第54回薬剤学懇談会研究討論会

ご挨拶

この度は創剤フォーラム主催第54回薬剤学懇談会の開催委員長を仰せつかり、誠に光栄に存じます。本会は54年に渡る長い歴史ある研究討論会で、これまで、泊まり込みの討論様式ならではの情報交換と親睦の場として、薬剤学・製剤学領域の発展に多大な貢献をしてきました。

一方現在では、薬剤学の分野だけでも毎年数多くのシンポジウムや研究会が開催され、また、必要な情報はインターネットを介して簡単に入手できる時代となりました。創剤フォーラムでは、その様な時代に即した形で事業を継続するため、これまで別々に開催してしてきたシンポジウムと薬剤学懇談会を統合し、名称はこれまで通り「薬剤学懇談会研究討論会」として、2017年の第54回より1泊2日の討論形式に変更することと致しました。従来よりも日程が短くなりますが、薬剤学懇談会の趣を残しながら内容を充実させた討論会にしたいと思います。

本討論会のテーマは、「異分野から大いに学んで医療に貢献する薬剤学」です。今話題のイムノチェックポイント製剤を中心に、実際に医療の現場で経験し感じるところを垣見和宏先生(東京大学医学部附属病院 免疫細胞治療学 特任教授)から、今後、益々重要度が増すInternet of Thing(IoT)と医療との関係について川合知二先生 (大阪大学 産業科学研究所 特任教授)から特別講演していただきます。また、6名の招待講演者からは、異分野ならではの話題を提供していただきます。イブニングレクチャーでは、橋田充先生(京都大学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS) 特定拠点教授)から、国内外を問わず教育と研究の両面を牽引されてこられた労を語っていただきます。

会場は熱海の老舗旅館「新かどや」です。自家源泉平戸の湯で有名です。異分野の講演を拝聴し議論しながら、温泉を楽しみ、薬剤学・製剤学が目指す新しいビジョンを語り合えたら幸甚です。

第54回薬剤学懇談会研究討論会 実行委員長
帝京大学薬学部薬物送達学研究室
教授 丸山 一雄

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