多くのスキーヤーやスノーボーダーで賑わう、外国人にも人気のある白馬村。100年以上もの歴史を持つ白馬村には、実はスキー場以外にも魅力的な観光地がたくさんあります。白馬岩岳マウンテンリゾートや八方池など、白馬村でしか楽しむことのできないスポットを、メジャーなスキー場とともにピックアップして紹介していきます。
目次
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多くの登山家が訪れる憧れの地「白馬村」
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白馬連邦を鏡のように映す神秘的な池「八方池」
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北アルプスの眺めを楽しめる人気の絶景スポット「大出の吊橋」
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北アルプスを展望できるスキー場「白馬八方尾根スキー場」
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山頂テラスから眺める壮大な景色「白馬岩岳マウンテンリゾート」
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大自然の風に吹かれてくつろぎを「うさぎ平テラス」
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山の上でサウナやフィンランド式入浴が楽しめる「白馬マウンテンビーチ」
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雄大な自然に流れる澄んだ姫川「姫川源流自然探勝園」
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自生する湿原植物が豊富な貴重地「親海湿原」
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古民家越しに堪能できる、北アルプスの景観「大出公園」
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標高1,900mの大自然を楽しめる、日本屈指の高層湿原「栂池自然園」
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豊富なコースがスキーヤーやスノーボーダーを引き付ける「エイブル白馬五竜」
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日本のジャンプチームが金メダルに輝いた地「白馬ジャンプ競技場」
白馬村
多くの登山家が訪れる憧れの地「白馬村」
日本有数の国際マウンテンリゾートとして、100年以上の歴史を有する白馬村。明治27年に日本近代登山の父といわれる、イギリス人登山家のウォルター・ウェストンが白馬岳を登頂しました。それ以来、数多くの登山家が訪れる憧れの地になったと伝わっています。登山ブームとスキーブームによる大きな影響を受け、白馬連峰に多くのスキー場が誕生しました。白馬村にはこれらスキー場以外にも、長野オリンピックの際に設置された白馬ジャンプ競技場や白馬八方温泉などの温泉地など、一度は立ち寄りたいスポットが点在しています。
八方池
白馬連邦を鏡のように映す神秘的な池「八方池」
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自然
水面に白馬連邦を映す神秘的な池、八方池。標高およそ2,060mにあるこの池では、秋には色とりどりの紅葉、初夏には残雪の白い景色を見ることができます。八方アルペンラインにあるゴンドラ・リフトを利用し、約1,830m まで一気に上ります。そこから残りの標高約230mを、1.5~2km程度のトレッキングコースを利用して歩くと、八方池に到着します。登山道はその道のりのほとんどがきちんと整備されているので、子どもやトレッキング入門者の方でも安心です。登山道は大きく2つあり、左の迂回ルートと右の直登ルートがあります。体力に自信のある方は、ぜひ直登ルートにチャレンジしてみてください。
大出の吊橋
北アルプスの眺めを楽しめる人気の絶景スポット「大出の吊橋」
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絶景
雄大な白馬三山を眺めることができる絶景スポット、大出の吊橋。橋の上から見ると、目の前に北アルプスの山々がそびえ立ち、付近のかや葺き屋根とともに風情のある雰囲気を感じられます。そのため、写真家や画家など数多くのクリエイターに親しまれている場所として有名です。白馬三山を背景に大出の吊橋を入れた絶好の撮影スポットは2箇所。1つ目は、姫川のカーブの広場。そして2つ目は、この広場の後ろ側の山の中腹に設けられた展望台です。ここの展望台に立つと、きれいな空気と山から流れてくる透き通った清流の流れる音に癒され、自然の風情を存分に感じることができます。
白馬八方尾根スキー場
北アルプスを展望できるスキー場「白馬八方尾根スキー場」
北アルプスの大パノラマを堪能しながらウインタースポーツを楽しめる、白馬八方尾根スキー場。パウダースノーのゲレンデは総滑走距離が約23,000mと長く、標高差も約1,070mと国内最大級のスケールを誇ります。また、ウインタースポーツ初心者の方でも安心して滑れる「咲花ゲレンデ」や、上級者におすすめの「オリンピックコース」などがあります。斜度や難易度別のマップもありますので、自分に合ったレベルで滑走可能です。1日数時間の短期レッスンスクールやキッズパークなどもあるので、初心者の方やお子様連れのファミリーでも十分に楽しむことができます。
白馬岩岳マウンテンリゾート
山頂テラスから眺める壮大な景色「白馬岩岳マウンテンリゾート」
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絶景
白馬三山が最も美しく眺められる、白馬岩岳マウンテンリゾート。四季折々の楽しみ方があり、トレッキングやマウンテンバイク、ウインタースポーツなどを楽しめます。山頂テラス「HAKUBA MOUNTEN HARBOR」は約1,289mの高台に位置しており、そこから眺める北アルプスは息を呑むほどに壮大です。開放感あふれるこの場所で、ゆっくりと散策してみるのもいいでしょう。クロワッサンサンドが食べられるおしゃれなカフェや、カップルや家族でくつろげるプライベートデッキがあるグリーンパークの利用もおすすめ。
うさぎ平テラス
大自然の風に吹かれてくつろぎを「うさぎ平テラス」
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絶景
標高約1,400mの地点にあるゴンドラリフトの山頂駅に到着したら必ず寄りたいのが、このうさぎ平テラス。麓からは八方尾根スキー場内のゴンドラリフト「アダム」に乗車すれば、およそ8分でアクセスできます。白馬村の街並みだけでなく八ヶ岳や浅間山も望める場所として有名で、夏には自然を感じながらの体験アクティビティや、夜には満点の星空を眺める星空観察会に参加できます。オープンテラスには広めのゆったりとしたソファがあるので、くつろぎながらこの絶景を堪能してみましょう。施設内には白馬マウンテンビーチとイタリアンレストランがあり、信州産の食材を使ったメニューが豊富に用意されています。
白馬マウンテンビーチ
山の上でサウナやフィンランド式入浴が楽しめる「白馬マウンテンビーチ」
白馬マウンテンビーチは、白馬八方尾根うさぎ平の山の上にあるビーチリゾート。2つのエリアにわかれており、1つ目はハンモック、ビーチチェア、クッションなどくつろぎグッズが用意された「ビーチラウンジエリア」。こちらは自由に利用できる入場無料のフリースペースです。2つ目は、水着着用可能な「サウナ&ジャグジーエリア」。こちらは有料ですが、ゆったりとサウナやジャグジーを利用できるので、登山の疲れを癒せます。特に国内でも珍しいゴンドラリフトをモチーフにした、「ゴンドラサウナ」が人気。またテントサウナでは、フィンランド式入浴法も体験可能です。
姫川源流自然探勝園
雄大な自然に流れる澄んだ姫川「姫川源流自然探勝園」
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自然
環境省の名水百選に選定された姫川。糸魚川を経て日本海へと流れていく水は、親海(およみ)湿原の北側にある荒神の森の湧き水を源としています。春の訪れが近づくと咲き始めるフクジュソウの群落が有名です。春以外にも季節ごとに異なる花が辺り一面に広がるため、いつ来ても楽しめる場所です。貴重な自然環境を形成しているため、この一帯は自然環境保全地域に指定されています。なお、指定箇所以外への踏み込みや、地域一帯での植物採取は禁止されていますのでご注意を。
親海湿原
自生する湿原植物が豊富な貴重地「親海湿原」
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自然
湿原植物の宝庫といわれている親海(およみ)湿原。標高750m前後のポイントに位置し、亜高山帯や高山帯に生息するクサレダマやヨツバヒヨドリなどの湿原植物が豊富に自生しています。江戸時代〜昭和初期には田んぼとして開墾された歴史があり、長野県下で唯一のホロムイソウの自生地でもあるため学術的にも希少価値が高い地域とされています。親海湿原を取り囲むように整備された一周約20分の遊歩道は、日蔭も多く夏でも散策しやすいと評判。観光シーズンでも比較的人が多くないため、穴場のスポットといえるでしょう。
大出公園
古民家越しに堪能できる、北アルプスの景観「大出公園」
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公園
白馬村を紹介する観光ポスターや雑誌にも登場するなど、白馬を代表する絶景スポット、大出(おおいで)公園。敷地の周囲には吊橋や芽葺き(めぶき)屋根の古民家が点在しており、姫川にかかる古民家越しに見る北アルプスなどの景観はまさに美しい田舎の原風景といったところ。懐かしい家屋とともに見せるその光景は、四季折々に合わせて変化していきます。敷地内は緑豊かで、サクラやモモなどが楽しめる観光名所としても人気。特におすすめの観光シーズンは4月〜5月。この時期に公園から見られる残雪の北アルプスと新緑の美しい川沿いの光景は、見事なコントラストです。
栂池自然園
標高1,900mの大自然を楽しめる、日本屈指の高層湿原「栂池自然園」
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自然
標高約1,900mに位置する栂池自然園は、白馬三山を目前に眺められる日本でも珍しい高層湿原です。園内では、高層湿原ならではの自然観察を行うことができます。たとえば6月には本州で最も遅咲きのミズバショウが群生。その時期にはエリアで唯一、日本三大雪渓の白馬大雪渓を眺望できます。園内にあるビジターセンターには、無料休憩所だけでなくボルダリングや付近の絶景を背景にした合成写真を撮影できるコーナーもあり、雨の日でも楽しむことができます。
エイブル白馬五竜
豊富なコースがスキーヤーやスノーボーダーを引き付ける「エイブル白馬五竜」
エイブル白馬五竜はHakuba47ウィンタースポーツパークと山頂で繋がっていて、共通券で滑走ができ、最長滑走距離は約6,400m、全23コースがあり、スキー初心者からベテラン上級者まで幅広いレベルのプレイヤーが楽しむことができるのも、人気の理由の一つです。ウインタースポーツを楽しめる時期は11月下旬からゴールデンウィークまでと長いため、多くのスキーヤーやスノーボーダーによろこばれています。また晴天であれば、ゲレンデから北アルプスの雄大なパノラマを望みながらスキーやスノーボードを楽しめます。
白馬ジャンプ競技場
日本のジャンプチームが金メダルに輝いた地「白馬ジャンプ競技場」
白馬ジャンプ競技場は1998年長野オリンピックの競技・スキージャンプの会場となった場所であり、金メダルを取った日の丸ジャンプチームが、日本中の話題をかっさらっていったのが印象的だった、という方は多いのでは。現在、営業時間内であれば一般客でも入場可能となっており、リフトを利用してスタートタワーに登れば、選手が滑り出すスタート地点の高さを実感できます。ジャンプ台に立つだけで、足がすくむほどの高さと迫力を味わえます。
白馬村には、スキー場以外にも楽しめる観光地がたくさんあります。スキーやスノーボードを楽しむために白馬村は最適ですが、冬以外にも楽しみたいという方は、ぜひ一度ご紹介したスポットを訪れてみてはいかがでしょうか。
※最新の基本情報は公式サイトをご確認下さい
※2021年3月1日時点の情報です