敬虔な仏教徒が多く、「微笑みの国」と呼ばれるほど穏やかな国として知られているタイ。
古代都市の歴史を感じつつも、煌びやかで美しい仏教建築が数多く存在し、一度はその魅力を体感してみたいと思う方も多いはずです。
街を歩けば、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚、五感のすべてが刺激されるさまざまな体験ができるでしょう。
そんなタイ・バンコクの定番観光地から、新たに誕生したスポット、つい写真に収めたくなるスポットまで、盛りだくさんご紹介したいと思います。
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バンコクに行くなら定番観光スポットは絶対外せない!
ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)
タイを代表する寺院「ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)」
バンコク観光の定番である3大寺院のひとつ「ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)」は1782年にラーマ1世が現在の王朝であるチャクリ―王朝を開いた時に護国寺として建てた寺院で、タイで最高の地位と格式を誇る仏教寺院とされています。広大に広がる敷地の中にある仏塔には仏舎利(仏陀の遺骨)が納められていて、タイ全土から仏教徒が訪れています。
エメラルド色に輝く守護仏が鎮座していることから、別名「エメラルド寺院」と呼ばれており、このエメラルドブッダは季節に合わせて年3回衣替えをしています。
ワット・ポー(ねはん寺)
黄金に輝く巨大な涅槃仏「ワット・ポー(ねはん寺)」
「ワット・ポー(ねはん寺)」はバンコク最古の寺院で、全長46メートル、高さ15メートルの金箔に覆われた涅槃仏が有名です。大きな仏像が寝ている姿に圧倒されること間違いないです。
この涅槃仏の大きな足の裏には、螺鈿細工(細かく砕いて磨いた貝殻を嵌め込む技法)でバラモン教から生まれた仏教の宇宙観を現した108の図が描かれています。その美しさと緻密さについ見とれてしまうでしょう。記念写真を撮る際は、足裏から頭まで入るように撮影すると全身を収めることができます。意外と見逃してしまいがちですが、涅槃仏の後ろ姿と美しい装飾の「枕」も忘れずに見学をしてきてください。
実はこの寺院は、東洋医学に基づくタイ古式マッサージの総本山になっており、敷地内ではマッサージを受けることもできます。寺院の見学後はマッサージを受けてみるのも良いかもしれません。
ワット・アルン・ラーチャワララーム(暁の寺)
川のほとりの幻想的な寺院「ワット・アルン・ラーチャワララーム(暁の寺)」
「ワット・アルン」の名で親しまれているこの寺院は、アユタヤ時代までさかのぼる古い寺院です。タイは仏教徒が多い国ですが、この寺院はヒンドゥー教の影響を受けたクメール様式の建築物で、他の寺院とは違った雰囲気を感じることができます。
アルンとは「暁」という意味で、夕暮れ時に川に映る姿がとても美しい寺院です。
チャオプラヤー川に映える夜景もとても幻想的で、毎日18時30分ごろから21時までライトアップが行なわれます。対岸のカフェやレストランから夜景を眺めるのもおすすめです。
カオサン通り
バックパッカーの聖地「カオサン通り」
バックパッカーの聖地として知られている「カオサン通り」は、世界中からバックパッカーが訪れるとても活気のある場所です。約300メートルの通りには、おしゃれなブティックやカフェ、屋台などが所狭しと建ち並んでいて、夜にはパブやクラブに若者が集まってきます。
通りの突き当たりにある「ワット・チャナソンクラーム」はアユタヤ時代から存在する歴史のある寺院で、東南アジアの建築を見ることが出来ます。
カオサン通りにはタイ料理の屋台が点在していて、トムヤムクンやパッタイなど本場のタイ料理を食べることができます。スイーツ系の屋台もあります。
水上マーケット(ダムヌン・サドゥアック)
タイの伝統的な生活風景「水上マーケット(ダムヌン・サドゥアック)」
ダムヌン・サドゥアックはバンコクから南西約80キロメートルの場所にある運河で、タイを代表する水上マーケットがあります。この水上マーケットは文化保存と観光用に開発されました。フルーツや野菜、肉、魚などの生鮮食品からお菓子や日用雑貨など様々なものを山積みにした小舟が運河を行き交う様子は見学するだけでも十分に楽しむことができます。マーケットが一番賑やかな時間帯は午前中なので、早起きをして行くようにしましょう。
※マーケット内を回るには船をチャーターする必要がありますのでご注意ください。(料金目安:2~4人で30分500バーツ程度)
チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット
バンコク最大の公設市場「チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット」
チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットは週末のみ開催されるバンコク最大の公設市場で、毎週約20~30万人の人が訪れています。約1.13平方キロメートルの広大な敷地の中には、15,000軒ものショップや露店があり、衣類、インテリア、ペット、骨董品、古本、中古品、ガーデニング、飲食の8つのゾーンにざっくりと分けられています。全部を見ることは難しいので、気になる場所をあらかじめ決めて回るのがおすすめです。最新のファッションから伝統的な民族衣装、生活雑貨や楽器など取り扱っている商品も幅広く、外国人観光客だけでなく、地元の人々も多く訪れています。とっておきの掘り出しものを探しにお出かけしてみませんか。
マーケットの隣には、新しくMIXT Chatuchak(ミクストチャトチャック)というショッピングモールができました。こちらは毎日オープンしていて、アパレルショップや雑貨店、フードコートなどが集まっています。マーケットに比べると店舗数や商品数は少ないですが、短時間でサクッとお土産品を探したり、マーケット散策中に少し涼みに行きたい方におすすめです。
ザ・ワン・ラチャダー
ナイトマーケット「ザ・ワン・ラチャダー」
かつて、市場内のカラフルなテントの屋根が写真映えスポットとして人気だったラチャダー鉄道市場が閉鎖し、2022年9月からはナイトマーケット「ザ・ワン・ラチャダー」としてリニューアルオープンしました。新しく生まれ変わった「ザ・ワン・ラチャダー」は、南国らしい木々と白いテントが軒を連ねており、飲食店や雑貨店めぐりなどをお楽しみいただくことができます。
ジムトンプソン・ハウス
タイと西洋が融合した珍しい建築「ジムトンプソン・ハウス」
タイシルクで財を成したジム・トンプソンの生前の住居跡が、現在は博物館として一般公開されています。タイの伝統建築を活かしつつ、西洋建築を取り入れた建物はとても見ごたえがあります。南国の植物が咲き誇る庭園も見どころの一つです。敷地内には、本格的なタイ料理のレストランやタイシルクのブティックなどもあります。最寄りの駅は、ナショナルスタジアム駅ですが、サイアム駅にもスカイウォークとデパートで繋がっているので、観光後はショッピングなどを楽しむこともできます。
バンコクで人気急上昇中の観光スポットに行きたい!
ワット・パークナム
神秘的な天井画に息をのむ「ワット・パークナム」
いまSNSで注目されているバンコクの寺院が「ワット・パークナム(正式名称:ワット・パークナム・パーシーチャルーン)」です。アユタヤ時代に創設された歴史ある王室寺院で、「河口にあるお寺」という意味があります。敷地内には本堂を含む20以上の建物があり、その中のひとつである「白亜の大仏塔」の最上階にあるエメラルド色の仏塔と、仏陀の生涯図(仏伝図)の天井画がとても美しく神秘的であることから写真に映えるスポットとして注目を集めています。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム(ピンクガネーシャ)
色鮮やかなピンクのガネーシャ像「ワット・サマーン・ラッタナーラーム(ピンクガネーシャ)」
巨大なピンクガネーシャ像が有名なこの寺院は、祈願成就までのスピードが速い寺院として地元の人々から人気を集めていましたが、そのインパクトある姿が観光客の間でも話題となり、写真に映えるスポットとして訪れる人が増えるようになりました。
ガネーシャ像の周りには合計14匹のネズミがいて、特に金運にご利益があるというガネーシャ像の目の前の2匹の薄黄色のネズミが人気です。また、ネズミの像は曜日ごとに色分けがされているので、願い事をするときは自分の誕生日と同じ色のネズミを見つけ、靴を脱いで踏み台に上がり、ネズミの片耳に直接願い事を囁き、もう片方の耳をしっかりと手で塞いで、願い事が外に漏れ出ないようにしましょう。ネズミたちがみなさんに代わって、ガネーシャに願い事を伝えてくれます。
アジアティーク・ザ・リバー・フロント
港町の雰囲気を残した一大商業施設「アジア・ティーク・ザ・リバーフロント」
アジアティークは、19世紀後半にシャム王国(タイ王国の旧名称)がデンマークとの友好条約締結後、チーク材を海外に送り出すための最初の船着き場を作った場所です。シャム王国の貿易の始まりの場所として歴史的にも重要な意味がある場所とも言えます。現在は、イースト・アジアティーク社の建物を修復・復元して、当時の様子を残した一大商業施設として再開発されています。中には、船にまつわるオブジェなどが配置されています。東京ドーム約2.5個分の広さがある敷地内は4つのエリアに分かれていて、約1,500軒の店舗と約40軒のレストランがあります。
ショッピングをするなら、お土産品、装飾品、アクセサリーなどを扱う店舗が約1,000軒ある「チャルンクルン地区」へ。キャバレーシアターショー“Calypso(カプリソ)”やタイの浄瑠璃劇場“ジョー・ルイス・シアター”もあり、エンターテイメント施設も充実しています。「ウォーターフロント地区」というチャオプラヤー川に面したエリアでは、川沿いの遊歩道を散策することができます。特に、川面がうっすらと赤く染まるサンセットの時間帯がおすすめです。散策後はワインバーや高級レストランでゆっくりとお食事をお楽しみください。
マハナコーン・スカイウォーク
ガラス床でドキドキ体験「マハナコーン・スカイウォーク」
「マハナコーン・スカイウォーク」はタイで一番高いビル「キングパワー・マハナコーンビル」の最上78階にある展望スポットです。地上314メートルからの360度のパノラマビューでバンコク市内を一望できます。中でも、幅4メートル、長さ12メートルの世界最大級の面積を誇るガラス床がバンコクの新名所となっています。
他にも、タイで一番高いルーフトップバーでは、日没を眺めながらカクテルを楽しむことができます。
バンコクでおすすめの穴場観光スポットへ行きたい!
シーライフ・バンコク・オーシャン・ワールド
東南アジア最大級の水族館「シーライフ・バンコク・オーシャン・ワールド」
BTSサイアム駅直結の高級デパート「サイアム・パラゴン」の地下1階と2階にある東南アジア最大級の水族館です。デパートの中にあるとは思えないくらい広く、大人気のスポットです。サメやサンゴ礁の生き物たちの展示やペンギンのプール、生き物たちのお食事タイムを見学することもができ、駅直結というアクセスの良さもあり、お子様連れのファミリーにもおすすめのスポットです。追加代金で、ボートに乗ってサメなどに餌やりできる「Ocean Feeding Boat」も体験できます。
水族館だけでも何時間も滞在できそうですが、タイ最大級のデパートの中にあるということもお忘れなく。せっかくなのでショッピングも楽しみましょう。
シロッコ
オープンエアの高級レストランバー「シロッコ」
オープンエアのレストラン・バーとして世界トップクラスの高さを誇る「シロッコ」は、屋根がないオープン空間となっていて、レストランの先端には宙に浮いたようなバーカウンターがあります。景色もさることながら、タイの一流シェフが作る料理も絶品です。他にもいくつかバーがあり、それぞれ違った雰囲気を楽しむことができます。
ドレスコードが厳しいので、事前に確認してから出かけるようにしましょう。
アイコンサイアム
タイ最大級のショッピング&エンタメスポット「アイコンサイアム」
「アイコンサイアム」は2018年11月にチャオプラヤー川沿いのクローンサーン地区に開業したタイ最大級となる複合施設です。
ショッピングモールには高級ブティックのほか、タイ初出店のブランドやバンコク初出店となる高島屋があります。1階にある「SOOK SIAM(スックサイアム)」というエリアは、タイの水上マーケットをイメージしたデザインとなっていて、タイのアートや手工芸品などのお土産品を購入したり、屋台風のお店でローカルの食べ物やスイーツを購入して、その場で食べることができます。エアコンの効いた屋内で、タイのローカルな雰囲気を楽しむことができる穴場スポットとなっています。
プラ・プロム(エラワン廟)
バンコク屈指のパワースポット「プラ・プロム(エラワン廟)」
プラ・プロムは「グランドハイアット・エラワン・ホテル」の前にあるヒンドゥー教の祠です。1953年にグランドハイアットホテルの建設工事が始まった際、事故が多発し工事がなかなか進みませんでした。そこで、占星術師の勧めでヒンドゥー教神ブラフマー(宇宙の創造を司る神)を祀る祠を設けたところ工事が順調に進み、それ以降バンコク屈指のパワースポットとして参拝者が集まるようになりました。ここで願が叶った人は、神様に踊りや音楽を奉納する習慣があり、敷地内には舞踊団が待機しています。
エラワン・ミュージアム
写真に映える穴場スポット「エラワン・ミュージアム」
「エラワン・ミュージアム」はバンコクと隣のサムットプラカーン県を結ぶスクンビット通り沿いにある、巨大な象のモニュメントが目印の建物です。この象は、3つの頭を持つヒンドゥー教の神の乗り物である「エラワン」とされています。台座を合わせると高さは40メートル以上もあり、遠くからはっきりと見つけることができます。象の見た目もとても印象的ですが、実は象を支える台座はホールになっており、吹き抜けの天井にはステンドグラスの装飾が施されています。壁面の装飾もとても細かく煌びやかで、はっと息をのむことでしょう。象とステンドグラス以外にも、丁寧に手入れされた庭も見どころで、さまざまな銅像や緑を眺めながら、しばし憩いの時間をお過ごしいただけるでしょう。
バンコクに行ったら一度は見たい!体験したい!
ムエタイ
熱気あふれる真剣勝負を体感「ムエタイ」
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、どんなものかご存知でしょうか?
ムエタイとは、両手、両肘、両脚、両膝を使って戦うタイ式のキックボクシングです。その歴史はとても古く、13世紀にタイ族初めての王朝スコータイで軍隊の実践格闘技として取り入れられていたといわれていて、現在ではタイの国技となっています。試合中に流れるタイ民族の音楽、会場が割れんばかりの大歓声のなかで繰り広げられる熱戦に見ている私たちも熱くなり、テンションが上がること間違いないです。バンコクではほぼ毎日スタジアムで試合が開催されています。また、プーケットやチェンマイなどの主要都市でも小規模ながら興行が行われています。
レディーボーイショー
華やかなナイトスポット「レディーボーイショー」
タイに行ったら一度は見ておきたいナイト・エンターテインメントの一つです。
華やかな衣装を身にまとった美しいパフォーマー達による歌や踊りや笑いもあるキャバレー・ショーをみると、きっと楽しい気持ちになるはずです。ステージとの距離も近いので、時には観客が参加することもあります。
老舗キャバレーである、カプリソキャバレーはチャオプラヤー川沿いのアジアティーク・ザ・リバーフロントに場所を移し、観光客がショッピングの後に楽しめるようになっています。
バンコクから少し足を伸ばして行ってみたい!
チェンマイ
北方のバラと呼ばれるタイ第二の都市「チェンマイ」
バンコクの北方約720キロメートルに位置するタイ第2の都市がチェンマイです。「北方のバラ」と呼ばれる美しい都では様々な民族の文化が交わり、タイ北部独自の文化・伝統が育まれてきました。
四方を1.5キロメートルの堀と城壁に囲まれた旧市街には、由緒ある寺院が数多く点在していますが、その中で最も大きく格式高い寺院が「ワット・プラシン」です。ランナー王朝の第5代パユ王が父王の遺骨を納めるために建立したもので、特にランナー王朝時代の人々の暮らしや宮殿の様子が描かれたラーイカム礼拝堂の壁画は、北部タイ芸術の最高傑作と言われています。その他にも、城壁内外には魅力的な寺院があるほか、郊外にあるタイ最高峰ドイ・インタノンを始めとする山岳地帯のトレッキングツアーを楽しんだり、年間を通して過ごしやすい気温であるため避暑地としてゴルフなどを楽しむこともできます。
また、チェンマイの伝統文化にも注目が集まっており、昔から変わらない手作業で作られる色ととりどりの「傘」やタイシルク製品を扱うお店が人気となっています。
アユタヤ
かつて首都として栄華を極めた古代都市「アユタヤ」
詳細は、下記特集をご覧ください
スコータイ
タイ族による最初の王朝都市「スコータイ」
詳細は、下記特集をご覧ください
いかがでしたでしょうか。
何年もの歴史を受け継いで今なお残る世界遺産や数々の寺院や、毎週人々が集まる賑わいの市場など、「微笑みの国」タイにはたくさんの観光名所がございます。
この記事を参考に、施設、予算などを比較しながら、旅の目的にあった観光をお楽しみください。
※新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一部施設の利用中止や営業時間の変更、ご提供内容の変更が発生する場合があります。
※記載の情報は随時更新を行なっておりますが、予告なく変更となる場合がございます。あくまでも観光の参考としてご覧ください。
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※2022年8月1日時点の情報です。
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