秋田 鹿角

康楽館と小坂鉱山事務所

国重要文化財 康楽館

香川県の旧金毘羅大芝居、兵庫県の永楽館とともに、日本最古級の劇場として知られる康楽館。一度は廃館同様となったものの、昭和61年に無事修復・復活し、今もなお現役の芝居小屋として4月~11月の常打芝居や、7月恒例の歌舞伎などが上演されています。外観はモダンな洋風で、下見板張りの白塗り、上げ下げ式窓と鋸歯状の軒飾りが並びますが、中に入ると純和風。桟敷、花道、切穴(すっぽん)、回り舞台などが備えられた、芝居小屋では珍しい和洋折衷造りです。

明治が息づく、今もなお現役の芝居小屋

特別な公演がある日と休館日以外は施設内の見学も可能。一世紀を超えても現役で活躍する回り舞台や、奈落(舞台床下)、役者をせり上げるために人力で操作するエコな切穴(すっぽん)などを、黒子のガイドで楽しむことができます。楽屋にはあの役者さんの落書きも…!?

国重要文化財 小坂鉱山事務所

「康楽館」は元々、「小坂鉱山」の厚生施設として造られました。時は明治、国をあげての富国強兵・殖産興業政策に貢献した小坂鉱山。明治期から大正期にかけての鉱産額は日本一を誇ります。その繁栄を映すかのように、明治38年(1905)に巨費を投じて建設されたのが、豪壮華麗な「小坂鉱山事務所」です。

ルネッサンス香る、明治を代表するオフィスビル

木造3階建て、飾り窓が華麗なルネッサンス風の外観。バルコニーの透かし彫りの中には、社名が密かにデザインしてあります。細部にまで気を配った見事な意匠に、当時の小坂鉱山の順風満帆さがうかがえます。玄関ホールを入ると、一本の秋田杉を中心に、「らせん階段」が1階から3階まで。緩やかな曲線の美しさは、一見の価値ありです。

康楽館と小坂鉱山事務所

住所:

【康楽館】秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字松ノ下2番地
【小坂鉱山事務所】秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字古館48-2

アクセス:

JR盛岡駅前より高速バス「あすなろ号」青森行きで約90分「小坂高校前」バス停下車、タクシーで約3分

  • 詳しくは公式サイトをご確認ください。
営業時間:

9:00~17:00

定休日:

年末年始

料金:

【康楽館】常打芝居公演と施設見学(ガイド付き):大人(高校生以上)2,200円、小人(小・中学生)1,100円
【小坂鉱山事務所】一般・高校生330円、小・中学生170円

  • 見学のみ・2館共通券など、詳しくは公式サイトをご確認ください。
お問い合わせ:

0186-29-2821(小坂まちづくり株式会社)

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お出かけ前に最新の情報をご自身にてご確認ください。

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