【行ってきました!】フランス・ドイツの美しい町へ!アルザスと黒い森地方を訪ねて
フランスといえば「パリ」や「モン・サン・ミッシェル」、ドイツといえば「ロマンチック街道」が有名ですが、フランスのアルザス地方やドイツの黒い森地方と聞いて、場所や町並みが思い浮かぶ人はまだまだ少ないかもしれません。
フランスの北東、ドイツ東南の国境沿いには、まるで絵本の中に入ったようなかわいらしい小さな町や村がたくさんあります。
のんびりお散歩したり、カフェでくつろいだり、お買い物したり・・・移動中の車窓には、広々とした草原に馬や牛が放牧され、大自然も満喫できます。
はじめてヨーロッパへ行かれる方も、何度かヨーロッパへお出かけの方でも、きっとご満足いただけると思います。
そんなアルザスと黒い森へ行ってきました!
1.アルザス地方や黒い森って一体どこにあるの?
アルザス地方はフランスの北東部にある、フランスで一番小さな地方です。スイスとドイツの国境沿いに位置しており、ヨーロッパの中心地として栄えています。
アルザス地方には、中心地ストラスブール、カラフルな家並みが可愛らしいコルマール、そしてかつての産業革命の中心都市でありヨーロッパでも指折りの技術系博物館があるミュルーズの3つの町があります。
それぞれ個性豊かな町ですよ。
ドイツの黒い森地方とは、ドイツ南西部シュヴァルツヴァルト地方のこと。名前を聞くとなんだか暗い怪しいイメージがしますが、実際は中世の雰囲気がいまも残る美しい町。自然豊かでおいしいグルメもそろっています!
2.アルザス地方を代表する町ストラスブール
ストラスブールは、戦争によって、ドイツになったりフランスになったりを繰り返し、今はフランスですが、木組みの家などドイツ文化の影響を多く残している町です。
観光の中心は旧市街で、ストラスブール大聖堂とも呼ばれる「ノートルダム大聖堂」は、パリのノートルダム大聖堂に次いで観光客が多く、1988年、市街地を含めて世界遺産に認定されています。11~15世紀に建造され建物全体がバラ色の砂岩でできているのが特徴です。正面入口の透かし細工や内部のステンドグラスは必見です。12:30に仕掛けが動く天文時計があります。
ストラスブールを訪れたらぜひ行っておきたいのがプチット・フランス。
イル川沿いにハーフティンバー式といわれる木組みの家々が立ち並んでおり、家々と運河の風景は絵画のような美しさ。歩いてい眺めるだけも十分楽しめます。
写真はプチット・フランスからすぐ、ダンテル通り沿いにある人気のレストラン「L'Eveil des Sens(レヴェイユ・デ・ソンス)」。気軽においしいフレンチを楽しめます。観光の際のお食事に訪れてみてはいかがですか?
3.ぶどう畑に囲まれた美しい村リクヴィル
「フランスで最も美しい村」のひとつ「リクヴィル」は、アルザス様式の建築が完全に保存された村です。
「フランスの最も美しい村」とは、人口2000人を越えないことや最低2つの遺産や遺跡があることなど、選考基準が厳しく、その目的は質の良い遺産を多く持つ田舎の小さな村の観光促進にあるそうです。
16世紀の面影を残した町並みは、絵本の中に入り込んでしまったかのような雰囲気でした。お菓子の家のような赤やピンクや青などカラフルな壁に、可愛らしい看板が顔をのぞかせています。
・・・ん?看板をよく見てみると、可愛らしいお人形の間にブドウが!
実はリクヴィルはアルザスワインの産地でもあり、高台から村を望むとブドウ畑に囲まれていることから「ブドウ畑の真珠」ともいわれています。
それで看板にもブドウのモチーフが使われているんですね。
ちなみにアルザスワインはそのほとんどが白ワインで、辛口が主流だそうです。
4.映画の世界に迷い込んだよう!?コルマール
映画をご覧になった方はピンときたかもしれませんね♪ 実はコルマールは、2017年に大ヒットしたあの名作アニメの実写化映画の舞台として、一躍有名になりました。
ヒロインの少女が住む町のモデルとして使われていましたよ。メルヘンチックであんなに可愛らしい村がまさか実在するとは・・・!
日本の、動くお城の某アニメ映画でも舞台になった場所といわれているので、映画ファンにとっては心躍る町ではないでしょうか。
町を歩いてみると、あちらこちらに運河があります。
戦火を逃れ今も昔のまま姿を残しており、イタリアのベニスと似ていることから「プチ・ベニス」ともいわれています。
また家の出窓やお庭など町のいたるところにお花があふれ、町全体がとてもキレイでした。訪れるならお花が咲いている時期がオススメです。
石畳を歩き疲れた時には運河クルーズも良いかもしれません
5.ドイツ・黒い森パノラマ街道へ
ドイツ南西部のシュバルツヴァルト地方にある黒い森は南北200km、東西80kmに広がっています。
ドイツ語でシュヴァルツ(Schwarz)は「黒」、ヴァルト(Wald)は「森」いう名前からも「黒い森」ということがわかりますが、トウヒやモミの木などの針葉樹が密集しており、遠くから見ると黒く見えることから「黒い森」と呼ばれているそうです。
標高が低い山並みが続き、街道沿いにも小さな町がひっそりと点在しています。
黒い森地方といえば、チェリー(サクランボ)を使った黒い森ケーキが有名です。 チェリーケーキはよくありますが、ここで名付けられている「黒い森のケーキ」は、チョコレートスポンジの間にホイップクリームを挟み、リキュール漬けチェリーを入れてさらに全体にチェリー酒を振りかけているケーキなんです。 シュヴァルツ(黒)ヴァルト(森)地方で生まれたキルシュ(サクランボ)トルテ(ケーキ)ということで、見た目も黒い森をイメージしています。
6.「宝石のような町」ことドイツ・ゲンゲンバッハ
黒い森地方、バーデンワイン街道沿いにあるゲンゲンバッハ。
こちらも木組みの建物が建ち並び、お花の時期には街中に花があふれ、まるで絵画のような風景が楽しめることから「宝石のような町」あるいは「バーデン地方のニース」と称されています。
町の中心地・マルクト広場にある市庁舎は、必ず訪れたい観光スポット!クリスマスシーズンには24個ある窓をクリスマスのアドベントカレンダーに見立てて、毎日1つずつ絵が描かれた窓が公開されるようになっているそうです。
毎年テーマが違い、2014年には「長くつしたのピッピ」も登場!1日ずつ窓が開くのを楽しみながら、クリスマーケットが開催されているそうです。
7.最後はミルテンベルクへ
ドイツのガイドブックにもあまり掲載されていない町、ミルテンベルクは、マイン川のほとりにあり、旧市街には14~16世紀にかけて建てられた木組み造りの歴史的建造物が数多く残り、「マイン川の真珠」ともいわれています。
旧市街はとても小さな町なので、1時間くらいで回れる広さです。
木組みの家に囲まれ、どこを撮っても絵になる町並みですが、ひときわ目立っているのが、ドイツ最古のゲストハウス「ワイン亭」です。
ハウプト通りのほぼ中央に建ち、現在はビール醸造所が営業しています。訪れたらぜひおいしい地ビールやドイツ料理をご賞味ください!
この記事は2017年12月12日時点の情報です
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この記事を書いた人
旅のコンシェルジュ
菅沼ユカ
日本語しか話せませんが、海外旅行が大好きです!
どこに行っても英単語を並べて、ボディランゲージで楽しんでいます。最近は、翻訳アプリに助けてもらって更に楽しんでいます(^^)♪