言わずと知れた美食の地タイ。地元の食材をふんだんに活かし、スパイスやハーブでパンチを利かせたタイ料理は、今や日本でも人気を集めるグルメに数えられるようになりました。タイ料理は“辛い料理”と思われがちですが、実は辛さの奥深くには、タイ料理特有の“酸味”や”甘み“もあり、一度食べたら忘れられない食の感動が秘められています。「胃袋をつかまれる」とは、まさにこのこと!タイを訪れたら観光だけでなく、五感をフル稼働させて本場タイ料理をお楽しみください。あなたのタイ旅行にスパイスが加えられて、よりビビッドな印象が残る旅になることでしょう。
世界三大スープのひとつ「トムヤムクン」
「トム」は煮る、「ヤム」は和える、「クン」はエビを意味する「トムヤムクン」。世界三大スープのひとつに数えられているため、タイ定番料理としてご存知の方も多いのではないでしょうか。ぷりぷりのエビが入り、独特の酸っぱ辛いスープは、是非本場タイで味わっていただきたい料理です。バンコク市内に8店舗展開されているシーフードの名店「ソンブーン」でいただくトムヤムクンは、エビの出汁がしっかり効いていて独特の風味・旨味も味わえるのでおすすめです。
もっちりとした米麺を利用したタイ風焼きそば「パッタイ」
パッタイとは、タイ風焼きそばのこと。ライスヌードル(米麺)が使われているため、独特のもっちりとした触感が楽しめる子供から大人まで大好きなソウルフードです。味付けにはナンプラーや醤油が使われており、パッタイ特有の甘みの秘訣はタマリンドです。バンコク市内にある「ティップ・サマイ」は、長年地元の人たちからも観光客からも愛されてきた有名店です。通常のパッタイだけでなく、味を引き立てるためにエビのオイルを使用したパッタイを、ふんわりと卵で包み、大ぶりのエビを添えた『パッタイ・センチャン・マンクン・クンタレーソッ・ホーカイ』もおすすめです。
タイの鍋料理といったらコレ!「タイスキ」
食材の宝庫タイならでは、新鮮な魚介類と野菜をひとつの鍋に入れて煮込んだタイスキは素材そのもののおいしさを味わうことのできるおすすめ料理です。現地では「スキー」と語尾が伸び、実はその語源が日本の「すき焼き」に由来するといわれている、何だか親しみを感じる鍋料理です。タイスキを味わうなら、日本にも出店されている創業50年以上の老舗レストラン「コカレストラン」がおすすめです。
ほろほろと崩れる鶏肉が美味♪「カオマンガイ」
鶏のスープで炊いたご飯に茹で鶏を乗せ、タレを絡めて食べる、定番ローカルフードのひとつ「カオマンガイ」。口の中にいれるほろほろと崩れるくらい柔らかく茹でられた鶏肉に香辛料やハーブを使った甘辛いタレが独特の風味を織りなし、絶品です。
カオマンガイを食べるなら、バンコクのシーロム地区に位置するモンティエンホテル内にある、カオマンガイで有名なカフェレストラン「ルエントン」がおすすめです。柔らかくしっとりとしたボリューム満点の鶏肉と味のしみ込んだご飯にお店自慢の4種類のオリジナルのタレを絡めて食べると味変にもなり、飽きることなく最後まで美味しくいただけます。
甘辛い味付けがやみつき!鳥の炭火焼き「ガイヤーン」
タイ東北部の郷土料理、イサーン料理。その代表的な料理のひとつが「ソムタム(青パパイヤのサラダ)と並んで人気の高い「ガイヤーン(鳥の炭火焼き)」です。ガイヤーンとは、鶏肉をナンプラー、唐辛子、にんにく、パクチーの根、シーユーカーオ(タイの醤油)などで合わせた調味タレに漬けおき、味がしみ込んでから炭火で焼いた料理です。バンコク中心のオフィス街に位置する「マダム・ソムタム」は、家庭的なイサーン料理をリーズナブルに楽しむことができるレストランです。
爽やかな風味が嬉しい!青パパイヤのサラダ「ソムタム」
名前の語源はイサーン方言。「ソム」は酸っぱい、「タム」は叩くを意味する「ソムタム」。お店によってレシピは異なりますが、ベースとなる青いパパイヤにトマトやインゲンを入れ、ピーナッツ、干しエビ、唐辛子、ナンプラー、パームシュガーなどで味付けを加えた後、木製または石製の〝クロック〟という鉢に入れ、〝サーク〟という棒で叩き潰しながら和えた料理です。ソムタムの酸味は生のマナオ(タイのライム)でサッパリと味付けられ、日本で味わうライムとは違う風味が加えられます。シーロム・サラデーン通りにあるタイ料理店「ソムタムダー」は、ソムタムを中心にイサーン料理が味わえるレストランで、今やニューヨークやホーチミン、さらには東京にも出店を果たした実力派レストランなのでおすすめです。
世界の美食にランクイン!「マッサマンカレー」
辛さと酸味・塩味で味付けされたタイ南部料理の代表グルメのひとつ「マッサマンカレー」。タイ南部料理は、船で海を渡ってやってきた南インド料理の影響を受け、スパイスの香り高い料理が定着しました。タイカレーは、レッドカレー、グリーンカレー、マッサマンカレーとバリエーションが多いのが特徴ですが、世界の美食にもランクインする「マッサマンカレー」を是非現地で堪能してみてはいかがでしょうか。「ザ・ローカル」は、バンコク都心部に佇むアンティーク雑貨が設えられた温かみのある落ち着いた雰囲気が魅力のお洒落な一軒家タイ料理レストラン。タイ全土から仕入れられた食材を活かした本格的なタイ料理を味わうことができます。
殻付きのままの真っ赤なカニが写真映え!「プーパッポンカリー」
海鮮料理で人気の高いレストラン「ソンブーン・スラウォン」は、海鮮料理で人気の高いレストラン。殻付きのカニが食欲をそそる「プーパッポンカリー」は、ぶつ切りにしたカニをカレーと卵でふんわりと炒めたカニの風味豊かなカレー炒めです。「ソンブーン・スラウォン」がクチコミで話題になったことで今はバンコク市内に8店舗もある名店です。店舗では、殻付きのままと食べやすくカニの身をほぐしたものと2種類からお選びいただけることも嬉しいポイントです。
北タイ名物のカレー麺「カオソーイ」
2022年7月、料理情報メディアにおいて、北タイ名物のカレー麺「カオソーイ」が世界で第1位を獲得しました。バンコク・プルンチットにあるレストラン『タイニョム』は、ミシュランの”ビブグルマン”を受賞しており、特にこのカレー麺『カオソーイ』が美味しい店として大変人気があります。11:00の開店後に『カオソーイ』は瞬く間にオーダーされて、昼過ぎには売り切れてしまうほどの人気グルメです。煮込んだ牛肉がとても美味しい『カオソーイ』はお勧めです。
タイのB級グルメのお粥「ジョーク」
現地バンコク在住の方々が大好きなB級グルメ・お粥もおすすめです。お粥は現地タイの言葉で『ジョーク』といいます。サムヤンという町に60年以上も前から地元の方に愛されるそのお粥は、日本人の口にも合い、何度もリピートしたくなる絶品のお粥です。お粥はもとより、豚ミンチのミートボールはプリプリで、肉の旨味がしっかり閉じ込められていて、一度食べたら忘れられません。
営業時間は変則的な朝5時から11時と、15時30分から21時までの二部制。それでも売り切れになったらお店は閉めてしまいますので、タイB級グルメに興味のある方は早めの来店をおすすめします。
タイの伝統的なスイーツ「カオニャオ・マムアン」
マンゴーとココナッツミルクで炊いた餅米デザート「カオニャオ・マムアン」は、タイの伝統的なスイーツとして一度は味わってみたいもの。2019年にオープンした「ジンジャー・ブレッド・ハウス」は、築100年以上の伝統家屋をそのままカフェとして利用しているノスタルジックな雰囲気がただよう邸宅カフェです。人気の秘密はタイの伝統的なデザートがセットで味わえるフォトジェニックなデザートセット。タイならではのティータイムをお楽しみいただくことができます。
タイのグルメはいかがでしたでしょうか。
観光地を巡るのも旅の楽しさの一つですが、やはりグルメなしでは満足して旅を終わらせることはできません。
ぜひ自分にぴったりのグルメを見つけ、タイの旅を存分にお楽しみください。
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※2022年8月1日時点の情報です。
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