悠久の歴史を持つ古都・京都。世界遺産が17ヵ所も登録されていることからわかるように、寺社仏閣を中心に歴史的価値の高い街として世界中から注目されています。そんな京都に訪れたら絶対に訪れておきたいスポットを厳選してご紹介していきます。
目次
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奈良時代から1200年以上の歴史を重ねる「清水寺」
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日本一の高さを誇る木造の塔を持つ「東寺」
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まるで龍が天へ昇るがごとく美しい、日本三景のひとつ「天橋立」
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金色に輝く舎利殿が有名な「金閣寺」
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古の都の雰囲気漂う神宮「平安神宮」
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パワースポットとしても人気な、京都最古の神社「下鴨神社」
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950年以上の歴史を持つ、藤原氏ゆかりの寺院「平等院」
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全国の祇園社の総本社「八坂神社」
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鉄道マニアから子どもまで楽しめる鉄道文化拠点「京都鉄道博物館」
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現存最古の神社建築を持つ「宇治上神社」
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国宝・千体千手観音立像が1000体並ぶ「三十三間堂(蓮華王院本堂)」
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国内最古級の鉄構造れんが建築物が楽しめる「舞鶴赤れんがパーク」
清水寺
奈良時代から1200年以上の歴史を重ねる「清水寺」

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世界遺産
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざで有名な清水寺。本堂の前面には崖にせり出すように造られた高さ約13mの舞台があり、そこに立ってみるとあまりの高さと、素晴らしい眺めに圧倒されます。昔の人は決死の覚悟でここから飛び降りて願掛けをしたという話も残っています。清水寺の歴史は古く平安京遷都以前に建立されたと言われており、1994年には古都京都の文化財として世界文化遺産に登録されています。また、境内にある「音羽の滝」はパワースポットとしても知られており、「恋愛」「学業」「健康」の願いが叶うとされています。
東寺
日本一の高さを誇る木造の塔を持つ「東寺」

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世界遺産
東寺は京都の観光名所として名高い五重塔がある場所として有名です。1994年に世界文化遺産として登録されました。五重塔はその高さが約55mあり木造建築の古塔としては日本一。その美しさや荘厳さには圧倒されます。また国宝に指定されている金堂は東寺の本堂にあたり、本尊の薬師如来像・日光菩薩像・月光菩薩像が安置されています。中でも薬師如来像は圧巻。台座には如来を守る十二神将が並び、荘厳さを引き立てています。
天橋立
まるで龍が天へ昇るがごとく美しい、日本三景のひとつ「天橋立」

写真提供:(公社)京都府観光連盟
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絶景
陸奥の「松島」と安芸の「宮島」とともに日本三景のひとつとされる特別名勝「天橋立」。自生した松が砂州に沿って細長く何キロも続く景観はぜひ一度は見ておきたい観光名所です。また、北側にある展望所「傘松公園」からの眺望は、まるで龍が天へと昇って行くかのような景色となるため昇龍観と言われています。晴れた日には腰を曲げて股の間から景観を眺める有名な「股のぞき」を楽しむこともできます。傘松公園へは天橋立ケーブルカーを使うと便利です。
金閣寺
金色に輝く舎利殿が有名な「金閣寺」

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世界遺産
金箔約20万枚を建物の内外に貼った楼閣建築の舎利殿が有名な金閣寺。この金閣寺というのは一般的な名称であり、正式には北山鹿苑寺(きたやまろくおんじ)と呼びます。1397年に室町幕府3代将軍足利義満によって造られたこの舎利殿は、光り輝く外観が周囲の日本庭園に配された池の水面に映えて非常に美しく、訪れた観光客の目を奪います。また1994年に世界遺産「古都京都の文化財」のひとつに指定されており、清水寺や平等院とあわせてぜひ訪れておきたい観光スポットです。
平安神宮
古の都の雰囲気漂う神宮「平安神宮」

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神社仏閣
朱の大鳥居と壮麗な社殿が印象的な平安神宮は、1895年に平安遷都1100年を記念して創建されました。名前の通り随所に平安時代の正庁を再現した姿を見て取ることができ、その圧倒的なスケール感はいつまでも記憶に残ることでしょう。社殿を取り囲むように造られた平安神宮神苑は四季折々の趣が楽しめると評判です。また秋には京都三大祭のひとつ「時代祭」が行われ、綿密な時代考証が重ねられた調度品や衣装を身に付けた人々の行列は生きた時代絵巻として一見の価値ありです。
下鴨神社(賀茂御祖神社)
パワースポットとしても人気な、京都最古の神社「下鴨神社」

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世界遺産
「古都京都の文化財」の1つとして世界文化遺産に登録されている下鴨神社。京都三大祭りの一つである「葵祭」が行われることでも有名です。実は正式名称は賀茂御祖(かもみおや)神社なのですが、一般的には下鴨神社の名前の方が親しまれています。下鴨神社は鴨川と高野川に囲まれた場所にあり、常に清らかな流れを浴びている場所として京都でも有数のパワースポットとして人気であり、独特の奉納の作法を持つ縁結び絵馬には多くのカップルがご利益にあやかっています。また植生の原生林が生い茂るという糺の森はスピリチュアルスポットとして有名です。
平等院
950年以上の歴史を持つ、藤原氏ゆかりの寺院「平等院」

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世界遺産
元々は平安時代の公家である藤原道長の別荘だった建物で、その子・頼通が1052年に平等院として改めました。池の中島に建てられた鳳凰堂はその美しい姿が10円玉の裏面に描かれるなど全国的に有名で、ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成物件の一つでもあります。また、国宝の雲中供養菩薩像が収められた平等院ミュージアム鳳翔館は必見。国内最大級のガラスウォールケース越しに見る国宝の数々は深く心に残ります。
八坂神社
全国の祇園社の総本社「八坂神社」

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神社仏閣
八坂神社は全国の祇園社の総本社であり、日本三大祭のひとつである「祇園祭」が行われる場所としても有名です。厄除けをはじめ、疫病退散や商売繁昌・開運のパワースポットとしてもご利益があり、ハート型の絵馬に願い事を書くと恋愛成就するとされることや「美容水」と呼ばれる御神水が湧き出ていることなどから女性参拝者の姿も多く見られます。隣接した円山公園はシダレザクラの名所として知られているため、春に訪れた際は散策してみてはいかがでしょうか。
京都鉄道博物館
鉄道マニアから子どもまで楽しめる鉄道文化拠点「京都鉄道博物館」

写真提供:京都鉄道博物館
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美術館・博物館
京都鉄道博物館は「地域と歩む鉄道文化拠点」をコンセプトとして2016年にグランドオープンした博物館で、子どもから大人まですべての人が楽しめる場としても知られています。蒸気機関車から新幹線電車まで、実物車両を53両保存・展示していたり、国の重要文化財に指定されている扇形車庫をみることができるなど、鉄道マニアの心をくすぐる展示が盛りだくさん。本物の蒸気機関車がけん引する客車に乗車できる「SLスチーム号」も人気です。また、運転士のお仕事体験ができる「運転シミュレータ」や、実物車両約1/80スケールの鉄道模型が走行する「鉄道ジオラマ」など、様々な体験展示を通じて、鉄道について楽しく学べます。
宇治上神社
現存最古の神社建築を持つ「宇治上神社」

写真提供:(公社)京都府観光連盟
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世界遺産
世界文化遺産(古都京都の文化財)のひとつである宇治上神社。本殿は現存最古の神社建築として歴史ある佇まいを見せています。その本殿に使われている木は平安時代後期に伐採されたもの。貴重な建物であることから国宝にも指定されています。同じく国宝に指定されている拝殿は、鎌倉時代に造られた建物で、両者を見比べてみるとその造りに違いが見て取れます。境内は静寂に包まれており、喧騒を避け静かに参拝したい方にはおすすめの神社のひとつです。
三十三間堂(蓮華王院本堂)
国宝・千体千手観音立像が1000体並ぶ「三十三間堂(蓮華王院本堂)」

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神社仏閣
三十三間堂は蓮華王院の本堂であり、南北に伸びる堂内陣の柱間が33あるのに由来します。なお、この33という数は観音菩薩の変化身三十三身にもとづいています。毎年1月中旬に行われる「大的大会」は江戸時代の「通し矢」から続く伝統ある行事であり、京都の風物詩としてメディアなどで報道されることも多いためご存じの方も多いでしょう。また、国宝の千体千手観音立像は一見の価値あり。等身大の観音立像が1000体ずらりと並ぶ光景は圧巻です。
舞鶴赤れんがパーク
国内最古級の鉄構造れんが建築物が楽しめる「舞鶴赤れんがパーク」

舞鶴赤れんがパークは、舞鶴市の旧海軍舞鶴鎮守府にあった魚形水雷庫の跡地を再利用した施設です。国内最古級の鉄骨構造のれんが建造物でもあり、赤れんが博物館や舞鶴市政記念館などいろいろな施設が舞鶴赤れんがパーク内に集まっています。映画のロケ地やサブカル系イベント会場としても利用されており、全国各地からマニアが集う場所としても有名です。近くからは海軍にゆかりのあるスポットを海からめぐる遊覧船も運行しているのであわせてチェックしておきましょう。
いかがでしたか?京都には、1000年以上の歴史を持つ寺社仏閣の建築物がたくさんあります。ぜひご紹介した京都のスポットへ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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※2020年12月1日時点の情報です