学術シンポジウム

第33年会では、以下5件の「学術シンポジウム」を予定しております。

学術シンポジウム 1 Symposium 1

「ユニバーサルデザインと製剤開発」

オーガナイザー
内田 享弘 (武庫川女子大学 薬学部)
箱守 正志 (アステラス製薬(株)製剤技術本部 製剤研究所)

ユニバーサルデザインは、製剤開発過程における品質評価のバリデーションの規格から、最終製剤の服用性、包装仕様や取り扱い易さにも関係していると考えられる。 本学術シンポジウムでは、冒頭でユニバーサルデザインの定義やその国際基準、また人間工学的な視点で視覚等を計測・評価する意義と有用性について講演いただく。続けて製薬企業より、経口剤ならびに吸入剤開発という観点よりユニバーサルデザインについて複数の事例をあげて紹介いただく。最後に医療現場で求められるユニバーサルデザインの現状と課題について講演いただく。講演ならびに質疑応答により、ユニバーサルデザインの概念共有とそれを踏まえた優れた製剤開発のための一助となれば幸いである。

「アクセシブルデザインと国際標準化」
伊藤 納奈 (産業技術総合研究所 人間情報研究部門)
「経口製剤開発とユニバーサルデザイン」
高石 勇希 (アステラス(株)製剤研究所 経口剤設計研究室)
「吸入剤開発とユニバーサルデザイン」
佐藤 哲也 (大塚製薬(株)製剤研究所 製剤研究室第二室)
「医療現場で求められるユニバーサルデザインの現状と課題」
丸山 徹 (熊本大学 薬学部 薬剤学分野)

学術シンポジウム 2 Symposium 2

「微粒子製剤設計と医薬品開発〜現状と将来展望〜」

オーガナイザー
山本 浩充 (愛知学院大学 薬学部)
丹羽 敏幸 (名城大学 薬学部)

薬物の作用を最大限に発揮することを目的として、リポソームやマイクロスフェア、高分子ナノ粒子、高分子ミセルなど、様々な微粒子製剤の設計・開発が行われてきた。特に近年積極的に開発が行われている核酸医薬用DDS開発において、その機能が大きく進展している。そこで、本シンポジウムでは、微粒子製剤開発に携わられてきた産官学の各方面の先生方より、微粒子製剤開発の現状と展望、微粒子製剤に関わるレギュレーション関係情報、また、国内で承認を受けた微粒子製剤を利用した抗精神病の持効性注射剤などのケーススタディについてご講演いただき、微粒子製剤の現状と将来展望について討論したい。

「多機能性エンベロープ型ナノ構造体の開発とナノ医療への展開: ナノ医療の現状と今後の展開」
原島 秀吉 (北海道大学大学院 薬学研究院)
「超微細加工技術の医療応用への課題」
加藤 くみ子 (国立医薬品食品衛生研究所)
「統合失調症治療薬の開発における微粒子製剤設計の応用について −ヤンセンファーマの事例紹介−」
若松 昭秀 (ヤンセンファーマ(株))

学術シンポジウム 3 Symposium 3

「ポリファーマシー(多剤服用)について考える」

オーガナイザー
佐々木 忠徳 (昭和大学病院薬局)
内田 享弘 (武庫川女子大学 薬学部)

ポリファーマシー(多剤服用)は、医療費抑制、副作用軽減など複数の観点から、本邦の医療現場において解決が求められている課題である。 本学術シンポジウムでは冒頭で医療経済の専門家より講演をいただき、続けて医療現場でポリファーマシーに日々対峙されている医師、病院薬剤師、薬局薬剤師より、その現状とその対応策(ガイドライン含む)についてそれぞれの立場から講演をいただく。とくに高齢者について、病院・在宅医療現場における、剤形選択等を含めたポリファーマシー対策の事例、エビデンスを交えて講演いただく。講演ならびに質疑応答によりポリファーマシーの現状と課題を共有し、その解決を図るアプローチ提案の一助になれば幸いである。

「医療経済の観点から見た多剤併用解消の効果とその解消に向けた施策」
中村 洋 (慶応義塾大学大学院 経営管理研究科)
「高齢者薬物療法とポリファーマシー対策」
竹屋 泰 (大阪大学医学系研究科、大阪大学医学部附属病院)
「高齢者の医薬品適正使用に対する薬剤師の役割と高齢者薬物療法適正化チーム」
溝神 文博 ((国研)国立長寿医療研究センター 薬剤部)
「在宅医療におけるポリファーマシーの現状と解決策」
加藤 肇 (東京 品川薬剤師会)

学術シンポジウム 4 Symposium 4

「次世代ワクチン・免疫療法開発における創薬・創剤研究」

オーガナイザー
岡田 直貴 (大阪大学大学院薬学研究科)

近年、「免疫系」の生理的機能および病理的異常の仕組みに対する理解の深まりに伴って、感染症、アレルギー、がんなどに対する次世代ワクチン・免疫療法の開発研究が活気を帯びている。本シンポジウムでは、ワクチン・免疫療法の安全性・有効性・利便性の向上に寄与する新たな製剤技術/投与技術、ならびにアジュバント・サイトカイン・細胞を用いた新たな免疫賦活技術/免疫制御技術について、これらの実用化を見据える研究者に最新トピックと将来展望について紹介・提言いただく。

「経皮投与デバイスを用いた貼るワクチン・免疫療法の開発」
岡田 直貴 (大阪大学大学院薬学研究科)
「不活化経鼻インフルエンザワクチンと分泌型IgA抗体」
長谷川 秀樹 (国立感染症研究所)
「ワクチンアジュバント開発研究:対感染症からがん、アレルギーへの新展開」
石井 健 ((国研)医薬基盤・健康・栄養研究所)
「TNFR2シグナルの免疫制御・がん免疫療法の標的としての可能性」
角田 慎一 (神戸学院大学 薬学部)
「多機能性免疫誘導型がんワクチン「人工アジュバントベクター細胞」の開発」
藤井 眞一郎 ((国研)理化学研究所)

学術シンポジウム 5 Symposium 5

口腔内崩壊錠 −潮流・技術と展望−」

オーガナイザー
槙野 正 ((株)菊水製作所)
増田 義典 (耕薬研究所)

口腔内崩壊錠(OD錠)が上市されて21年、400余製品となってきました。OD錠は 普通錠に比べ  コンプライアンス・アドヘアランスが向上し、認知度も確立され 今後、経口剤の主流になってゆくと 考えられます。 今回、“口腔内崩壊錠-潮流・技術と展望―”として 源流・ビジネス創生、先進技術及び海外動向の一端につき講演していただきます。一部では、口腔内崩壊錠の製品潮流、二部では、その技術イノベーションとなります。討論時間を多くとり、現状の課題、将来の動向につき皆さんとデイスカッションしたいと思っています。

「クスリ新時代を拓いた口腔内崩壊錠の潮流」
増田 義典 (耕薬研究所)
「口腔内崩壊錠の創生とビジネス展開」
水本 隆雄 (アステラス製薬(株))
「口腔内崩壊錠 ―潮流・技術・展望―」
槙野 正 ((株)菊水製作所)
「微粒子コーティング技術」
山崎 淳二 (全星薬品工業(株))
「インクジェット錠剤印刷技術」
内田 直樹 ((株)SCREENホールデイングス)

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