お伊勢参りで三重県を訪れたなら、ぜひ鳥羽にも足を延ばしてください。穏やかな鳥羽湾で取れる海の幸を味わえたり、真珠のアクセサリーを買えたりと、魅力が盛りだくさんなんです。飼育種数日本一の鳥羽水族館もあります。「伊勢志摩スカイライン」を利用すれば伊勢から鳥羽へ約40分でアクセスでき、道中の絶景も楽しめます。※2021年3月現在
目次
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イルカと間近で触れ合える「イルカ島(日向島)」
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波の音を聞きながら浜辺の散歩を楽しもう「日向浜」
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たくさんの真珠を使用した美術工芸品が見どころ「真珠博物館」
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願い事がある女性はぜひ訪れたい「神明神社 石神さん」
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雄大な太平洋が一望できる「パールロード鳥羽展望台 食国蔵王」
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本丸周辺などに石垣の一部が残されている「鳥羽城跡」
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飛び石のように仲良く並んだ風景が見られる「三ツ島」
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日本で唯一ジュゴンが見られる「鳥羽水族館」
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お土産を選ぶならぜひ立ち寄りたい「ドライブイン鳥羽」
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人と海の歴史を語り継ぐ博物館「鳥羽市立海の博物館」
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磯場観察もできる子ども連れに人気の海水浴場「安楽島海水浴場」
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鳥羽の漁師たちを見守ってきた「鎧埼灯台」
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三島由紀夫の小説『潮騒』にも登場する「神島灯台」
イルカ島(日向島)
イルカと間近で触れ合える「イルカ島(日向島)」
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自然
イルカ島は正式名称を「日向島」という、鳥羽湾を代表する無人島です。アクセスは遊覧船で。島内では「イルカショー」「イルカタッチ」「イルカにエサやり」など、名前の通りイルカと間近で触れ合えます。徒歩または1人乗りの展望リフトで行ける山頂では、アシカショーやカワウソとの握手会が開催。また山頂には展望台があり、青い海に離島が点在する鳥羽湾の美しい風景から、遠くは愛知県の知多半島・渥美半島まで見渡せます。イルカ型のモニュメント「ハートロックベル」を友達や恋人と鳴らせば、さらに仲良くなれるかも。
日向浜
波の音を聞きながら浜辺の散歩を楽しもう「日向浜」
日向浜はイルカ島(日向島)にある砂浜です。イルカが泳ぐイルカ池近くにあるトンネルを抜けると、目の前に砂浜と海が広がります。そこが日向浜です。数年前に海水浴場が閉鎖したことで泳ぐことはできませんが、砂遊びや水遊びはできます。手洗い場が完備されているので、タオルさえあれば気軽に楽しむことができます。砂浜にはテントが設置されているので「日焼けしたくないけど、海を近くで見たい」という女性も安心です。また毎年潮干狩りシーズンには「イルカ島で魚つかみ&潮干狩り」が行われ、小さいお子さまがいる家族を中心に大きなにぎわいを見せます。
真珠博物館
たくさんの真珠を使用した美術工芸品が見どころ「真珠博物館」
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美術館・博物館
真珠博物館はミキモト真珠島にあります。ミキモト真珠島は真珠の養殖に初めて成功した島として有名で、日本初の真珠専門博物館として真珠のできる仕組みや養殖方法など、真珠に関するあらゆる情報を知ることができます。また天然真珠でできたアンティークジュエリーや美術工芸品など、豪華なコレクションがいっぱい。お土産として真珠のジュエリーの販売もしています。島内にあるレストラン「阿波幸」では、真珠を作る貝である「アコヤガイ」の貝柱のお料理を食べられます。他にも白い磯着で海に潜って貝を取る「海女さん」の実演が見れたりと、見どころがいっぱいです。
神明神社 石神さん
願い事がある女性はぜひ訪れたい「神明神社 石神さん」
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神社仏閣
神明神社の参道の途中にある小さな社が「石神さん」です。祀られているのは神武天皇の母にあたる玉依姫命(たまよりひめのみこと)。地元の海女さん達が海での安全と大漁を祈ってきた歴史から、「女性の願いを一つ叶えてくれる」神社として有名になりました。噂によると芸能人やスポーツ選手もお忍びで通っているのだとか。ピンク色の祈願用紙に丁寧に願い事を書き、願い箱に納め参拝しましょう。参拝後は「ドーマン・セーマン(海女さんが身につける魔除け)」が描かれたお守りを手に入れてください。格子のマーク「ドーマン」には魔物を寄せ付けないという意味、星のマーク「セーマン」には元の場所に無事帰るという意味があります。
パールロード鳥羽展望台 食国蔵王
雄大な太平洋が一望できる「パールロード鳥羽展望台 食国蔵王」
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グルメ
パールロードは鳥羽市と志摩市を結ぶ、全長およそ23.8kmの無料ドライブロード。そのパールロードの中間に位置するのが、鳥羽展望台 食国蔵王です。海抜約163mにある太平洋を一望できる展望台で、地元の食材を使った食事をしたりお土産を買ったりすることができます。「海鮮カフェ はねやすめ」は、海鮮丼・伊勢うどん・自家製魚フライを使った「鳥羽フィッシュチーズバーガー」などユニークなメニューがたくさん。テイクアウトできる商品もあるので、天気のよい日はぜひ外で食べましょう。眼前にはるか遠くまで続く水平線を見ながらいただく食事は、美味しさ倍増です。甘い物が好きな方は三重県で最も美味しいともいわれる「大内山ソフト」も見逃せません。
鳥羽城跡
本丸周辺などに石垣の一部が残されている「鳥羽城跡」
鳥羽城は、水軍を率いて織田信長に仕えた九鬼家の第8代当主九鬼嘉隆(くきよしたか)が、文禄3年に築城したお城です。築城当時は周囲を海で囲まれた全国的にも珍しい「海城」でした。現在では天守閣などの建物は一つも残っていませんが、多くの場所で当時から残る石垣を見ることができます。本丸跡地からは鳥羽水族館や鳥羽湾が見渡せます。また城山公園には大きな「♡TOBA」のオブジェが置かれており、写真映えするスポットです。
三ツ島
飛び石のように仲良く並んだ風景が見られる「三ツ島」
鳥羽湾に浮かんでいる、周囲およそ150m~300mほどの小さな3つの島が「三ツ島」です。鳥羽マリンターミナルや周辺のホテルから見えるその風景は、古くから鳥羽を代表する景観として親しまれています。周囲にイカダが浮かぶ穏やかな風景は、朝から夕方まで少しずつ違った表情を見せてくれます。さらに三ツ島を近くで見たい方は、鳥羽湾を巡る遊覧船に乗るのがおすすめです。また三ツ島の間には、海上安全を願う「一葉観音」が建てられています。
鳥羽水族館
日本で唯一ジュゴンが見られる「鳥羽水族館」
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動物園・水族館
鳥羽水族館は全長約240m、通路全長約1.5kmの水族館です。室内型としては日本では最大級。約1,200種類、約3万点もの生物が飼育されています。世界で初めて、飼育環境でのスナメリ繁殖に成功したことでも有名です。特殊な展示方法も多く、見ていて飽きません。たとえば、「古代の海ゾーン」では前面の水槽に生きた古代魚、ガラス張りの床下に化石が展示されています。また「海獣の王国ゾーン」はアシカなどの飼育エリアをアクリルチューブが貫く構造で、水面の直上から海獣を観察することができます。最大の見所は「人魚の海ゾーン」で見られるジュゴン。日本の水族館ではここでしか見ることのできない貴重な生きものです。※2021年3月現在
ドライブイン鳥羽
お土産を選ぶならぜひ立ち寄りたい「ドライブイン鳥羽」
鳥羽と伊勢を結ぶ約16.3kmの「伊勢志摩スカイライン」を利用するなら、ドライブイン鳥羽に立ち寄ってみるのはいかかでしょう。少し昭和レトロを感じる外観で、店内に入るとたくさんの地元のお土産が並んでいます。「松阪牛コーナー」「伊勢うどんコーナー」「伊勢えびコーナー」など、各コーナーに何種類もの名産品が置かれており、見ているだけで楽しめます。伊勢志摩サミットで各国の首相達に提供された地酒・地ビール・お菓子も完備。鳥羽のお土産の全てが買えるといってもいいでしょう。
鳥羽市立海の博物館
人と海の歴史を語り継ぐ博物館「鳥羽市立海の博物館」
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美術館・博物館
鳥羽市立海の博物館は人と海の歴史を伝える博物館です。6,879点の国指定重要有形民俗文化財を含む、約6万点にのぼる資料が所蔵されています。展示テーマは「神様にお供えする海産物」「海女」「木造船」など様々で、多くの知識を得ることができます。「海苔すき体験」「磯や干潟の生きもの観察会」「貝殻のストラップ作り」などを実際に体験することもできるので、ぜひ体験してみてください。館内にあるカフェでは名物のところてんをいただけます。また周囲には牡蠣小屋が多いので、牡蠣の食べ放題に挑戦してみるのもおすすめです。
安楽島海水浴場
磯場観察もできる子ども連れに人気の海水浴場「安楽島海水浴場」
安楽島海水浴場は波が穏やかなので、小さい子どものいるファミリーでも遊べると評判。シャワーやお手洗いも完備しているのもうれしいポイントです。磯場には小さなカニなどが生息しているため、生き物観察にもぴったり。またビーチからの景観は、沖合に浮かぶ島々と穏やかな波とが相まって癒し効果抜群です。近くにある漁協安楽島支所前では毎月第2第4日曜日に朝市が行われており、新鮮な海産物が手に入るのであわせて立ち寄りたいスポットです。
鎧埼灯台
鳥羽の漁師たちを見守ってきた「鎧埼灯台」
その昔、倭姫命(やまとひめのみこと)が天照大神鎮座の地を求めて旅をしている際にこの地に立ち寄り、鎧を外したことから鎧崎(よろいざき)と名付けられた、と伝わっています。このあたりの海は親潮と黒潮がぶつかり合うことから昔から難所として有名で、鎧埼灯台は漁師たちの安全のために昭和38年に建てられました。建物内は立ち入り禁止ですが、少し離れてこの灯台を眺めれば、真っ白な灯台と青い太平洋のコントラストによる美しい光景が見られることでしょう。激しく波打つ太平洋を眼前に見ることができます。
神島灯台
三島由紀夫の小説『潮騒』にも登場する「神島灯台」
「神島」は伊勢湾に存在し、鳥羽もしくは愛知県伊良湖岬(いらごみさき)から船に乗って向かいます。到着まで1時間もかからないので、気軽に船旅を楽しみましょう。三島由紀夫の名作『潮騒』の舞台となった神島には、物語に登場する建物・景色が多くあります。神島灯台もその一つです。海の難所である「伊良湖水道」を照らす灯台として明治43年に完成し、今なお夜の海を照らしています。島一番の絶景スポットであるこの灯台には、恋人の聖地のプレートがあります。来島記念に写真におさめておきましょう。
見どころが多い鳥羽の魅力を、たくさんご紹介できたと思います。伊勢とあわせて旅行するのであれば、時間が足りなくならないように、しっかり計画を立てて鳥羽のグルメと絶景観光を楽しめる時間を確保してください。
※2021年3月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。