泉質の異なる温泉に浸かってゆっくり湯治

湯治(とうじ)の歴史は古く、奈良時代に記された「風土記」には、温泉が人の病を治すという記述があります。江戸時代には街道と宿場が整備され、庶民の間にも湯治場めぐりが流行りました。現代では、10種類に区別されている温泉の泉質によって、身体に与える効果は変わると考えられています。たとえば酸性泉は殺菌作用があるため、アトピー改善などの効果を期待できます。また血管拡張効果が期待できる硫黄泉や、冷え性の改善効果が期待できる塩化物泉などがあります。ここでは1カ所で複数の泉質を楽しめる、総合的温泉と呼ばれる温泉地をご紹介します。

湯治におすすめの温泉地

1.6種類の泉質で湯治ができる 塩原温泉郷

栃木県北部・箒川(ほうきがわ)の渓谷沿いに連なっている11の温泉地の総称が「塩原温泉郷」です。

最古の元湯温泉は平安時代初期に開湯したと伝えられています。計150カ所の源泉から、単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・酸性泉・硫黄泉の6種類の温泉が湧いています。

各温泉は半径5kmの範囲に集中しているため、1日で複数の泉質を楽しめます。

2.古代からの湯治の名所 那須温泉郷

栃木県の北端に位置する那須町にある那須温泉郷は、活火山・茶臼岳の山腹に散在する温泉群です。

最古の湯は飛鳥時代に開湯したと伝えられており、1000年以上も前から、湯治に使用されていました。温泉の川からなる大露天風呂、川の湯で知られる「大丸温泉」、湯の花で白濁する「高雄温泉」、2時間の登山をして辿り着ける「三斗小屋温泉」などの温泉があります。

泉質は、単純温泉・塩化物泉・硫黄泉の3種の温泉が湧いています。

3.鹿児島で湯治と言えば、霧島温泉郷

霧島温泉郷は、鹿児島県霧島市・霧島連山の南麓に分布する9つの温泉の総称です。

霧島温泉郷は、錦江湾と桜島を望むことができる冷涼な気候の高原リゾートで、坂本龍馬が新婚旅行で訪れたことで知られています。泉質は、単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・含鉄泉・酸性泉・硫黄泉・放射能泉の8種類の温泉が湧いています。

最古の硫黄谷温泉の湯を唯一引く「霧島ホテル」、皮膚病改善の効能で知られる「新湯温泉」、炭酸硫黄泉の「湯之谷温泉」などがあります。

塩原温泉郷

那須温泉郷

霧島温泉郷

塩原温泉観光協会へのアクセス

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329-2921 栃木県那須塩原市塩原747
0287-32-4000
■電車利用の場合
 東京方面より→東北新幹線(なすの)→那須塩原より
 →JRバス(約1時間20分)
 東北方面より→東北新幹線→仙台より→那須塩原より
 →JRバス(約3時間15分)
■自動車利用の場合
 東京方面より→東北自動車道→西那須野塩原IC→(約2時間)
 東北方面より→盛岡IC→仙台南IC→西那須野塩原IC→(約4時間)

那須温泉郷へのアクセス

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325-0301 栃木県那須郡那須町大字湯本182
0287-76-2755
■電車利用の場合
 東京方面より→東北新幹線「なすの」→那須塩原駅より→黒瀬駅より→
 那須温泉(約2時間10分)
 東京方面より→東北新幹線「なすの」→那須塩原駅より→バスより→
 那須温泉(約2時間15分)
 仙台方面より→東北新幹線「やまびこ」→那須塩原駅より→黒瀬駅より→
 那須温泉(約2時間10分)
 仙台方面より→東北新幹線「やまびこ」→那須塩原駅より→バスより→
 那須温泉(約2時間15分)
■自動車利用の場合
 東京方面より→川口JCT→那須ICより→那須温泉(約2時間)
 仙台方面より→仙台宮城IC→那須ICより→那須温泉(約2時間30分)

霧島温泉郷へのアクセス

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899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3878-114
0995-78-4001
■電車利用の場合
 新大阪駅より→鹿児島中央駅→霧島神宮駅(約4時間35分)
 新大阪駅より→鹿児島中央駅→隼人駅より→霧島温泉駅(約4時間45分)
 博多駅より→鹿児島中央駅→霧島神宮駅(約2時間10分)
 博多駅より→鹿児島中央駅→隼人駅より→霧島温泉駅(約2時間20分)
 宮崎駅~霧島神宮駅→(約1時間30分)
■自動車利用の場合
 福岡IC~溝辺・鹿児島空港IC→(約3時間40分)
 熊本IC~溝辺・鹿児島空港IC→(約2時間25分)
■飛行機利用の場合
 鹿児島空港:タクシー(約30分)
       リムジンバス(約35分)

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