日本海に大きく突き出した能登半島は、変化に富んだ海岸線が作り出す美しい景観が楽しめる景勝地です。観光するのであれば、日本海に面した荒々しい外浦と、富山湾に面した穏やかな内浦がもたらす海の恵みをぜひ堪能してみてください。
目次
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能登半島の最先端、白亜の灯台が建つ断崖絶壁の岬「禄剛崎」
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美しい九十九湾で浅瀬の飛び石を渡っていく海上散歩「九十九湾遊歩道」
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湾に浮かぶ島にある海の生き物たちとふれあえる水族館「のとじま水族館」
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ガラスのアート作品が楽しめる丘の上の美術館「石川県能登島ガラス美術館」
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巨大な松明が燃え上がる向田の火祭りで知られる「伊夜比咩神社」
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七尾湾の美しい海を堪能できる海水浴場「マリンパーク海族公園」
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温泉とご当地グルメが楽しめる日帰り入浴施設「ひょっこり温泉 島の湯」
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七尾湾を渡る能登島の第二の橋「ツインブリッジのと(中能登農道橋)」
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海が五色に変わると伝えられる美しい海岸「五色ヶ浜海水浴場」
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能登島の端、美しい七尾湾でのんびり海水浴を楽しめる「八ケ崎海水浴場」
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奥能登の緑深い自然と荒々しい外浦の絶景を望む断崖の岬「猿山岬」
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歴史ある海の温泉が堪能できる能登半島の最大の温泉地「和倉温泉」
禄剛崎
能登半島の最先端、白亜の灯台が建つ断崖絶壁の岬「禄剛崎」
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フォトジェニック
禄剛崎(ろっこうざき)は、能登半島の先端にある岬です。海岸段丘と呼ばれる切り立った崖のような地形の岬には、明治期に建てられた白亜の灯台「禄剛埼(ろっこうさき)灯台」があり、100年以上も現役で活躍するこの灯台は「日本の灯台50選」にも選ばれています。岬からは、晴れた日には内陸の立山連峰や日本海に浮かぶ佐渡島まで見渡すことができます。また外浦と内浦が接する場所にあるため、朝日と夕日を同じ場所から見られることでも有名です。岬の入り口には「道の駅 狼煙」があり、能登半島の最先端・狼煙町の名産品「大浜大豆」を使った豆腐、おからや豆乳のスイーツなどが手に入ります。
九十九湾遊歩道
美しい九十九湾で浅瀬の飛び石を渡っていく海上散歩「九十九湾遊歩道」
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自然
九十九湾(つくもわん)は大小さまざま規模の入り江が入り組んだリアス式海岸で、日本百景にも選ばれている内浦エリアの代表的な景勝地です。九十九湾遊歩道は、海の自然について学べる「のと海洋ふれあいセンター」がある湾の入り口付近からスタートします。浅瀬に並ぶ飛び石、デコボコした岩場、海の上の桟橋と、豊かな地形を活かした遊歩道を歩けば、海の上を歩いているような気分に。透明度の高い海と海岸の木々の緑の美しい景観を、さまざまな角度から楽しむことができます。浅瀬をのぞけばヤドカリや貝など海の生き物とも触れあえる、ファミリーにも人気のスポットです。
のとじま水族館
湾に浮かぶ島にある海の生き物たちとふれあえる水族館「のとじま水族館」
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動物園・水族館
能登半島のほぼ中央、七尾湾に浮かぶ能登島にある水族館。ジンベエザメがいる水族館としても有名です。プロジェクションマッピングが楽しめる水槽「のと海遊回廊」や、イルカたちが泳ぐ日本最大級のトンネル水槽「イルカたちの楽園」、アザラシの生態を間近に観察できる「アザラシ万華鏡」など工夫を凝らした展示が特徴。イルカやアシカのショーをはじめ、ペンギンの散歩、音と光に合わせてマダイが泳ぐショーなど、イベントが豊富なのも魅力の一つです。カワウソのエサやり体験や、イルカやアザラシとのふれあい体験など、生き物達とふれあいを楽しめるプログラムも充実しています。
石川県能登島ガラス美術館
ガラスのアート作品が楽しめる丘の上の美術館「石川県能登島ガラス美術館」
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美術館・博物館
国内外のガラス作品などを中心に約400点を収蔵する、ガラス作品専門の美術館。能登島の海を望む小高い丘にあり、のどかな自然の中、まるで宇宙船のようなモダンな外観が目を引きます。収蔵品には、中国清朝時代のガラス工芸品や、ピカソやシャガールなどの20世紀の芸術家たちのデザインにもとづいてヴェネチアで制作されたガラス造形作品、ダリがドーム社と共同制作したガラス作品、国内外の現代作家の作品などがあります。屋外にも14基のガラスアート作品が展示されていて、能登の海とともにアートを楽しむことができます。
伊夜比咩神社
巨大な松明が燃え上がる向田の火祭りで知られる「伊夜比咩神社」
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神社仏閣
伊夜比咩(いやひめ)神社は、能登島の向田町にあり、日本三大火祭りにも数えられる「向田の火祭り」の中心となる神社です。平安時代に記された「延喜式」の神社の一覧にもその名がある由緒ある神社で、能登島にあった古い神社を合祀しながら現在の形になったとされ、地元の守り神として地域の人々に親しまれています。毎年7月最終土曜日に行われる向田の火祭りでは、伊夜比咩神社から神輿やキリコと呼ばれる奉燈(ほうとう)が担ぎ出され火祭りの会場まで行列が進みます。火祭りのクライマックス、約30mの大きな松明が燃え上がる様子は大迫力。火祭りをひと目見ようと、夏の向田が多くの人で賑わいます。
マリンパーク海族公園
七尾湾の美しい海を堪能できる海水浴場「マリンパーク海族公園」
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公園
能登島の南側の中央にあるマリンパーク海族(うみぞく)公園は、海水浴場が人気の公園です。約500mもある広い人工の砂浜は、波の穏やかな遠浅で、小さな子ども連れでも安心。正面に七尾市の市街地を望み、七尾湾の美しいロケーションの中、海水浴を楽しむことができます。公園内には多目的グラウンドや自由に遊べる広い芝生の広場も。日帰り温泉施設「ひょっこり温泉 島の湯」が隣接しているので、海水浴の後に海水や砂を落とし疲れを癒したり、ゆっくり食事を楽しんだりもできます。能登島の交通の要である能登島大橋から車で10分ほどとアクセスがよいのも魅力です。
ひょっこり温泉 島の湯
温泉とご当地グルメが楽しめる日帰り入浴施設「ひょっこり温泉 島の湯」
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温泉
ひょっこり温泉 島の湯は、マリンパーク海族(うみぞく)公園に隣接する日帰り入浴施設です。1999(平成11)年に能登島町に噴出した温泉を利用した施設で、名前の由来は能登島町のキャッチフレーズ「ひょっこりのとじま」からきています。サウナやジャグジーを備えた大浴場と露天風呂は、それぞれ和風と洋風の2種類。目の前に美しい七尾湾の景観が広がる露天風呂が最大の魅力です。貸切の家族風呂や100畳の休憩室もあり、ゆったり過ごせるのがうれしいポイント。食堂では、地元の食材を使った釜飯や「能登島バーガー」など、ご当地グルメも。隣接するマリンパーク海族(うみぞく)公園で海水浴を楽しんだ後にもぴったりの施設です。
ツインブリッジのと(中能登農道橋)
七尾湾を渡る能登島の第二の橋「ツインブリッジのと(中能登農道橋)」
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絶景
能登半島の中央、七尾湾に浮かぶ能登島には2つの橋が架かっています。ツインブリッジのとは、能登島大橋に次いで開通した能登島第二の橋で、正式名称は中能登農道橋。七尾市中島町と能登島をつなぐ全長約620mの吊り橋で、2つの塔から何重にもケーブルが張られた美しい姿からツインブリッジの名で親しまれています。橋の上からは湾に浮かぶ島々をはじめ、七尾湾と能登島の美しい景観を堪能できます。
五色ヶ浜海水浴場
海が五色に変わると伝えられる美しい海岸「五色ヶ浜海水浴場」
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自然
奥能登の内浦側に位置し、「1日のうちに海が5つの色に変わる」と伝わっている五色ヶ浜(ごしきがはま)海水浴場。透明度が高い海と白い砂浜が美しい海岸です。条件が合えば、富山湾越しに立山連峰が見えることもあるロケーションも魅力の一つ。7月から8月中旬までは海水浴場として開設され、その間は多くの海水浴客が訪れます。消波ブロックが設置された小さな2つの入り江がある遠浅の砂浜は、小さな子どもでも安心して遊ぶことができる穏やかさ。シーズン中は、更衣室やシャワー、売店もオープンします。内浦の夏をゆっくりと過ごしたい方におすすめのスポットです。
八ケ崎海水浴場
能登島の端、美しい七尾湾でのんびり海水浴を楽しめる「八ケ崎海水浴場」
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自然
能登島の入り口・能登島大橋から車で約20分、橋からは島の反対側にあたる北東の端にある海水浴場です。周りが田んぼに囲まれているため、のどかな雰囲気が漂っていますが、七尾湾の透明度の高い海と白い砂浜もしっかり楽しめます。小さなお子さまでも遊べる遠浅の砂浜や岩場もあるので、ご家族で訪れても安心。海岸の管理・運営をしているのは地元・八ケ崎の人々です。シーズンになるとオープンする海の家も、地元のお母さん達が切り盛りしています。さらに海の家には「まぁそいカフェ」というカフェも併設されているので、地元食材を使ったランチやおしゃれなドリンクも楽しむことができます。
猿山岬
奥能登の緑深い自然と荒々しい外浦の絶景を望む断崖の岬「猿山岬」
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絶景
猿山岬は能登半島の北西にある、200~300mの緑深い断崖が連なる岬です。奥能登の手つかずの自然が残る一帯は「奥能登最後の秘境」とも呼ばれています。白い灯台が建つ海抜230mの岬の先端から眺める、荒々しい外浦はまさに絶景。断崖の中腹の原生林の中を縫うように整えられた「猿山自然遊歩道」は、能登の素朴な自然美を楽しめるトレッキングスポットとしても人気です。また、岬の周辺は日本一のユキワリソウ群生地としても有名です。ユキワリソウの開花は、3月中旬から4月上旬にかけての雪解けの時期。一斉に咲く可愛らしい花を見ようと、多くの写真愛好家や登山客で賑わいます。
和倉温泉
歴史ある海の温泉が堪能できる能登半島の最大の温泉地「和倉温泉」
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温泉
和倉温泉は、七尾湾を望む海岸沿いに大型の和風旅館が集結している、能登半島で最大の温泉街です。能登半島のほぼ中央に位置し、七尾市と能登島をつなぐ能登島大橋のたもとにあるので、能登半島の観光の拠点としてもおすすめ。モダンな外観の外湯「総湯」や、無料の足湯「妻恋舟の湯」など、気軽に立ち寄ることができる施設も充実しています。橋やお寺など温泉街がロマンチックに彩られる夜のライトアップや、毎週日曜に総湯前の広場で開催される朝市なども人気です。約1,200年前にシラサギが傷を癒していたことから海中に温泉が見つかったという伝説があり、代々の加賀藩藩主にも愛された海の温泉で、リフレッシュしてみませんか。
断崖が続く荒々しい外浦の海岸線や、穏やかな内浦の海水浴場、七尾湾に浮かぶ能登島など、表情豊かな能登の観光スポットをご紹介しました。ぜひ能登を訪れて、美しい自然美やのどかな雰囲気をゆっくりとご堪能ください。
※2021年3月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。