて不明な点が多く残されているのが現状である。今回は生理学的・補綴臨床的観点からブラキシズムについて考えていきたい。
シンポジウム2
2019年5月11日(土)13:00~14:00(60分)
「補綴学的、歯周病学的観点から見た連結・非連結」
  • 座長:馬場 俊輔(大歯大)
  • 松下 恭之(九州大)
  • シンポジスト:鷹岡 竜一(東京支部)
  • 木原 優文(九州大)
補綴学的観点からみた歯の固定と歯周病学的観点から見た歯の固定は必ずしも同一とは限らないが、このことについてこれまで深く議論されているとはいえない。また、固定性補綴装置を用いて連結するのか、可撤性装置で連結するのかに関する選択基準も曖昧である。連結によって得られる利点と欠点も整理されているとはいいがたい。本シンポジウムでは、歯の一次固定、二次固定の補綴学的意義、歯周病学的意義についてディスカッションしたい。
シンポジウム3
2019年5月11日(土)14:10~15:40(90分)
「認知症の現状、補綴歯科治療と今後の研究展開」
  • 座長:佐々木啓一(東北大)
  • 笛木 賢治(東京医歯大)
  • シンポジスト:眞鍋 雄太(神歯科大)
  • 上田 貴之(東歯大)
  • 木本 克彦(神歯大)
本邦では人口の超高齢化に伴い、認知症患者が急増すると予測され、社会的に大きな問題となることが懸念されている。しかしながら、認知症に対する有効な治療法は未だ確立されていない。そのため、認知症患者に補綴歯科治療を行う機会も増えると思われる。一方、これまでに行われた動物実験、疫学研究、ヒトを対象とした実験的研究から、認知機能の維持には咀嚼機能が関連することが示されている。そこで、本シンポジウムでは、まず認知症の臨床現場の状況と認知症患者への義歯診療のガイドラインについて解説し、先行研究から得られた知見を元に補綴学会として取り組むべき大型研究への展開に向けて提言したい。
シンポジウム4
2019年5月11日(土)14:10~15:40(90分)
「Biodental Engineering –再生歯科補綴に向けた人工臓器の創成-」
  • 座長:江草 宏 (東北大)
  • 西村 正宏(鹿児島大)
  • シンポジスト:阿久津英憲(国立成育医療研究センター)
  • 松本 卓也(岡山大)
  • 江草 宏 (東北大)
約10年前、故笹井芳樹博士は発生過程を模した幹細胞の自律的な器官形成(自己組織化)に成功し、これまでの細胞移植から一歩進んだ人工臓器の移植による再生医療の道筋を描いた。補綴歯科における再生治療に求められる骨、歯、唾液腺は、いずれも立体的な組織/器官であり、これらを試験管内で創出する技術(Biodental Engineering)の革新が待たれる。本企画では、めざましい発展をとげるバイオエンジニアリングの現状を紹介し、その補綴歯科における展望を議論したい。
シンポジウム5
2019年5月12日(日)9:00~10:30(90分)
「補綴のアウトカムを真剣に考える -口腔栄養関連サービスを多職種で構築するために-」
  • 座長:窪木 拓男(岡山大)
  • 佐藤 裕二(昭和大)
  • シンポジスト:菊谷 武(日歯大)
  • 吉村 芳弘(熊本リハビリテーション病院)
  • 本川 佳子(東京都健康長寿医療センター)
これまでの補綴歯科治療が目指したアウトカムは、失われた機能や審美性を再建し、患者のQOLを向上することであった。しかし、人口構成が大きく変化し、健常者を対象とした補綴歯科治療から、ライフステージや全身状態に合致した、高齢者の介護予防、フレイル予防、認知症予防、さらには要介護高齢者における口腔栄養関連サービス、介護負担の抑制といったアウトカムにも意識を向けなくてはならなくなった。この際、ライフステージや全身状態に合致した栄養摂取機能(量と質)の評価に基づく口腔機能の準備(補綴歯科治療)や食形態の調整、食指導、口腔リハビリテーションが新たな補綴歯科専門医のミッションとなった。これらは、栄養関連職種との連携により補綴歯科専門医が医療の現場に大きく躍り出る千載一遇のチャンスであるとも言える。本シンポジウムでは、日本老年歯科医学会、日本栄養士会のご協力を頂き、口腔栄養関連サービスを構築するための具体的な連携方策について議論したい。
シンポジウム6
2019年5月12日(日)9:00~10:30(90分)
「口腔内スキャナーの臨床」
  • 座長:疋田 一洋(北医療大)
  • 近藤 尚知(岩手医大)
  • シンポジスト:星  憲幸(神歯大)
  • 高場 雅之(昭和大)
  • 米澤 悠 (岩手医大)
ここ数年、次々と国内でも計測装置としての口腔内スキャナーが販売され、すでに臨床現場でも普及を始めている。本学会学術大会においてイブニングセッション、ハンズオンセミナー等を通じて、口腔スキャナーの情報を会員に伝達している。そこで、今回はクラウンブリッジ、インプラント、デンチャーの分野で口腔内スキャナーを臨床応用している専門家にそれぞれの現状と問題点について解説してもらう。
臨床リレーセッション1
2019年5月11日(土)11:00~12:00(60分)
「審美領域におけるインプラント治療 ~今何ができるか、どこまでやるか~」
  • 座長:正木 千尋(九歯大)
  • 横山紗和子(昭和大)
  • 講師:土屋 賢司(東京支部)
  • 片岡 繁夫(片岡セラミック)
審美領域におけるインプラント治療を成功に導くためには様々な要素を考慮する必要がある。埋入方向、深さなどのプランニング段階から骨造成等の外科処置はもちろん、付随する軟組織の扱い方、アバットメントの選択、補綴物の形態まで、現在ではデジタル技術も応用してよりハイレベルな治療が可能になってきている。それらの技術は日々改良され、新しい研究に基づく科学的エビデンスも増加する中で、審美領域におけるインプラント補綴を行う際に、今本当にできること、必要なことを整理して紹介する。また、一方で美しい補綴形態を作り出す感覚は基本的な理論に基づく不変ものであり、本講演ではその真髄にも触れておきたい。
臨床リレーセッション2(専門医研修単位認定セミナー)
2019年5月11日(土)15:50~17:50(120分)
「部分床義歯の力学を再考する ~天然歯を守るインプラント支持の活かし方~」
  • 座長:古谷野潔(九州大)
  • 若林 則幸(医歯大)
  • 講師:山下秀一郎(東歯大)
  • 中居 伸行(関西支部)
  • 大久保力廣(鶴見大)
  • 安部 友佳(昭和大)
部分床義歯の設計理論には様々な力学的考慮が必要となる。本セッションでは、コンベンショナルな部分床義歯における設計の考え方を様々な角度から整理し、その弱点を探る中で、術者がその配置を選択できるインプラントをどう活用するべきかを考える。維持装置の設計から、フレーム構造の工夫など、従来の義歯でできることから、インプラント支持を利用する部分床義歯(IARPD)の考え方まで議論する。実際にインプラント支持の部分床義歯を利用する患者のQoLの観点からもその有効性を考察したい。また、近年固定性インプラント治療のトラブル後のリカバリーとして有床義歯への転換も需要が増しており、その将来的な可能性も探る。
臨床スキルアップセミナー1
2019年5月12日(日)9:00~10:00(60分)
「顎機能障害に対する補綴学的アプローチ」
  • 座長:鱒見 進一(九歯大)
  • 西山 暁 (医歯大)
  • 講師:築山 能大(九州大)
  • 小見山 道(日大松戸)
顎機能異常の診断には、咀嚼や嚥下機能に関する生理学的、解剖学的知識が必須である。また、エックス線やMRI等の画像診断能力も要求される。加えて治療のスキルが求められる。診断に必要な広範な知識を集約してわかりやすく講演してもらうとともに、顎機能異常患者に対する補綴学的な治療方法と、顎機能異常の予防に寄与しうる咬合管理の実際までを展開してもらう。
臨床スキルアップセミナー2
2019年5月12日(日)10:10~11:10(60分)
「高齢者における口腔リハビリテーションと補綴歯科治療」
  • 座長:河相 安彦(日大松戸)
  • 佐藤 裕二(昭和大)
  • 講師:飯沼 利光(日本大)
  • 髙橋 一也(大歯大)
超高齢社会にあって、訪問診療等で高齢者の歯科治療が日常となっている現状において、義歯製作、義歯調整、歯科衛生士による口腔衛生管理を主とした診療内容にとどまらず、機能回復に繋がる口腔リハビリテーションが求められている。そこで、居宅や介護施設等の訪問診療の現場で、口腔機能低下症や咀嚼障害、摂食嚥下障害に対して有効な口腔リハビリテーションの理論と口腔機能訓練、嚥下機能訓練等のスキルアップに有効な技術的ノウハウ等を展開して頂く予定である。
パネルディスカッション
2019年5月12日(日)10:40~12:10(90分)
「接着ブリッジの古今東西 ~メタルとジルコニア、2リテーナーとカンチレバー~」
  • 座長:矢谷 博文(大阪大)
  • 峯  篤史(大阪大)
  • 演者:眞坂 信夫(東京支部)
  • 竹市 卓郎(愛院大)
  • パネラー:垂水 良悦(札幌デンタルラボラトリー)
  • 猪越 正直(医歯大)
接着ブリッジは従来法のブリッジと比べて侵襲の少ない補綴装置であり、わが国は世界をリードして基礎研究データを蓄積してきた。2008年には保険導入されたことから、接着ブリッジ(金属製、2リテーナー)は一般的に広く行われる治療となった。近年、海外ではジルコニアを応用した接着ブリッジや片側支台歯支持(カンチレバー)の接着ブリッジが行われ、優れた臨床結果も報告されている。本セッションでは、接着ブリッジの長期症例を供覧するとともに、わが国と海外の事情の違い、さらには今後の展望を議論する。
研究教育セミナー
2019年5月10日(金)17:00~18:30(90分)
「歯科補綴学研究の出口戦略」
  • 座長:志賀  博(日歯大)
  • 馬場 一美(昭和大)
  • 講師:佐々木啓一(東北大)
  • 二川 浩樹(広島大)
歯学は実学であり、私どもの研究は社会へ還元されるべきである。治療効果の検証、標準化などはそのベースになるが、本学会会員からは新たな治療法、技術の開発に関する研究が数多く発表されている。これら論文をかくためだけのものにするのではなく、臨床応用へ向かって進めるベクトルも必要である。
我が国ではAMEDを中心に新たな医療技術・医療機器開発に力を入れているが、補綴歯科からの発信も必要である。そこで開発の道のりがどのようになっているのか、具体例に基づいて知識を広げることを目的とする。
歯科医療安全対策推進セッション
2019年5月11日(土)15:20~16:20(60分)
「診療室・技工室における作業環境」
  • 座長:鮎川 保則(九州大)
  • 田中 昌博(大歯大)
  • 講師:森本 泰夫(産業医科大学 産業生態科学研究所)
2018年7月付新聞に、演者の森本先生が執筆されたある記事が掲載された。要約すると、20代の院内技工士が入職3年でじん肺を発症し、技工士を断念せざるを得なかったという内容であった。特に補綴は歯科技工と密接に関連し、診療室でも切削等による粉塵曝露が避けられないが、我々はリスクをどれくらい理解しているだろうか?例えばILO(国際労働機関)は、クリストバライトが「珪肺症その他の肺への影響、自己免疫疾患、腎臓への影響、発がん性」を有するとしているが、有効な局所換気を実施しているだろうか。本セッションでは特に粉塵の点から我々の作業環境を見直したい。これは自身やスタッフの健康を守るために必須の知識である。
専門医研修会(専門医研修単位認定セミナー)
2019年5月12日(日)13:10~15:10(120分)
「補綴歯科専門医として身につけるべきコンピテンス」
  • 座長:河相 安彦(日大松戸)
  • 澤瀬 隆(長崎大)
  • 講師:糸田 昌隆(大歯大)
  • 古屋 純一(医歯大)
  • 田口 則宏(鹿児島大)
補綴歯科専門医として求められている能力および資質をより明確にするために教育検討委員会では、補綴歯科専門医のアウトカム基盤型プログラムが検討され、包括的能力(コンピテンス)と身につけるべき能力(コンピテンシー)が提案された。しかしながら、これらのコンピテンスに基づき補綴歯科専門医はどのように日々の診療に従事し行動すべきかの例示は多くない。そこで、この研修は、コンピテンス「口腔機能と食の支援」と「プロフェッショナリズム」に焦点を当て、3人の先生に、補綴歯科専門医として身につけるべきこれらのコンピテンスとコンピテンシーを、臨床を通して解説していただき、補綴歯科専門医の資質向上につなげることを趣旨としている。
委員会セミナー 1(用語検討委員会)
2019年5月11日(土)16:30~17:30(60分)
「歯科補綴学専門用語集 — 改訂のポイント— 」
  • 座長:西村 正宏(鹿児島大)
  • 岡崎 定司(大歯大)
  • 講師:村上 格(鹿児島大)
  • 秋葉 陽介(新潟大)
  • 古地 美佳(日本大)
2019年に歯科補綴学専門用語集第4版が改訂され、第5版が発刊予定である。第5版では、学問と時代の変化に伴って新たに収載された用語に加え、旧版収載用語のうち、用語やその意味が変わったものが多々ある。そのため本セミナーでは主要な追加用語、意味の変更内容や改訂の経緯を説明し、新たな歯科補綴学専門用語集を存分に活用していただけるよう、補綴歯科学会員への周知を図りたいと考えている。
委員会セミナー2(診療ガイドライン委員会)
2019年5月12日(日)11:20~12:20(60分)
「舌接触補助床アップデート —ここが変わった:エビデンスと臨床—」
  • 座長:小野 高裕(新潟大) 
  • 會田 英紀(北医療大)
  • 講師:小野 高裕(新潟大)
  • 尾澤 昌悟(愛院大)
  • 中島 純子(東京都健康長寿医療センター)
診療ガイドライン委員会は、今年度「摂食・嚥下障害、構音障害に対する舌接触補助床(PAP)の診療ガイドライン」を改訂中である。 この臨床スキルアップセミナーでは、ガイドラインの改訂内容と保険医療収載要項を説明した後、初心者や未経験者を対象にPAPの適用判断(スクリーニング)、製作・調整方法や関連する摂食機能療法などを紹介することで、PAPをより多くの補綴歯科学会員に活用してもらうことを目指したいと考えている。
ハンズオンセミナー1
2019年5月11日(土)9:00~10:00(60分)/11:00~12:00(60分)
「軟質材料を用いたリラインの実践 ~技工操作から調整、除去まで~」
  • 講師:上田 貴之(東歯大)
  • 和田 健 (東歯大)
軟質材料を用いた義歯のリラインについて、テーブルクリニック方式で紹介する。軟質リラインをやってみたいけどやり方がよくわからない、やってみたけどうまくいかない、といった方々の疑問にお答えしたい。リライン法では、間接法のフラスク法が確実であり推奨されるが、ジグ法は処置時間を短縮できるため、長時間の義歯の預かりができない場合に有用である。そこで今回は、皆さんの馴染みが少ないと思われるジグ法による間接リラインの実際をご覧いただく。 また、軟質リライン後の調整に用いる切削器具の選択や調整法、長期経過後などに再リラインを行う際に必要となる軟質リライン材の除去方法についても解説したい。

協賛企業:株式会社ジーシー、株式会社トクヤマデンタル、ネオ製薬工業株式会社

ハンズオンセミナー2
2019年5月11日(土)9:00~10:00(60分)/11:00~12:00(60分)
「口腔機能検査の活用」
講師: 志賀 博(日歯大)
人口構成の変化や歯科疾患罹患状況の変化に伴い、「歯の形態の回復」を主体としたこれまでの「治療中心型」の歯科治療だけでなく、各個人の状態に応じた口腔機能の維持・回復(獲得)を目指す「治療・管理・連携型」の歯科治療の必要性が増すと予想されている。 このような中、歯科の新しい疾患概念である口腔機能低下症に対し、平成30年4月から口腔機能管理加算が保険導入され、口腔機能の客観的な評価と適切な介入の必要性が求められ始めている。 本セミナーでは、口腔機能を客観的に評価する検査法として保険導入されている各種検査(下顎運動、咀嚼能力、咬合圧、舌圧)の活用について解説させていただく。

協賛企業: 株式会社ジーシー

ハンズオンセミナー3
2019年5月11日(土)13:00~14:20(80分)/14:40~16:00(80分)
「口腔内スキャナーの実践」
講師:疋田 一洋(北医療大)
最近は様々な口腔内スキャナーが開発され、スキャナーの大きさ、計測精度、スピード、カラー情報の取得などに改良が行われ、性能が著しく向上し、患者や術者にとってさらに使用しやすく、臨床現場で有益かつ信頼性のある機器となっている。 本学会では第126、127回学術大会において口腔内スキャナーのハンズオンセミナーを開催し多くの参加者に実践していただいた。そこで今回も本学会賛助会員の協力を得て、現在日本国内で承認を得ている口腔内スキャナーのすべての機種を実際に体感し、それぞれの口腔内スキャナーの特徴や使用方法について理解を深めていただく。

協賛企業:アラインテクノロジージャパン株式会社、株式会社ジーシー、株式会社松風、スリーエムジャパン株式会社、株式会社デンツプライシロナ、株式会社ヨシダ

ハンズオンセミナー4
2019年5月11日(土)13:00~14:00(60分)/14:30~15:30(60分)
「ファイバーポストレジンコアをマスターする」
講師: 坪田 有史(東京支部)
根管処置歯の支台築造の術式において、レジン支台築造は、象牙質接着の信頼性の向上を主な背景とし、その選択頻度が高くなった。さらにポスト保持型のケースで選択されるファイバーポストレジンコアは、主に歯根破折への対策、ならびに審美性の向上やメタルフリーを目的として臨床応用される。  本ハンズオンセミナーでは、参加者に歯科接着が不可欠なファイバーポストレジンコアの複数ある接着界面を講演にて理解し、臨床テクニックをハンズオンにて習熟して頂くことを目的とする。なおハンズオンは、臨床で行われている直接法および間接法でのファイバーポストレジンコアについて行う。

協賛企業: 株式会社サンメディカル、株式会社ジーシー

イブニングセッション
2019年5月11日(土)18:00~19:00(60分)
「臨床イノベーションのための挑戦」
コーディネーター:若手会員4名~6名(公募)
市民フォーラム
2019年5月11日(土) 14:30~16:30(120分)
「飲み込み障害を予防して美味しく食べよう」
  • 座長:津賀 一弘(広島大)
  • 講師:藤本 篤士(札幌西円山病院)
  • 山根由起子(旭川医大)
超高齢社会を迎えた現在、QOLの維持向上に大きく貢献し、ひいては健康寿命の延伸は解決すべき喫緊の課題である。「口から食べる」ことが、健康寿命の延伸に寄与していることは国民にも理解されつつある。本市民フォーラムにおいては、「口から食べることの重要性」をテーマに、食の楽しみ、摂食嚥下機能低下の予防、摂食嚥下障害への対応、多職種連携などの観点を含めて、藤本篤士先生に歯科医師の立場から、山根由起子先生に看護師の立場からお話しを戴く予定である。