岩手 平泉

達谷窟毘沙門堂

達谷窟毘沙門堂

世界遺産に登録される岩手県の平泉には、奥州藤原氏が栄華をきわめる以前から、すでに寺院が建立されていました。なかでも有名な伝説が残っているのが「達谷窟毘沙門堂」です。
およそ1200年前、達谷窟(たっこくのいわや)を住みかとする悪路王を征伐するよう、桓武天皇から命じられた征夷大将軍・坂上田村麻呂は、出陣にあたり京都の清水寺で戦勝祈願をしたそうです。見事に悪路王を征伐した際、清水寺を模して建立したお堂がこの「毘沙門堂」。108体の多門天を奉ったといいます。
毘沙門堂は、崖にくっついて建てられた迫力ある「懸崖造り」。窟堂としては日本一の規模を誇ります。
また、ここでいただける護符「牛玉寳印(ごおうほういん)」は、悪鬼を払い福を招く「最強のお札」として注目されています。
11月8日午後二時~1月22日に授かることができます。運よく残っていたら、ぜひ授かりたいものですね。

蝦蟆ヶ池辯天堂

達谷窟毘沙門堂の前庭には「蝦蟆ヶ池(がまがいけ)」と呼ばれる池があり、その中島には「辯天堂」が建っています。ここには、平成25年に建て替えられた、自覺大師作と伝わる辯財天が祀られています。
また、蝦蟆ヶ池では、昭和60年の発掘調査で「かわらけ」と呼ばれる平安時代の素焼きの皿が大量に発掘され、池の石積み護岸工事跡も発見されています。

岩面大佛

達谷窟毘沙門堂の西側には、岩壁に刻まれた「岩面大佛(がんめんだいぶつ)」があります。約16.5メートルの高さに掘られている、上下約3.6メートル、肩幅約9.9メートルもの大佛の顔。全国屈指の大きさで、「北限の磨崖佛」として知られています。
以前は体の部分も刻まれていましたが、明治29年に胸から下が崩落してしまいました。現在も摩滅が著しく、たいへん貴重な磨崖佛と言えるでしょう。
この磨崖佛は、前九年・後三年の役で亡くなった敵味方の諸霊を供養するため、源義家公が弓で掘りつけたものと伝えられています。

達谷窟毘沙門堂

住所:

岩手県西磐井郡平泉町平泉字北沢16番地

アクセス:

JR平泉駅よりタクシーで約5分

拝観時間:

8:00~17:00

  • 冬期間(11月4日~2月28日)は16:30まで
定休日:

なし

拝観料:

大人500円、中高生200円、小学生以下無料

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