千葉 市原

チバニアンの地層

地層の観察

チバニアン(千葉時代)とは、およそ77万4000年前から12万9000年前の更新世中期にあたる地質年代の名称です。名前の由来は、千葉県市原市にある地層「千葉セクション」。地層の中に、地磁気の逆転現象の痕跡がよく残っていることなど、世界的にも重要な地層であることが認められ、2020年1月に国際学会でGSSP(国際境界模式地)に正式に認定されました。
ジュラ紀やカンブリア紀のような地球の歴史に日本の地名が刻まれるのは史上初の快挙。その主な地層は、養老川沿いの崖の露頭で観察することができます。

チバニアンの地層

地球は大きな磁石のようなもので、現在は北極付近がS極、南極付近にN極があります。しかし地球46億年の歴史上その地磁気の向きは何度も逆転しており、その最も新しい逆転の痕跡が「千葉セクション」の地層に残っているそう。
現地は色付きの杭によって大まかな極性が表示されているので、素人でも地磁気の逆転がひと目でわかります。

チバニアンビジターセンター

「千葉セクション」の地層を見る前に「チバニアンビジターセンター」へお立ち寄りを。地磁気逆転の仕組みと地層の関係、周辺で見られる化石などについて展示と映像で予習できます。ここである程度予習してから、チバニアンガイドに案内をお願いすれば、さらに理解が深まりますね。

養老川の川底には、当時の貝の化石も

地層「千葉セクション」は養老川沿いの露頭のため、長靴をはいて川に入って観察するのもオススメです。
77万年前当時の房総半島は、深い海の底であったため、地層には貝類や有孔虫と呼ばれる海洋プランクトンの化石が見られます。さらには、海底に暮らした生きものの巣穴や這った跡の化石(生痕化石)が発見できますよ。

チバニアン

住所:

千葉県市原市田淵1157

アクセス:

小湊鉄道線 月崎駅より徒歩で約30分

時間:

【チバニアンビジターセンター】 9:00~17:00(4月~9月)、9:00~16:00(10月~3月)

定休日:

【チバニアンビジターセンター】 毎週木曜日、年末年始(12月29日~1月3日)

  • 木曜日が祝日の際は休館日を休前日に振り替えます。
料金:

ビジターセンター見学は無料。現地のガイドは有料。

その他:

雨天後などの増水時は見学できないこともあります。ビジターセンターまでお問合せください

電話:

0436-96-2755

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