悠久の歴史を持つ古都・京都。世界遺産が17ヵ所も登録されていることからわかるように、寺社仏閣を中心に歴史的価値の高い街として世界中から注目されています。そんな京都に訪れたら絶対に訪れておきたいスポットを厳選してご紹介していきます。
目次
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奈良時代から1200年以上の歴史を重ねる「清水寺」(祇園・東山)
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古の都の雰囲気漂う神宮「平安神宮」(祇園・東山)
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全国の祇園社の総本社「八坂神社」(祇園・東山)
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京都ゆかりの美術・工芸作品を展示する「京都国立近代美術館」(祇園・東山)
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洛北に建つ静謐な禅寺で四季の移ろいを感じる「圓光寺」(祇園・東山)
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日本一の高さを誇る木造の塔を持つ「東寺」(京都駅周辺)
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鉄道マニアから子どもまで楽しめる鉄道文化拠点「京都鉄道博物館」(京都駅周辺)
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国宝・千体千手観音立像が1000体並ぶ「三十三間堂(蓮華王院本堂)」(京都駅周辺)
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園内中央のしだれ桜が目を引く、自然あふれる池泉回遊式の公園「円山公園」(京都駅周辺)
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京都の川と海に暮らすいきものを身近に感じられる「京都水族館」(京都駅周辺)
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実物を見て、歴史を実感。建物自体も重要文化財の「京都国立博物館」(京都駅周辺)
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地上100mの展望室から京都市街を一望できる「京都タワー」(京都駅周辺)
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金色に輝く舎利殿が有名な「金閣寺」(金閣)
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パワースポットとしても人気な、京都最古の神社「下鴨神社」(下鴨)
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枯山水庭園や天井絵など見どころ豊富!京都最古の禅寺「建仁寺」(四条)
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伝統的な古典芸能からミュージカルまで楽しめる日本最古の劇場「南座」(四条)
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珍しい食材や京都独特の食文化に出会える京の台所「錦市場」(四条)
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建造物や仏像などの多くの文化財を今に伝える世界文化遺産「醍醐寺」(伏見・山科)
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今も多くの謎を残す神秘的な石庭が見どころの禅寺「龍安寺」(龍安寺)
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江戸時代に生きる人になりきって、時代劇の世界を体感できる「東映太秦映画村」(太秦・御室)
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夏の鵜飼や秋のもみじ祭りを楽しめる絶景スポット「渡月橋」(嵯峨野・嵐山)
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保津川沿いの自然をゆっくりと眺めながら走る観光列車「嵯峨野トロッコ列車」(嵯峨野・嵐山)
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京友禅を用いてつくられた嵐山駅に広がる光の林「キモノフォレスト」(嵯峨野・嵐山)
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950年以上の歴史を持つ、藤原氏ゆかりの寺院「平等院」(宇治)
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現存最古の神社建築を持つ「宇治上神社」(宇治)
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まるで龍が天へ昇るがごとく美しい、日本三景のひとつ「天橋立」(天橋立)
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国内最古級の鉄構造れんが建築物が楽しめる「舞鶴赤れんがパーク」(舞鶴)
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番外編:ゆったり大人贅沢なひとり旅を動画でご紹介(東山)
清水寺(祇園・東山)
奈良時代から1200年以上の歴史を重ねる「清水寺」
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世界遺産
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざで有名な清水寺。本堂の前面には崖にせり出すように造られた高さ約13mの舞台があり、そこに立ってみるとあまりの高さと、素晴らしい眺めに圧倒されます。昔の人は決死の覚悟でここから飛び降りて願掛けをしたという話も残っています。清水寺の歴史は古く平安京遷都以前に建立されたと言われており、1994年には古都京都の文化財として世界文化遺産に登録されています。また、境内にある「音羽の滝」はパワースポットとしても知られており、「恋愛」「学業」「健康」の願いが叶うとされています。
平安神宮(祇園・東山)
古の都の雰囲気漂う神宮「平安神宮」
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神社仏閣
朱の大鳥居と壮麗な社殿が印象的な平安神宮は、1895年に平安遷都1100年を記念して創建されました。名前の通り随所に平安時代の正庁を再現した姿を見て取ることができ、その圧倒的なスケール感はいつまでも記憶に残ることでしょう。社殿を取り囲むように造られた平安神宮神苑は四季折々の趣が楽しめると評判です。また秋には京都三大祭のひとつ「時代祭」が行われ、綿密な時代考証が重ねられた調度品や衣装を身に付けた人々の行列は生きた時代絵巻として一見の価値ありです。
八坂神社(祇園・東山)
全国の祇園社の総本社「八坂神社」
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神社仏閣
八坂神社は全国の祇園社の総本社であり、日本三大祭のひとつである「祇園祭」が行われる場所としても有名です。厄除けをはじめ、疫病退散や商売繁昌・開運のパワースポットとしてもご利益があり、ハート型の絵馬に願い事を書くと恋愛成就するとされることや「美容水」と呼ばれる御神水が湧き出ていることなどから女性参拝者の姿も多く見られます。隣接した円山公園はシダレザクラの名所として知られているため、春に訪れた際は散策してみてはいかがでしょうか。
京都国立近代美術館(祇園・東山)
京都ゆかりの美術・工芸作品を展示する「京都国立近代美術館」
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美術館・博物館
緑豊かな岡崎公園内にある美術館「京都国立近代美術館」。石やガラスなどのさまざまな素材を組み合わせてつくられた特徴的な建物は、世界的な建築家・槇文彦氏の設計で、1986年に竣工しました。京都を中心とした西日本の美術に比重を置き、日本画、洋画、版画、彫刻、写真に加え、陶芸、染織、金工、木竹工、ジュエリーなどの工芸品も幅広く所蔵している。企画展示室で年5回程度企画展を開催するほか、コレクション展では約1万3,000点ある所蔵品の中から季節ごとにほぼすべての作品を入れ替えているため、展示内容をチェックしてから訪れるとよいでしょう。
圓光寺(祇園・東山)
洛北に建つ静謐な禅寺で四季の移ろいを感じる「圓光寺」
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神社仏閣
1601年に国内教学の発展を望んだ徳川家康により、学校として伏見に建立された「圓光寺」。1667年に現在の一乗寺小谷町に移転されました。庭園は雲海に見立てた白砂と、井戸の部材として使用された石柱で構成された枯山水「奔龍庭(ほんりゅうてい)」、洛北最古の泉水ある栖龍池(せいりゅうち)を擁する池泉回遊式庭園「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」があり、十牛之庭の奥には孟宗竹の林が広がっています。寒さの厳しい洛北に位置するからこそ、季節によって寺の雰囲気が大きく変わり、訪れる人の心を動かします。寺では坐禅体験もできるので、ぜひ予約して体験してみてはいかがでしょうか。
東寺(京都駅周辺)
日本一の高さを誇る木造の塔を持つ「東寺」
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世界遺産
東寺は京都の観光名所として名高い五重塔がある場所として有名です。1994年に世界文化遺産として登録されました。五重塔はその高さが約55mあり木造建築の古塔としては日本一。その美しさや荘厳さには圧倒されます。また国宝に指定されている金堂は東寺の本堂にあたり、本尊の薬師如来像・日光菩薩像・月光菩薩像が安置されています。中でも薬師如来像は圧巻。台座には如来を守る十二神将が並び、荘厳さを引き立てています。
京都鉄道博物館(京都駅周辺)
鉄道マニアから子どもまで楽しめる鉄道文化拠点「京都鉄道博物館」
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美術館・博物館
京都鉄道博物館は「地域と歩む鉄道文化拠点」をコンセプトとして2016年にグランドオープンした博物館で、子どもから大人まですべての人が楽しめる場としても知られています。蒸気機関車から新幹線電車まで、実物車両を53両保存・展示していたり、国の重要文化財に指定されている扇形車庫をみることができるなど、鉄道マニアの心をくすぐる展示が盛りだくさん。本物の蒸気機関車がけん引する客車に乗車できる「SLスチーム号」も人気です。また、運転士のお仕事体験ができる「運転シミュレータ」や、実物車両約1/80スケールの鉄道模型が走行する「鉄道ジオラマ」など、様々な体験展示を通じて、鉄道について楽しく学べます。
三十三間堂(京都駅周辺)
国宝・千体千手観音立像が1000体並ぶ「三十三間堂(蓮華王院本堂)」
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神社仏閣
三十三間堂は蓮華王院の本堂の通称であり、南北に伸びる堂内陣の柱間が33あるのに由来します。なお、この33という数は観音菩薩の変化身三十三身にもとづいています。毎年1月中旬に行われる「大的大会」は江戸時代の「通し矢」に由来する伝統ある行事であり、京都の風物詩としてメディアなどで報道されることも多いためご存じの方も多いでしょう。また、国宝の千体千手観音立像は一見の価値あり。等身大の観音立像が1000体ずらりと並ぶ光景は圧巻です。
円山公園(京都駅周辺)
園内中央のしだれ桜が目を引く、自然あふれる池泉回遊式の公園「円山公園」
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公園
1886年に設置された歴史ある公園「円山公園」。自然の丘陵を活かした池泉回遊式日本庭園として造られたこの公園では、四季の草花や池、噴水などの自然を楽しみながら、園内を自由に散策できます。公園のシンボルは、園内中央のしだれ桜。正式名称を一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)といい、人々からは「祇園の夜桜」の通称で親しまれています。樹高12m、幹回り2.8m、枝張り10mのこの桜は、1949年に植栽されて以降、春に華やかな姿で行楽客を出迎えています。
京都水族館(京都駅周辺)
京都の川と海に暮らすいきものを身近に感じられる「京都水族館」
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動物園・水族館
梅小路公園のなかにある「京都水族館」は、“近づくと、もっと好きになる。”をコンセプトにしたいきものを身近に感じられる水族館です。鴨川や由良川の流域を再現した「京の川」エリアでは、生きた化石と呼ばれるオオサンショウウオや、イワナやヤマメなどを観察できます。また、京都の海を再現した約500トンの巨大水槽には、50種類ほどのいきものが暮らしており、水槽を眺めているといきものたちの姿に癒やされます。水族館2階には、約30種5,000匹のクラゲに出会える展示エリアも。水槽を泳ぐいきものを堪能したら、「京の里山」エリアで自然風景を楽しむのもおすすめです。
京都国立博物館(京都駅周辺)
実物を見て、歴史を実感。建物自体も重要文化財の「京都国立博物館」
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美術館・博物館
「京都国立博物館」は、京都に関係のある文化財を中心に保存、展示する博物館です。1897年に「帝国京都博物館」として開館。明治維新後、古いものを排斥する気運のなかで散逸していく文化財を保護する目的がありました。その本館は1959年に重要文化財となり、現在「明治古都館」として残っています(2022年現在、改修のため展示は休止中)。「平成知新館」では、各時代の絵画、彫刻、書跡、陶磁などさまざまな分野の文化財を入れ替えながら展示。なかには教科書でおなじみの作品もあります。デジタル時代にあえて実物を見ることで、歴史を実感する良い機会になるでしょう。
京都タワー(京都駅周辺)
地上100mの展望室から京都市街を一望できる「京都タワー」
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絶景
「京都タワー」は灯台をイメージしてつくられた白い姿が特徴的で、地上100mにある展望室からは京都の市街地を一望できます。清水寺や東寺、西本願寺なども望めるので、訪れた際は観光案内のタッチパネルをもとに世界遺産を高いところから眺めてみてはいかがでしょうか。また、タワーの土台は地下3階、地上9階建てのビルになっており、ビル内にはホテルやレストラン、土産物屋などが入っています。京都の景色を楽しんだあと、グルメとショッピングを気軽に楽しめるのも、このスポットのおすすめポイントです。
金閣寺(金閣)
金色に輝く舎利殿が有名な「金閣寺」
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世界遺産
金箔約20万枚を建物の内外に貼った楼閣建築の舎利殿が有名な金閣寺。この金閣寺というのは一般的な名称であり、正式には北山鹿苑寺(きたやまろくおんじ)と呼びます。1397年に室町幕府3代将軍足利義満によって造られたこの舎利殿は、光り輝く外観が周囲の日本庭園に配された池の水面に映えて非常に美しく、訪れた観光客の目を奪います。また1994年に世界遺産「古都京都の文化財」のひとつに指定されており、清水寺や平等院とあわせてぜひ訪れておきたい観光スポットです。
下鴨神社(下鴨)
パワースポットとしても人気な、京都最古の神社「下鴨神社(賀茂御祖神社)」
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世界遺産
「古都京都の文化財」の1つとして世界文化遺産に登録されている下鴨神社。京都三大祭りの一つである「葵祭」が行われることでも有名です。実は正式名称は賀茂御祖(かもみおや)神社なのですが、一般的には下鴨神社の名前の方が親しまれています。下鴨神社は鴨川と高野川に囲まれた場所にあり、常に清らかな流れを浴びている場所として京都でも有数のパワースポットとして人気であり、独特の奉納の作法を持つ縁結び絵馬には多くのカップルがご利益にあやかっています。また植生の原生林が生い茂るという糺の森はスピリチュアルスポットとして有名です。