長野 千曲

おしぼりうどん/びんぐし亭

おしぼりうどん

信州といえば美味しいお蕎麦で有名ですが、東信州の坂城町には、珍しいうどん文化があるんです。その名も「おしぼりうどん」。地元の名産品である伝統野菜、「ねずみ大根」という小さな大根のおろしを、ふきんやガーゼで絞り、その辛い絞り汁に、信州味噌やかつお節、ねぎなどの薬味をお好みで入れ、釜揚げうどん(夏は冷やしうどんもOK)を浸けていただきます。おろしではなく絞り汁で食べるところから「おしぼりうどん」と呼ばれています。「びんぐし亭」のおしぼりうどんは、ねずみ大根の辛さと味噌のまろやかさがベストマッチ。初心者にも食べやすいと人気です。身体も芯からあたたまり、消化にだって◎。他県では味わえない坂城町のソウルフードを、ぜひ一度ご賞味ください。

おしぼりうどんの由来ともなったねずみ大根

「おしぼりうどん」の立役者、ねずみ大根。写真を見ると分かるように、下膨れでひょろりと伸びた根っこがまるでねずみのしっぽのよう。別名辛味大根とも呼ばれます。俳人松尾芭蕉が更科紀行の中で「身にしみて 大根辛し 秋の風」と詠んだとされているように、古くから坂城町で栽培されてきた伝統野菜です。ねずみ大根はでんぷんを含んでいるため、辛さの中にほんのりとした甘さが感じられ、それを地元の言葉では「あまもっくら」と表現するのだとか。「おしぼりうどん」はまさにこの「あまもっくら」が体感できる郷土料理。奥深い辛さとともに、汗が出るほど体の芯から温まるのが特徴です。特にお酒を飲んだ後などは、胃がすっきりするのでいいのだとか。ヘルシーな刺激が病みつきになる逸品です。

びんぐし亭

住所:

長野県埴科郡坂城町大字網掛3000 びんぐしの里公園内

アクセス:

上信越自動車道坂城ICより車で約10分

営業時間:

11:30~14:00(ラストオーダー)

定休日:

水曜日、金曜日、年末年始

お問い合わせ:

0268-82-0567

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