古くから生活や産業、文化の中心地として発展してきた名古屋は、東京や大阪からもアクセスしやすく、日帰り観光におすすめのエリアです。今回は、魅力あふれる名古屋の、歴史や文化、グルメ、ショッピング、景色を楽しめるおすすめスポットを20ヵ所ご紹介します。古き歴史を感じるスポットと新しい観光スポットなどが混在する名古屋の街を、ぜひ楽しんでみてください。
目次
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尾張徳川家の居城であり、名古屋のまちづくりの原点「名古屋城」
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名古屋の食・歴史・文化を味わうグルメの街「金シャチ横丁」
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日本最大級の能楽堂で日本の伝統文化にふれる「名古屋能楽堂」
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約1,200の店舗・施設が軒を連ねる商業と文化の中心地「大須商店街」
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初詣では多くの人で賑わい人々に親しまれているお寺「大須観音(寶生院)」
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2018年にリニューアルした名古屋の演劇文化の中心地「御園座」
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世界最大級のプラネタリウムドームが目を引く「名古屋市科学館」
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人が集まり、憩い、ふれあう名古屋市の新しい公園「Hisaya-odori Park(久屋大通公園)」
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バスターミナル跡地にできた新しい交流スペース「SAKAE HIROBAs」
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名古屋市のランドマーク「中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)」
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ガラスの大屋根が目を引く!立体型の公園でくつろげる「オアシス21」
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徳川家康ゆかりの品、尾張徳川家の伝来品など1万件あまりの宝物を観覧できる「徳川美術館」
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ショッピングとグルメをちょっとおしゃれに楽しめる「星が丘テラス」
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地上100mの展望室から名古屋市を一望できる絶景スポット「東山スカイタワー」
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動物園と植物園と遊園地を一度に楽しめる「東山動植物園」
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日本で唯一の超宗派寺院で、毎月開かれる縁日を楽しむ「覚王山日泰寺」
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貴重な宝物が数多く収められている名社「熱田神宮・熱田神宮宝物館・剣の宝庫 草薙館」
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水族館・博物館・展望施設が集まる広場「名古屋港ガーデンふ頭」
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花と緑に癒やされる自然風庭園「名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット」
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広々とした公園で多彩な施設を楽しめる「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」
名古屋城
尾張徳川家の居城であり、名古屋のまちづくりの原点「名古屋城」
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城
御三家筆頭・尾張徳川家の居城である「名古屋城」は、天守の金鯱や絢爛豪華な本丸御殿でも有名な、国の特別史跡です。天守閣や本丸御殿は戦災によって一度消失しましたが、復元工事により再建され、当時の姿がよみがえっています。特に本丸御殿は、江戸時代当時の史料をもとに忠実に復元工事を行ない、2018年に再びその絢爛豪華な姿を取り戻しました。藩主の庭園としては日本一の規模である名勝、二之丸庭園や、重要文化財である隅櫓(すみやぐら)や表二之門も見どころ。江戸時代から名古屋の街を見守ってきた城郭で、名古屋の歴史を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
金シャチ横丁
名古屋の食・歴史・文化を味わうグルメの街「金シャチ横丁」
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グルメ
名古屋城下に広がる「金シャチ横丁」は、名古屋の食文化が集まるグルメスポットです。横丁は義直ゾーンと宗春ゾーンに分かれています。義直ゾーンでは定番のなごやめしが集結しており、お土産物屋も充実。宗春ゾーンには新しい店舗が集まっており、地元食材が使われた創作料理やサラダがメインの健康メニューなどを味わえます。宗春ゾーンは夜も営業しているため、名古屋城下の街並みを眺めながら、名古屋グルメを楽しめるでしょう。名古屋城観光と併せてぜひ名古屋の食文化を体感してみてください。
名古屋能楽堂
日本最大級の能楽堂で日本の伝統文化にふれる「名古屋能楽堂」
「名古屋能楽堂」は能や狂言などの日本の伝統芸能を振興し、文化交流を図るためにつくられました。日本建築様式の建物が目を引くこの能楽堂は、常設の能楽堂としては日本最大級の大きさを誇ります。木曽檜造りの能舞台は630席の客席数を持ち、年6回の定例公演のほか、さまざまな団体による公演が行なわれています。能楽堂内には能楽について学べる展示室もあるため、能楽にふれたことのない方でも能や狂言を身近に感じられるでしょう。
大須商店街
約1,200の店舗・施設が軒を連ねる商業と文化の中心地「大須商店街」
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グルメ
1912年に誕生した名古屋随一の歓楽街「大須商店街」。大須観音駅と上前津駅の間にある4つの通りに囲まれたこの商店街には、約1,200もの店舗・施設が集まっています。食品、古着、グルメ、生活雑貨、本、ゲーム、コンセプトカフェなど、店舗の種類もさまざま。外国の製品を取り扱う店舗がある多国籍な街という側面や、音楽や演劇、演芸を創造する文化の街としての側面も持ち合わせており、まさに大須商店街は商業と文化の中心地といえるでしょう。店舗数が多いので、ぜひ公式サイトをチェックしてから訪れてみてください。
大須観音(寶生院)
初詣では多くの人で賑わい人々に親しまれているお寺「大須観音(寶生院)」
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神社仏閣
「大須観音(寶生院)」は、正式名称を北野山真福寺寶生院(きたのさんしんぷくじほうしょういん)という、真言宗智山派の別格本山です。正式名称にもあるとおり、この寺は北野天満宮の流れを引いているため、入試合格や学業成就のお参りに訪れる方も多くいます。また、毎年正月の三が日には多くの方が初詣にこの寺を訪れ、年の初めの幸福を祈願しています。朱色の柱が目を引く本堂は、明治の大火と戦災で二度消失し、1970年に建て直されたもの。本堂前の仁王門や寄進によってつくられた鐘楼堂と併せて、ゆっくり見学してみてはいかがでしょうか。
御園座
2018年にリニューアルした名古屋の演劇文化の中心地「御園座」
1896年に創業した「御園座(みそのざ)」は、5年間の建て替え工事を経て、2018年に新生・御園座として開場した複合型劇場です。「御園座レッド」とも称される鮮やかな朱色のインテリアが目を引く劇場内では、歌舞伎や落語、ミュージカルなどさまざまな演目が行なわれています。訪れる際は、事前に演目をチェックしておくとよいでしょう。また、場内の飲食店では場内弁当が販売されているほか、売店では芋きんつばや最中アイスも販売されています。名古屋の演劇文化の中心地である御園座で、演劇と食を楽しんでみてはいかがでしょうか。
名古屋市科学館
世界最大級のプラネタリウムドームが目を引く「名古屋市科学館」
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美術館・博物館
「名古屋市科学館」は屋外展示されている国産大型ロケットH-ⅡBや、世界最大級の大きさを誇るプラネタリウムドームなどを擁す、魅力あふれる科学館です。水の性質についての実験を楽しめる水のひろばや、4mにもおよぶ電気火花を放つ放電ラボ、マイナス30度の室内で氷の実験を見学できる極寒ラボなど、大型の展示施設も豊富。科学の原理や仕組み、生活との関わりを多彩な展示とイベントから学べるこの科学館なら、お子様連れでも時間を忘れて楽しめるでしょう。
Hisaya-odori Park(久屋大通公園)
人が集まり、憩い、ふれあう名古屋市の新しい公園「Hisaya-odori Park(久屋大通公園)」
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公園
「Hisaya-odori Park(久屋大通公園)」は、名古屋市の代表的な商業エリア・栄区の活性化を図るために整備された、南北約1kmにわたる公園です。緑豊かな北エリア、名古屋市のシンボルであるテレビ塔を含むテレビ塔エリア、大規模なイベントをしやすい南エリアに大きく分かれて、各エリアにはそれぞれのコンセプトが設けられています。広々とした公園をゆっくり散歩してピクニックやお茶を楽しんだり、開催中のイベントに参加したり、ショッピングをしたりと、公園の楽しみ方はさまざま。公園を拠点に、名古屋の街を巡るのもおすすめです。
SAKAE HIROBAs
バスターミナル跡地にできた新しい交流スペース「SAKAE HIROBAs」
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グルメ
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公園
栄バスターミナルの跡地を活用して生まれた、名古屋の新しいコミュニケーションスペース「SAKAE HIROBAs」。再整備が進む久屋大通公園の中心地にあるこの施設には、おしゃれな店内とテラスでイタリア料理を楽しめるTOKYO MERCATOが店を構えています。人工芝が敷き詰められた開放的なオープンエリアでは、のんびりと歓談したり、本を読んだり、自由な時間を満喫できます。イベントが行なわれることもあるため、賑わいスポットの一つだといえるでしょう。
中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)
名古屋市のランドマーク「中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)」
名古屋市街を見渡せる日本初の集約電波鉄塔「中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)」。電波塔として1954年に開業したこの塔は、現在では多くの観光客を集める定番の観光スポットとなっています。タワー内には地上90mのスカイデッキや、登録有形文化財でもある塔の価値を残すホテル、ショップ、カフェなどがあり、タワーだけでも十分に楽しめるスポットが満載。また、日没後はタワー全体がおよそ1,670万色のLEDでライトアップされ、昼とはまた違った雰囲気を味わえるので、夜に訪れるのもおすすめです。
オアシス21
ガラスの大屋根が目を引く!立体型の公園でくつろげる「オアシス21」
「オアシス21」は広場やバスターミナル、ショップが一体となった立体型の公園です。「オアシス21」のシンボルは、地上14mの空中散歩を楽しめる水の宇宙船。楕円の特徴的な形をした大屋根には、ガラスの上に薄く水が張られており、外周に沿った園路から公園と市街を臨めます。ショップや飲食店などの店舗も入っているため、ショッピングとグルメを楽しむのもおすすめ。バスターミナルと駅に直結した施設のため、気軽に立ち寄れるのも魅力的です。
徳川美術館
徳川家康ゆかりの品、尾張徳川家の伝来品など1万件あまりの宝物を観覧できる「徳川美術館」
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美術館・博物館
「徳川美術館」は徳川家康ゆかりの品や、尾張徳川家に伝来する宝物の数々を所蔵・公開している美術館です。建物が国の有形文化財に登録されている本館と、名古屋城をモチーフにつくられた新館に分かれており、所蔵されている美術品のうち9件が国宝、59件が重要文化財、46件が重要美術品です。そのなかには、現存最古の物語絵巻とされる「源氏物語絵巻」(国宝)も含まれています。家宝として大切に保存されていた美術品たちは、きわめて保存状態が良いため、当時の歴史と文化を知る非常に重要な資料にもなっています。名品の数々を一目見に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
星が丘テラス
ショッピングとグルメをちょっとおしゃれに楽しめる「星が丘テラス」
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グルメ
グルメやショッピング、季節のイベントを楽しめるオープンモールのショッピングセンター「星が丘テラス」。東西に分かれた2つの棟には、ファッションや雑貨、カフェやレストランまであらゆるジャンルのおよそ50店舗が軒を連ねます。イベントスペースMOGMOGやHACOでは期間限定の店舗が開かれているのも魅力です。オープンモールならではの開放感を味わいながら散策すれば、お気に入りのものが見つかるかもしれません。季節ごとに変わる装飾はフォトスポットとしても人気です。 また、星が丘テラスの周辺には東山動植物園や東山スカイタワーもあるため、テラスを巡るついでに足を運んでみるのもおすすめです。
東山スカイタワー
地上100mの展望室から名古屋市を一望できる絶景スポット「東山スカイタワー」
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絶景
東山動植物園に併設されている展望タワー「東山スカイタワー」。名古屋市制100周年を記念して建てられたこのタワーは、134mもの高さ誇っており、もともと標高80mの丘の上に建っていることから、タワーがより高く見えるのが特徴です。地上100m(標高180m)にある展望室からは、名古屋市内を360度の大パノラマで一望できるほか、夜には「日本夜景遺産」「夜景100選」にも選ばれている美しい夜景を望めます。展望室にはご当地グッズを購入できるショップもあるので、景色と一緒にショッピングを楽しむのもおすすめです。
東山動植物園
動物園と植物園と遊園地を一度に楽しめる「東山動植物園」
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動物園・水族館
「東山動植物園」は、動物園・植物園・遊園地を一度に楽しめるおでかけスポットです。動物園ではゾウやキリン、ライオンといった人気の動物たち約450種類に出会えます。学習展示が豊富なアジアゾウ舎「ゾージアム」や、人との間に柵を設けず鳥を間近で観察できる「バードホール」など、ユニークな展示施設も魅力です。植物園では、国の重要文化財にも指定されている日本最古の公共温室が見どころ。東洋一の水晶宮とよばれた美しい外観の温室には、熱帯・亜熱帯気候に生息する草花が咲き誇っています。動物園、植物園、遊園地は自由に行き来できるので、お好きなエリアから回ってみてください。
覚王山日泰寺
日本で唯一の超宗派寺院で、毎月開かれる縁日を楽しむ「覚王山日泰寺」
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神社仏閣
「覚王山日泰寺」は日本で唯一の超宗派の寺院です(※2022年8月現在)。超宗派とは、いずれの宗派にも属さないことを指しており、日泰寺の住職は現在19宗派が輪番で担当しています。境内には高さ30mの五重塔があり、境内から東側に10分ほど歩いた場所には、愛知県文化財に指定されている奉安塔(非公開)、日本初の屋内墓地である霊堂などがあります。日本に多い寺社仏閣との違いを感じながら、境内をゆっくり巡ってみましょう。また、日泰寺では年間を通して行事も豊富で、特に毎月21日に開かれる縁日では、参道と境内にお店が並び、観光客や地元の人々で賑わいます。
熱田神宮・熱田神宮宝物館・剣の宝庫 草薙館
貴重な宝物が数多く収められている名社「熱田神宮・熱田神宮宝物館・剣の宝庫 草薙館」
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神社仏閣
1900年以上の歴史を持つ「熱田神宮」は古くから篤い信仰を集めており、「熱田さま」の愛称で親しまれています。御祭神である熱田大神(あつたのおおかみ)は、三種の神器の一つ・草薙神剣(くさなぎのつるぎ)を御霊代としてよせられる天照大神(あまてらすおおかみ)のこと。相殿では天照大神や素盞嗚尊(すさのおのみこと)などの五柱の神々をお祀りしています。約6万坪の広さを持つ境内には、「宝物館」もあり、古神宝や和鏡、古文書などの貴重な文化財の数々を見ることができます。また、2021年(令和3年)には「剣の宝庫 草薙館」がオープン。「草薙神剣」を奉祀するお社であることから、古来多くの刀剣類が奉納されてきました。国宝・重要文化財に指定された刀剣など、さまざまな刀工や時代の貴重な名刀を鑑賞できます。
名古屋港ガーデンふ頭
水族館・博物館・展望施設が集まる広場「名古屋港ガーデンふ頭」
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動物園・水族館
「名古屋港ガーデンふ頭」は、名古屋港発祥の地であるふ頭を埋め立てて造られており、いくつかの施設が集まる観光スポットです。名古屋港ポートビルには、国際貿易港である名古屋港の歴史を知る名古屋海洋博物館があり、最上階の展望室からは、地上53mから名古屋港を一望できます。また南極観測船ふじは、南極観測に貢献した砕氷船で現在は南極の博物館としており、見どころはたっぷり。イルカやシャチ、ベルーガなど多くの海洋生物を観覧できる名古屋港水族館では、わかりやすい展示・解説が魅力です。特にメインプールは日本最大のスケールを誇り、シャチの公開トレーニング、イルカパフォーマンスをダイナミックな迫力で楽しむことができます。
名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット
花と緑に癒やされる自然風庭園「名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット」
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自然
アイデアと工夫が込められた23のガーデンを楽しめる「名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット」。日本庭園でも外国庭園でもないこのガーデンは、緑や草花をより自然な姿で楽しめる自然風庭園となっています。23あるガーデンのなかで最も広いのが、自然の花畑が再現されたワイルドフラワーの里(※2022年8月現在)。その名のとおりワイルドフラワーが庭一面に咲き誇ります。自然園のインフォメーションセンターを兼ねる英国風のセンターハウス内には、レストランやショップなどもあるため、花々を眺めながら食事を楽しんだり、お土産を探してみたりしてはいかがでしょうか。
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
広々とした公園で多彩な施設を楽しめる「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」
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公園
「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」は2005年の愛知万博の長久手会場跡に整備された公園です。広々とした園内には、池や芝生、花畑などの自然とふれあえるエリアがあり、散歩やピクニックを楽しめます。アイススケート場や大観覧車、サイクリングコース(自転車レンタルあり)など施設や設備も充実しており、すべての施設を一日で回るのは難しいため、行きたい場所を事前に調べてから公園を楽しむとよいでしょう。また、2022年11月、公園内に「ジブリパーク」が開園。公園は現在も開発工事が進んでいるため、ますます進化を遂げるこれからの公園の変化にも注目です。
名古屋は全国からアクセスしやすく、また市全体が整備されているため、市内をスムーズに移動できます。今回紹介した日帰りスポットも、高速道路や駅に近いところばかりなので、手軽に観光できるでしょう。観光向きの名古屋には、歴史・文化・グルメ・ショッピング・景色を楽しめるスポットが豊富にあります。計画を立てて一日に複数の観光スポットを巡ったり、気軽にふらっと訪れて街を散策してみたり、名古屋の楽しみ方はさまざまです。アクセスのしやすさを活かして、名古屋近郊の観光地とセットで楽しむのもよいでしょう。ぜひ自分だけの名古屋観光を楽しんでみてください。
※2022年8月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。