ホーチミンの人気観光スポット14選！

「ドンコイ通り」はホーチミン観光で絶対に外せない場所です。ホーチミン市内の中心に位置していて、ホーチミン観光で見ておきたい観光スポットやショッピングセンター、レストランなどが建ち並んでいるので、まずはここを訪れておきたいものです。ほとんどの観光スポットが徒歩圏内にあるので、ホーチミン観光をするなら絶対に通る場所でもあります。
サイゴン大教会の南東にあるロータリーからサイゴン川までのおよそ1キロメートルにわたる通り沿いには、雑貨屋さんやホテル、レストラン、スパマッサージ店などが所狭しと並んでいます。観光を楽しみながら、ショッピングをしたり、ランチやカフェで休憩したり、一日中楽しめるスポットです。

「水上人形劇」は伝統民謡の音色にあわせて可愛い人形たちが水面の上をユニークに動く大人気の伝統芸能です。ハノイ王朝の伝説や農村部の生活が分かりやすく短い物語で描かれていて、言葉が分からなくても十分に楽しむことができます。水上人形たちのコミカルな動きはもちろん、水や火を使った迫力満点の演出もあり、こどもから大人まで釘付けになってしまうでしょう。
ベトナム伝統楽器による生演奏も見どころの一つです。壇上の左右には語りや効果音演出のために楽団がいて、伝統楽器を奏でたり、心地良い民謡を歌ったりと舞台を盛り上げてくれます。中国の文化を起源とする伝統楽器は、日本の雅楽とも通じるものがあり、懐かしく感じるかもしれません。

「サイゴン郵便局」はベトナムがまだフランス統治時代であった1891年に建設されたベトナム最大の郵便局で、フレンチコロニアル様式の美しい建物です。
観光地として有名なスポットですが、現在も郵便局として地元の人々に利用されている重要な場所でもあります。フランス・パリのオルセー駅の駅舎をモデルにしていて、とても美しい外観は見ごたえがあります。建設当時は白色でしたが、2015年に塗り替え工事を行ったため、橙色になりました。
一歩中に入ると、高く奥行きのあるアーチ型のヴォールト様式の天井が印象的です。壁にかけられた2枚の古地図には南ベトナムと周辺国の電信網が描かれていて、これはフランス統治時代にベトナムや周辺国との通信をするための重要な拠点であったことが分かります。
郵便局の中央にはベトナムの国旗や風景、建物が描かれたポストカードや切手などが販売されています。ちょっとしたお土産を購入するのもおすすめです。

「サイゴン大教会」は19世紀末に建てられたレンガ造りのカトリック教会です。フランス人がミサをおこなう場所として、建築家ジュール・ブラール氏によって設計されました。ネオゴシックスタイルの建築様式で、建築されてから1世紀以上経っていますが、未だに当時の姿を保ち続けています。建築の際に使われた資材は、セメントからネジまで全てフランスから輸入されたもので、特徴的な赤レンガもフランス南部の港町マルセイユから運ばれてきました。
教会内のステンドグラスもひと際目を引く美しさで、アーチ型の高い天井の至るところに装飾が施されています。
日曜日になるとミサに参加するため、1200人収容可能な教会の席が埋め尽くされるほど多くの人々が訪れます。ミサの時間は礼拝目的でない場合、一般人は教会内に入ることができないので注意してください。

「ホーチミン人民委員会庁舎」は街の目抜き通りであるグエンフエ通りの北正面にある豪華な庁舎です。1908年の仏領インドシナ時代、駐在フランス人のためのパブリックホールとして造られました。内部、敷地内は立ち入り禁止となっていますが、100年経った今でも、その壮観なレリーフ装飾が施された庁舎は色あせることなく、当時の様子を伝えています。
人民委員会庁舎を拠点にまっすぐ伸びるグエンフエ通りの最北端にはベトナム建国の父・ホーチミン像があります。近距離からの撮影はできませんが、遠目からの撮影はできますので、このホーチミン像あたりから撮影するのがおすすめです。
夜ライトアップされた庁舎もまた違った美しさを味わうことができるのでぜひ訪れてみてください。

南ベトナム政権時代に独立宮殿と呼ばれた旧大統領官邸が「統一会堂」です。1975年4月30日に南ベトナム解放軍の戦車がフェンスを乗り越えて、統一会堂に突入したことによって、事実上ベトナム戦争は終結しました。現在は、統一会堂は国賓を迎えるときや会議に使われるとき以外は一般に公開されていて、大小100以上の部屋を見学することができます。
統一会堂の建物の設計はベトナム建築の第一人者であるゴー・ヴィエット・トゥ氏が手掛けたもので、「ベトナムのホワイトパレス」と呼ばれる左右対称の白亜の建物は、ホーチミンで最も美しい建築物として評されています。
建物内は豪華絢爛な美しい内装で、訪れる人々を魅了します。特に豪華なのが各国の大使が大統領に国書を呈上した国書提出室で、壁面が大きな漆画で飾られています。
その他にも、敷地内には当時フェンスを乗り越えた戦車が展示されていたり、地下室に軍事施設が残されています。ベトナム戦争について勉強してから統一会堂を訪れると、観光名所としてだけでなく世界的にも重要な歴史を刻んだ場所として当時の緊張感を感じることができるかもしれません。

「市民劇場（オペラハウス）」はホーチミンのメインストリートであるドンコイ通り沿いにあります。フランス統治時代を象徴するコロニアル様式の建物で、装飾パターン、ファサードに刻まれたレリーフ、インテリアなどはすべてフランスの有名なアーティストによってつくられたもので、材料などもフランスから輸入されました。
市民劇場は普段は閉館しているため、オーケストラやショーなどのイベントが開催されているときしか中に入ることができません。現在、劇場で通年開催されているのが「A O Show」という演目です。こちらは外国人旅行客向けの演目で、ベトナムの生活や文化、今と昔をベトナム伝統の竹細工を駆使してアクロバティックに表現しているストーリー仕立てのショーとなっています。ぜひショーを鑑賞して、美しい劇場の内部を見学してきてください。

多くの旅行客が必ずと言っていいほど足を運ぶホーチミンの台所が「ベンタイン市場」です。一歩足を踏み入れると、活気あふれる場内と混然としたお店の多さに、東南アジア独特の雰囲気を感じることができます。約1万平方メートルの敷地内には約2000件の個人商店があり、食材や衣類、日用品などカテゴリー別にエリア分けがされています。
お土産を購入するなら東口エリアに行きましょう。ベトナムコーヒーやお菓子などが売られていて、日本人にも人気のお土産が見つかるはずです。西口エリアにもお洒落なファッション雑貨が揃っているので、女性におすすめのエスニックな雑貨やベトナム伝統柄の陶器などのお土産を購入できます。地元の人々が集まる食材のエリアもあるので、屋台で食事をしながらお買い物を楽しみましょう。

「サイゴン・スカイデッキ」はビテクスコ・フィナンシャル・タワーという高層ビルにある展望デッキです。スカイデッキ専用の入り口から入り、チケットを購入し、エレベーターで49階に上がります。地上178メートルに作られたデッキは360度景色が見渡せる回廊になっていて、ベトナムの街を一望できます。昼間の景色ももちろん良いですが、経済発展著しいベトナムの夜景を見に行くのも良いかもしれません。スカイデッキの上層階は、カフェ、レストラン、バーがあり、美しい景色と一緒に食事やお酒を楽しむことができます。タワー内は商業施設になっていて、レストランや有名ショップも揃っているので、多くの旅行客でにぎわう人気スポットになっています。

メインストリートであるドンコイ通りから、シェラトンホテルの方へ曲がった先にあるパステルグリーンが鮮やかなモスクです。インドのムスリムによって建てられ、規模はあまり大きくないですが、色づかいが美しく、ホーチミンの中でも少し異質な空間であることから旅行客が多く訪れるようになりました。
アラビアンな雰囲気に包まれたモスクは、正午頃になるとたくさんのイスラム教徒の方々が礼拝のためにやってきます。それ以外の時間はイスラム教徒や管理人の方々が昼寝をしたり、食事をとっている場所なので、写真を撮る際は注意してください。
見学する際は、露出を控えた服装でお出かけください。特に女性はスカートだと入場できない場合がありますので、その際はストールを借りるようにしましょう（無料）。

ホーチミン観光に今や欠かすことのできない写真映えするスポットとなっているが「タンディン教会」です。タンディン教会はフランス人によって建築されたホーチミンで2番目に大きい教会で、可愛らしい“ピンク”の外観に注目が集まっています。
「世界のピンク観光スポット」に選ばれているだけあって、教会はほぼピンクです。外壁等は定期的に塗り直しをしているそうですが、色味が決まっていないのでタイミングによって濃淡が異なるのもベトナムらしいポイントです。教会内部もピンクになっていて、ステンドグラスなどがとても綺麗です。教会内に入れる時間は限られていて、ミサをしている時間などは入れないこともありますので注意してください。教会全体の写真を撮る場合は、向かい側の道から撮影するのがおすすめです。

「スリ・タンディ・ユッタ・パニ寺院」はヒンドゥー教の寺院です。100年以上前に建てられ、ヒンドゥー教独特の色鮮やかな装飾が訪れる人々を魅了しています。
見どころは、寺院の内装です。基本はミントグリーンとピンクの配色で、壁や床には「エンボススタイル」の様々なカラフルな紋様のタイルが敷き詰められています。このタイルの紋様が非常に繊細で美しいということで、これを目的に訪れる人も少なくありません。寺院の内部を一周したら屋上へ上がって、ヒンドゥー教の神々が彫刻された塔も見学してきてください。仏教国であるベトナムで、ヒンドゥー教の少し雰囲気の異なる空間を味わうことができます。

メコン川は中国チベット地区を源流とし、ラオス、ミャンマー、タイ、カンボジアを流れ、最後にベトナム南部に到達します。全長約4000キロメートルで、世界で12番目の長さとなっています。そんなメコン川を体感するならジャングルクルーズがおすすめです。背の丈よりも高いニッパヤシが生い茂るジャングルを手漕ぎボートで進むメコン川クルーズは南国の原風景を体感することができます。
クルーズに参加する場合は、メコンデルタ地帯にあるミトーという街へ行きましょう。ホテルもない小さな町ですが、連日多くの人々で賑わっています。船着き場からボートで少し進むと川に浮かぶ浮島に着きます。ここでは、ココナッツキャラメルを作る工場を見学したり、はちみつ農園では地元でとれたフルーツを試食することができます。訪れた際にぜひとも食べてみたいグルメは、「エレファントフィッシュ」です。見た目は鯉に近い魚で、ウロコごと丸揚げにしたものを野菜と一緒にライスペーパーで包んで食べます。コクのある白身と皮の独特な食感がクセになります。

クチはホーチミンの北西約70キロメートルにある小さな町でしたが、ベトナム戦争時に郊外に地下トンネルがつくられたことで有名になりました。
アメリカ軍が空爆や戦車による爆撃などを大規模におこなった一方で、北ベトナム軍がジャングルに身を潜めて、入り込んできたアメリカ軍を攻撃するゲリラ作戦を行う際に南ベトナムのサイゴン（現在のホーチミン）やクチの地下に無数にトンネルを張り巡らせました。全長200キロメートルに及ぶ地下トンネルの網の目は地上からは分からないように隠され重要な役割を果たしました。クチの地下トンネルの一部は観光客に開放されていて、トンネル内を見学したり、落とし穴を見ることができます。クチでは、ベトナム戦争を肌で感じることで、当たり前になっていた平和の大切さを学ぶことができます。