日本最大の宇宙ロケット発射場があることで有名な種子島(※2022年1月現在)は、豊かな自然や歴史スポット、伝統が多く残る風光明媚な島です。面積は445.05平方kmで、琵琶湖の面積よりも小さい島のなかに見どころが詰まっています。サーフポイントとしても人気があるほか、ヨガやパラグライダーなど島でできるアクティビティも豊富。今回は、種子島旅行でぜひ訪れたいおすすめの観光スポットを紹介します。
目次
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源泉掛け流しの温泉でゆっくりくつろぐ「赤尾木の湯」
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古代の貝を使ったアクセサリー製作を体験できる「広田遺跡ミュージアム」
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鉄砲と種子島の歴史や暮らしが見えてくる「種子島開発総合センター 鉄砲館」
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フォトジェニックな夕景に魅せられる「サンセットライン牧川」
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7つの景色が堪能できることで知られる「七色坂展望所」
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絶景からアクティビティまで楽しみ方いっぱい「天女ヶ倉」
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恋のパワースポットで願いをかける「雄龍・雌龍の岩」
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赤米の歴史と伝説をたどる「たねがしま赤米館」
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マングローブの大自然と触れ合う「種子島マングローブパーク」
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島内最大級の砂浜で、運が良ければウミガメにも出会える「長浜海岸」
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お酒好きなら外せない!芋焼酎の工場見学「高崎酒造株式会社」
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鉄砲伝来の記念スポットで種子島の眺望を堪能する「門倉岬」
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種子島の伝統技術を目の当たりにする「池浪刃物製作所」
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キャンプからロケット見学までマルチなスポット「宇宙ヶ丘公園」
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清らかな水の流れで心も洗われる「男淵・女淵の滝」
赤尾木の湯
源泉掛け流しの温泉でゆっくりくつろぐ「赤尾木の湯」
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温泉
「赤尾木の湯」は種子島あらきホテル内にある温泉です。種子島あらきホテルは、1848年創業で、170年を超える長い歴史を持ちます。「赤尾木の湯」は、種子島で初めての源泉掛け流し温泉として、地元の人に広く愛されています。クレンジング効果があるとされる弱アルカリ性のお湯で「美肌の湯」とも言われています。大浴場や露天風呂のほかにも男湯にはロウリュウサウナ、女湯にはスチームサウナがあるのもうれしいポイントです。
広田遺跡ミュージアム
古代の貝を使ったアクセサリー製作を体験できる「広田遺跡ミュージアム」
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遺跡・史跡
「広田遺跡ミュージアム」は、種子島の歴史スポットとして知られる博物館です。広田遺跡は、古墳時代から古代にかけての埋葬遺跡で、約158体にも及ぶ埋葬人骨や一緒に埋葬された貝製品がたくさん出土しています。歴史的に貴重な資料を展示しているだけでなく、古代の貝を使ったアクセサリー製作も体験できます。種子島で採れたヤコウガイを使った古代の貝でアクセサリーを作れば、世界に一つだけの手作り貝アクセサリーが完成。旅行の記念に体験してみてはいかがでしょうか。
種子島開発総合センター 鉄砲館
鉄砲と種子島の歴史や暮らしが見えてくる「種子島開発総合センター 鉄砲館」
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美術館・博物館
「種子島開発総合センター 鉄砲館」は、鉄砲伝来や火縄銃製造の物語を中心に、種子島の歴史や文化、自然などを幅広く紹介している施設です。種子島は、鉄砲伝来の地として知られていますが、初めて鉄砲が伝えられたのは1543年。島に漂着したポルトガル人によって伝えられたと言われています。鉄砲にまつわる歴史を、ポルトガル初伝銃や国産第一号銃をはじめ、国内外の古式銃約100点の展示で詳しく紹介しています。また、ジオラマ人形劇でも分かりやすく説明しているので、子供から大人まで楽しめます。見応えたっぷりなので、訪れれば種子島について深く知ることができるでしょう。
サンセットライン牧川
フォトジェニックな夕景に魅せられる「サンセットライン牧川」
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自然
「サンセットライン牧川」は種子島で人気の高い夕景スポットです。中種子町の国道58号が「サンセットライン牧川」として知られており、ドライブコースや海岸線の散策スポットとして楽しめます。通り沿いには牧川漁港があり、堤防で釣りをする人の姿もちらほら。夕日の時間には、釣り人のシルエットも絵になるフォトジェニックなスポットです。ロマンチックな風景を見に、恋人など大切な人とぜひ訪れてみてください。
七色坂展望所
7つの景色が堪能できることで知られる「七色坂展望所」
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絶景
種子島のほぼ最南端にある門倉岬から、車ですぐの場所にあるのが「七色坂展望所(なないろざかてんぼうじょ)」です。どこまでも続く水田や防風林、前之浜海岸など、種子島の牧歌的な風景を一望できます。海の青と木々の緑、そして若草色の田畑、鮮やかなコントラストなど自然を満喫しに訪れてみてはいかがでしょうか。遠くにはロケット発射台も見えるので、ぜひ探してみてください。景色が7回変わることから「七色坂」と名付けられたとされるスポットなので、刻一刻と変わる自然の表情を楽しみましょう。
天女ヶ倉
絶景からアクティビティまで楽しみ方いっぱい「天女ヶ倉」
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絶景
西之表市の高台に位置し、島の東海岸を一望できるスポットが「天女ヶ倉(あまめがくら)」です。絶景を眺めることができるだけでなく、アクティビティを満喫できる場所としても親しまれています。駐車場の隣にはキャンプやピクニックを楽しめる広場があり、その先の芝生の丘では、パラグライダーやハンググライダーが飛び立ちます。また、一般社団法人全日本ヨガ連盟によってヨガの聖地としても認定されているので、気持ちよい風を感じながらヨガを満喫するのもよいでしょう。さらに、晴れた日は夜空に広がる美しい星々も必見です。
雄龍・雌龍の岩
恋のパワースポットで願いをかける「雄龍・雌龍の岩」
中種子町の星原の海岸に、2つ寄り添うように並ぶ岩が「雄龍・雌龍の岩(おたつ・めたつのいわ)」です。向かって右にある岩が雄龍、左にある岩が雌龍で、島に伝わる伝説が元になっています。伝説によれば、ある嵐の夜に達五郎と達江という夫婦が崖崩れによって海に投げ出されてしまったそう。その二人が生まれ変わり、この「雄龍・雌龍の岩」になったと伝えられています(諸説あり)。今でも地元の人々に信仰されているほか、生まれ変わっても離れない二人の姿に魅せられる、恋愛成就のパワースポットとしても人気です。ぜひ良縁をお願いしてみてはいかがでしょうか。
たねがしま赤米館
赤米の歴史と伝説をたどる「たねがしま赤米館」
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美術館・博物館
種子島で古くから栽培されている赤米(あかごめ)について学べるのが「たねがしま赤米館」です。赤米にまつわる種子島の稲作や伝統行事を紹介しています。島には赤米にまつわる伝説が残っており、伝説に登場する宝満の池や玉依姫(たまよりひめ)を祀った宝満神社が近くにあるので、一緒に巡るのもおすすめです。また、音声ガイドペンを持ちながら周辺を巡り、クイズに挑戦する散策ルートも用意されています。訪れた際には、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
種子島マングローブパーク
マングローブの大自然と触れ合う「種子島マングローブパーク」
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自然
「種子島マングローブパーク」は、メヒルギが群生しているスポットです。メヒルギは、マングローブの1種で、メヒルギの自生地としては種子島が北限地とされています。パーク内は、散策路(ボードウォーク)が整備されており、高さ1mにも満たないマングローブの森を散歩することができます。また、マングローブのトンネルをくぐったりと自然と思い切り触れ合うことができるカヤック体験も人気です。カヤック体験を希望される方は、事前予約を忘れずに。
長浜海岸
島内最大級の砂浜で、運が良ければウミガメにも出会える「長浜海岸」
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自然
中種子町の西側に伸び、全長約12kmもある砂浜「長浜海岸」。その規模は島内最大級といわれています。例年5月から8月頃にかけ、ウミガメが産卵のために上陸するスポットとしても有名です。サーフポイントとしても人気が高く、全国からサーフィンを楽しむ人が多く訪れるほか、潮干狩りや釣りを楽しむ地元の人もいます。なお、ウミガメの産卵や海岸植物の保護のため、海岸まで車を乗りいれることはできません。
高崎酒造株式会社
お酒好きなら外せない!芋焼酎の工場見学「高崎酒造株式会社」
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グルメ
「高崎酒造株式会社」は、鹿児島芋焼酎を製造しています。芋焼酎の主原料であるサツマイモは1698年に第19代当主種子島久基公が、琉球王尚貞王より譲り受け日本で初めて栽培しています。第21代当主種子島久芳公が記した「甘藷伝」(甘藷=サツマイモ)という文献から、芋焼酎が生まれたのは種子島とも言われています。芋焼酎の歴史と伝統を知るうえで外せないこの地で、無料の工場見学を実施しています。試飲もできますので、お酒が好きな方はぜひお越しください。
門倉岬
鉄砲伝来の記念スポットで種子島の眺望を堪能する「門倉岬」
種子島の最南端に位置する「門倉岬」。南蛮船の形をした展望所があり、東側には種子島宇宙センター、西側には屋久島、目の前には太平洋と、種子島ならではの眺望を楽しめるスポットです。鉄砲伝来の場所ともされており、鉄砲伝来紀功碑が建っているほか、毎年10月には鉄砲伝来記念式典も開催されています。岬の先端には、海を臨む御崎神社もあるので、ゆっくり参拝してみましょう。
池浪刃物製作所
種子島の伝統技術を目の当たりにする「池浪刃物製作所」
「池浪刃物製作所」は、種子島の伝統工芸品である種子島鋏や、種子島包丁を生産している工房です。鉄砲が伝わったとき、ポルトガル船に同乗していた中国人鍛冶師から製鉄技術も一緒に伝わりました。その技術は発展し、種子島鋏や種子島包丁へと受け継がれています。「池浪刃物製作所」では、伝統の技法に新しい技術も取り入れ、量産を可能にしながら進化し続けてきました。種子島に訪れた記念やお土産として、種子島鋏や種子島包丁を購入してみてはいかがでしょうか。
宇宙ヶ丘公園
キャンプからロケット見学までマルチなスポット「宇宙ヶ丘公園」
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公園
南種子町にある「宇宙ヶ丘公園」は、キャンプができる多目的広場や大型遊具などを備えた町民憩いの場。種子島の新鮮な食材を買って、バーベキューを楽しむことができます。公園にはロケットの打ち上げ見学場が併設されており、打ち上げの際には多くの人で賑わいます。公園内にある歌碑は、1983年の歌会始(うたかいはじめ)で上皇陛下が島をテーマに詠まれた一句です。旅行の記念に、ここで種子島の一句を詠んでみてはいかがでしょうか。
男淵・女淵の滝
清らかな水の流れで心も洗われる「男淵・女淵の滝」
種子島空港から車で約9~11分ほどの場所にある「男淵・女淵の滝」は、上下二連になった美しい滝です。上の滝を男淵、下の滝を女淵と呼び(諸説あり)、渇水期でも絶えず流れ続けています。実は、種子島は最も高い山でも300mに満たない平坦な島のため、滝が少ない土地です。水が打たれる音を聞きながらのんびりと過ごせるのは、このスポットならではといえるでしょう。滝周辺は駐車場や公衆トイレが整備されているのもうれしいポイントです。ただし、水場なので滑りにくい靴で行きましょう。
日本最大級のロケット宇宙センターもある種子島。島の魅力はロケットだけではありません。アクティビティを満喫できる自然あふれるスポットや、鉄砲や遺跡の歴史を学べる博物館など、さまざまな体験ができる場所です。東シナ海や太平洋を望む絶景も美しく、日々の喧騒を離れて心からリフレッシュする時間を過ごせるでしょう。小さな島の中に、見応えたっぷりのスポットが凝縮されている種子島は、一度は訪れたい魅力的な観光地です。今回おすすめした観光スポットを参考に自然や歴史、アクティビティに美食と、種子島の魅力を満喫する旅に出てみませんか。
※2022年1月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。