政宗が育んだ 伊達 な文化

初代藩主である伊達正宗以降、歴代伊達家の篤い崇敬を受け、神社の「大神主」として歴代藩主が祭事を司りました。今の社殿は四代藩主綱村が1695年に着工、五代藩主吉村の時代（1704年）に完成しました。

仙台藩の許可を得た氏子の祭りで、神輿の責任は鳥居までは鹽竈神社、その外側は氏子が全てを負います。重さ1トンの神輿は荒れ神輿として知られ、帆手祭は毎年3月10日、花祭は4月第四日曜日に行われます。

この地は伊達政宗公が自ら墓所として望んだ場所であり、江戸時代から現代まで長らく崇敬を集めてきた聖地でもあります。国宝にも指定された瑞鳳殿は、残念ながら戦災によって焼失しましたが、戦後、同地に瑞鳳殿を再建。当時の遺風を伝える極彩色の霊屋は、政宗公の偉業を今に伝えています。

多賀城南門跡のすぐそばに立つ古碑です。西行（さいぎょう）や源頼朝（みなもとのよりとも）などの和歌でも有名。徳川光圀（とくがわみつくに）は、『大日本史』編さんのために派遣した家臣の報告で、碑が苔むした状態であることを知り、当時の仙台藩主伊達綱村（だてつなむら）に対し、碑を保護する覆屋（おおいや）の建設を要請、今日に至るまで碑が守られています。