北陸の新鮮な海の幸や歴史を感じる町並みなど、大人が楽しめる観光スポットが多い金沢。その中でも特に訪れておきたい金沢の観光名所をご紹介します。
目次
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江戸時代を代表する廻遊式庭園「兼六園」
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鼓門が美しい金沢の玄関口「金沢駅」
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金沢市民に300年親しまれている市民の台所「近江町市場」
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国内外の現代アートを集めた宝庫「金沢21世紀美術館」
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日本海を一望できて体験施設も充実している「金沢港クルーズターミナル」
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金沢城の西側に位置する「鼠多門」/「鼠多門橋」
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江戸時代の姿をもとに再現された美しい「金沢城公園」
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歴史を感じる茶屋街「ひがし茶屋街」
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天保元年創業、金沢の老若男女が長年愛してきたあめ屋「あめの俵屋 本店」
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金沢の奥屋敷との異名を持つ「湯涌温泉」
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加賀藩藩祖を祀る、ステンドグラスの神門が美しい「尾山神社」
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金沢の茶屋街のひとつで特徴的な坂が並ぶ「主計町茶屋街」
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加賀藩の武士たちが住んでいた時の面影が残る「武家屋敷跡 野村家」
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藩主の母の住まいとして有名な「成巽閣」
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特別編:金沢観光を楽しむ現地観光プラン
兼六園
江戸時代を代表する廻遊式庭園「兼六園」
日本三名園のひとつに数えられている兼六園。敷地は約11.4万㎡と広大で、園内を廻遊して鑑賞する林泉廻遊式庭園となっています。加賀藩の歴代藩主が代々作庭してきたと言われているこの庭園は、春は桜、夏はかきつばた、秋は紅葉、冬は雪吊りなど、四季を通じて美しい景観を楽しむことができます。雪吊りは雪の重みから枝を守るために、木を「りんご吊り」などの方法で縛り上げるというもの。秋・冬の夜間には無料で園内が開放され、期間限定でライトアップが行われ、無料でその姿を見ることができます。冬の風物詩として、毎年人気を博しています。
金沢駅
鼓門が美しい金沢の玄関口「金沢駅」
幾何学模様が美しい、金沢の玄関口。鼓門は、金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージして作られたものです。日没から0:00までは鼓門ライトアップを行っており、曜日ごとに異なる色で照らし出される鼓門は幻想的。駅にあるショッピングモール・金沢百番街(あんと、Rinto、あんと 西)は、郷土料理や、和菓子、山海の旬の幸に地酒や工芸品など、加賀・能登の特産品が一堂に揃う名店街。お土産を買うのにもおすすめです。食事処も充実しており、その時期にしかない厳選された地魚を楽しめる寿司が人気です。金沢駅に着いたら、まずはこの金沢百番街に寄ってみてはいかがでしょうか。
近江町市場
金沢市民に300年親しまれている市民の台所「近江町市場」
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グルメ
「おみちょ」と呼ばれ金沢市民に親しまれて300年!グルメ盛りだくさんの市場。金沢の食文化を支える『市民の台所』とも呼ばれています。狭い小路に並ぶ約170店の店先で、日本海の新鮮な魚介や地元産の野菜、果物、漬け物、菓子類などどんな食材もここに行けば揃います。ランチだけでなく、早朝から空いているお店もあります、朝ごはんに海鮮丼や金沢おでんなどが食べられるのが嬉しいポイント。海鮮丼が近江町市場の定番グルメです。
金沢21世紀美術館
国内外の現代アートを集めた宝庫「金沢21世紀美術館」
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美術館・博物館
世界各国の現代アートが鑑賞できる金沢21世紀美術館。中に収蔵されている作品はもちろん、建築家ユニットSANAAによって建築設計された建物自体にもぜひ注目してみてください。表裏がないガラスのアートサークルが採用されており、トップライトや光庭など明るさや開放感にも十分に配慮されています。気軽さ、楽しさ、使いやすさがキーワードの、これまでにない美術館。現代(またはコンテンポラリー)アートが集結した美術館です。金沢21世紀美術館の目玉作品と言えば、光庭のひとつに設置されたレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」。プールを介して水中から水上を見上げる不思議な体験ができる有名な作品です。ぜひ一緒に行った方と、地上と水中の交流をお楽しみください。
金沢港クルーズターミナル
日本海を一望できて体験施設も充実している「金沢港クルーズターミナル」
日本海の白波をイメージした屋根がシンボル。海の玄関口にふさわしく、ターミナルの海側は開放感あふれる全面ガラス張りで、日本海を一望できます。また、気軽に航海士体験ができる操船シミュレーター、疑似体験シアター、クイズやジオラマ、港のあゆみを学べる学習コーナーなど、楽しく金沢港を知れるコーナーが多数用意されています。レストランはどの席からも海が見えるよう、客席の高さが3段階の仕様になっているのも嬉しいポイント。夜になると美しくライトアップされるので、夜に訪れる機会があったらぜひ一度チェックしてみてください。
鼠多門・鼠多門橋
金沢城の西側に位置する「鼠多門」/「鼠多門橋」
金沢城公園
江戸時代の姿をもとに再現された美しい「金沢城公園」
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城
加賀藩前田家の居城跡につくられた都市公園。古絵図や古文書などを基にして、当時の姿を再現した公園のシンボルともいえる「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門」は、外観の素晴らしさはもちろん、内部も必見です。毎週金曜・土曜、祝日の前日には夜間も開園します。園内はライトアップされ、昼とは違う雰囲気を楽しめます。玉泉院丸庭園のライトアップは季節ごとに変わるため、いろんな季節に来て、楽しみたいですね。また約540種類の植物も楽しめます。お茶室「玉泉庵」の和室で食べられる抹茶と季節ごとのオリジナル生菓子もおすすめです。
ひがし茶屋街
歴史を感じる茶屋街「ひがし茶屋街」
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている茶屋街。キムスコ(木虫籠)と呼ばれる美しい出格子が特徴的な茶屋が見える街並みが魅力的です。町家をリノベーションしたおみやげ店や飲食店なども多く、このエリアのどこを歩いても、和の趣が感じられます。ランチが楽しめるカフェも多いですが、ほとんどの店の営業時間は10:00~17:00と閉店するのが早いので注意が必要です。ぜひ着物をレンタルして、ノスタルジックな街並みを背景に撮影してみてください。
あめの俵屋 本店
天保元年創業、金沢の老若男女が長年愛してきたあめ屋「あめの俵屋 本店」
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グルメ
190年もの伝統を守る金沢で一番古いあめ屋「あめの俵屋」。あめの俵屋と言えば、水あめ状のやわらかい「じろあめ」。これは昔から赤ちゃんの哺育用や妊産婦・病人の体力回復に用いられてきたと伝わっており、いかに長い間金沢の人々に親しまれてきたかがわかります。原料は厳選した国内産の米と大麦と霊峰「白山」の伏流水のみ。うめ風味や棒状タイプ、食べやすいひと口飴タイプなど、商品バリエーションが豊富。金沢市指定保存建造物である、風情ある店構えにも注目です。
湯涌温泉
金沢の奥屋敷との異名を持つ「湯涌温泉」
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温泉
1300年の歴史を持ち、大正時代の美人画家、竹久夢二が逗留したことでも知られている湯涌温泉。山間に位置する静かな温泉街で、金沢の奥座敷とも呼ばれています。ある時一羽の白鷺が泉に身を浸しているのを見て近づいた農夫が、そこから湯が涌き出ているのを発見したことが名前の由来とされています。無色透明なお湯は弱アルカリ性塩泉で肌に優しく、リウマチや神経痛などにも効果があると言われています。飲めば糖尿病や通風、貧血にも効果があるとされています。温泉街の奥には玉泉湖があり、遊歩道が整備されています。玉泉湖には多くのホタルが生息していることから、金沢市の「ホタルの里」に認定されており、6月~7月にはホタル観賞が楽しめます。
尾山神社
加賀藩藩祖を祀る、ステンドグラスの神門が美しい「尾山神社」
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神社仏閣
尾山神社は明治6年に創建された、加賀藩祖前田利家公と正室お松の方を祀る神社です。国の重要文化財にも指定された神門は、和漢洋の三洋式を混用した異色の門として有名です。ギヤマン(ステンドグラス)が美しい神門は、兼六園と共に金沢市のシンボルにもなっています。本殿の建造は古式に則った三間社流造。シンプルでいて、神厳に満ちた社殿です。右側の玉垣は珍しいレンガ造りとなっており、剣梅鉢のご紋すかしになっています。金沢でレンガを使用したのは尾山神社が最初です。
主計町茶屋街
金沢の茶屋街のひとつで特徴的な坂が並ぶ「主計町茶屋街」
金沢三茶屋街のひとつで、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている「主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)」。浅野川沿いに立ち並ぶ昔ながらの料理屋や茶屋が魅力的です。日中も薄暗い石段が続く「暗がり坂」、作家の五木寛之氏が名付けた「あかり坂」などが人気です。夜はどこからか三味線の音が聞こえてきて、ミステリアスな雰囲気に変わります。BARなどもあるので、何件かはしごしてみるのもおすすめです。
武家屋敷跡 野村家
加賀藩の武士たちが住んでいた時の面影が残る「武家屋敷跡 野村家」
往時の面影が色濃く残る長町武家屋敷跡。その周辺で唯一、一般公開されているのが、加賀藩の重臣、野村伝兵衛信貞の武家屋敷跡 野村家です。ここでは、格式のある建物と風情のある庭園の調和が、見事に取れています。また、ぜひ見てほしいのは、「上段の間」に描かれた襖絵や、野村家伝来の刀剣、甲冑等です。『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では、二つ星を獲得。米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位にランクインするなど、国内外から注目されています。奥行きのある濡れ縁と庭園は必見。
成巽閣
藩主の母の住まいとして有名な「成巽閣」
13代藩主前田斉泰が母君・真龍院のために建てた隠居所。加賀の工人だけで造り上げた見事な御殿は、敷地約6610㎡、建坪約990㎡。加賀百万石の文化が堪能できます。立派な佇まいが印象的な成巽閣は、大名書院造りと数奇屋風書院造りの様式を持っており、国の重要文化財に指定されています。天井に高価な顔料「ウルトラマリンブルー」を使用した特別な部屋「群青の間」は、一見の価値あり。豊かな色彩に溢れた建物内は、雅な雰囲気が漂い、母への思いが偲ばれます。きちんと手入れされた庭園は、国の名勝にも指定されています。
その他おすすめの観光スポット
長町武家屋敷跡 (ながまちぶけやしきあと)
武者窓や土塀に城下町の面影を残す金沢。長町の一帯は遺構が残っており、野村家の屋敷が内部公開されています。
- 石川県金沢市
- 料金/見学自由
- 営業時間/常時
- 定休日/なし
- アクセス/城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「香林坊」バス停より徒歩約5分。
- 所在地/石川県金沢市長町
- お問い合わせ/076-232-5555(金沢市観光協会) ※観光に関するお問い合わせ先となります。
懐華樓 (かいかろう)
ひがし茶屋街にある金沢で一番大きなお茶屋建築で、金沢市指定保存建造物として見学もできます。「懐華樓カフェ」では歴史ある空間のなかでゆったりとこだわりの高級甘味が楽しめます。
- 石川県金沢市
- 見学料/一般750円、小・中・高生500円
- 見学時間/10:00~17:00(宴席等により変動あり)
- 定休日/水曜日 ※季節により変更になる場合がございます。詳しくは公式サイトをご確認ください。
- アクセス/金沢駅東口(兼六園口)より北陸鉄道バス柳橋方面行き(7番乗り場)で「橋場町」バス停下車、徒歩約5分。※詳しくは公式サイトをご確認ください。
- 所在地/石川県金沢市東山1丁目14番8号
- お問い合わせ/076-253-0591
石川県政記念しいのき迎賓館 (いしかわけんせいきねんしいのきげいひんかん)
大正13年建築の旧石川県庁をリニューアルし、背面に金沢城の石垣を眺められるガラス張りの空間を併せもつ建物。周辺の総合観光案内やカフェ、レストラン、ギャラリーなどを併設し、憩いの場となっています。
- 石川県金沢市
- 料金/無料(イベントへの参加・観覧等で料金が必要となる場合があります)
- 開館時間/9:00~22:00
- 休館日/年末年始(12/29~1/3)
- アクセス/JR金沢駅バスターミナル 兼六園口(東口)3、6、7、8、9、10、11番、金沢港口(西口)5番乗り場よりバスで約10分「香林坊(アトリオ前)」バス停下車、徒歩約5分
- 所在地/石川県金沢市広坂2丁目1番1号
- お問い合わせ/076-261-1111
にし茶屋街 (にしちゃやがい)
料亭や和菓子店が並び、趣ある風情があります。夕刻頃には茶屋から三味線の音色が流れ、金沢の夜を旅情いっぱいに演出します。
- 石川県金沢市
- 料金/見学無料
- 営業時間/常時
- 定休日/なし
- アクセス/城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バスで「広小路」バス停より徒歩約3分
- 所在地/石川県金沢市野町2丁目
- お問い合わせ/076-220-2194(金沢市観光政策課) ※観光に関するお問い合わせ先となります。
洗練された街・金沢。歴史的な建築物が多く、街並みを眺めているだけでも楽しめます。観光で訪れた際は、ぜひご紹介したスポットへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
※最新の基本情報は公式サイトをご確認下さい
※2020年12月1日時点の情報です