日本百景に選ばれている景勝地である秋田県の「田沢湖」。水深は日本で最も深い423.4mで、美しいコバルトブルーの湖面は見るもの引き付ける力があります。時間によっては空の色をうつし、茜色や紫色に染まることも。この記事ではそんな田沢湖の風景を楽しめるスポットや、周辺の温泉地、グルメ情報などをご紹介します。田沢湖の魅力に夢中になること間違いなしです。
目次
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瑠璃色の湖面が美しい、日本で一番深い湖「田沢湖」
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田沢湖に伝わる伝説に由来するブロンズ像「たつこ像」
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はちみつを食べるなら「山のはちみつ屋&ピザ工房」
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赤い鳥居と田沢湖のコバルトブルーのコントラストが美しい「御座石神社」
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白木造りの縁結び神社「漢槎宮(浮木神社)」
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アウトドアが思いっきり楽しめる公園「かたまえ山森林公園」
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春には約6万株ものミズバショウが咲く「刺巻湿原ミズバショウ群生地」
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日本最大級 春の薄紫色の絨毯「かたくり群生の郷」
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田沢湖を眺めながら美肌効果を期待「田沢湖高原温泉郷」
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昭和時代にタイムスリップ「思い出の潟分校」
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たつこ伝説として語り継がれている、田沢湖の守護者「姫観音」
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湖畔で色とりどりのハーブの癒しを「田沢湖ハーブガーデン ハートハーブ」
田沢湖
瑠璃色の湖面が美しい、日本で一番深い湖「田沢湖」
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絶景
水深423.4mを誇る、日本で一番深い湖です。田沢湖の見どころは、なんと言っても息を飲むほど美しい瑠璃色の湖面です。夏には周辺の木々の緑とキラキラ光る湖面の調和が素晴らしく、冬には白銀の世界の中、風に揺られて静かに波うつ湖が神秘的な景色を見せてくれます。約40分をかけて一周する遊覧船もおすすめです。田沢湖は「たつこ姫伝説」の地でもあり、金色に輝く「たつこ像」がシンボルとして有名です。また湖畔にある「御座石神社」は湖面の青と赤い鳥居のコントラストが美しく、フォトスポットとして有名です。境内では人気の水占いみくじができます。
※遊覧船は4月下旬より運行予定
たつこ像
田沢湖に伝わる伝説に由来するブロンズ像「たつこ像」
田沢湖を語る上で欠かせないのが、この地に古くから伝わる「たつこ姫伝説」。昔たつこという名前のとても美しい女性が、「自らの永遠の美貌と若さを保てるように」と大蔵観音にお願いしました。その結果、龍となって田沢湖の底に沈み、湖の主となったそう。その伝説をもとに湖畔につくられたのが、たつこのブロンズ像です。作者は舟越保武氏。コバルトブルーをたたえた田沢湖の風景には、伝説が本当だと思わせる力があります。
山のはちみつ屋&ピザ工房
はちみつを食べるなら「山のはちみつ屋&ピザ工房」
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グルメ
さまざまな種類のはちみつ・ジャム・健康食品を販売している、「山のはちみつ屋&ピザ工房」。「はちみつフルーツ酢」「はちみつ甘酒」など、ここでしか買えない珍しい商品も。大人気の「はちみつソフト」には、可愛いハチのチョコがついています。サイコロをふって8が出るとチョコを8個もつけてもらえるので、運試しにぜひ。建物には「みつばちの羽が生える壁」などハチの意匠が随所にこらしてあり、可愛い写真がたくさん撮れます。「ピザ工房」でいただけるピザは、みみの部分にはちみつをたくさんかけてから召し上がれ!
御座石神社
赤い鳥居と田沢湖のコバルトブルーのコントラストが美しい「御座石神社」
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神社仏閣
御座石神社の境内には1本の木から松・杉・桜などの7種類の木が自然に生えてきたという言い伝えのある「七色木」、たつこが飲んで龍となったと伝わる「潟頭の霊泉」、たつこが自らの姿を映した「鏡石」、市指定天然記念物である樹齢約450年の「ご神木」など、見どころが盛りだくさんです。御祭神はたつこが龍となった姿である龍子姫神。鳥居の赤と田沢湖のコバルトブルーが共演する光景は、田沢湖でも有数の絶景です。
漢槎宮(浮木神社)
白木造りの縁結び神社「漢槎宮(浮木神社)」
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神社仏閣
漢槎宮(かんさぐう)は浮木神社とも呼ばれ、たつこ像のすぐそばにあります。流れついた浮木(大木が湖面から2メートルぐらい顔を出し、斜めに水底に深く消えている流木)を祭ったものといわれています。御祭神は「金鶴姫之命」。たつこの本名ともされる「金鶴子」と関連しています。龍となったたつこと八郎潟の主である八郎太郎の恋物語にも伝えられており、縁結びの力があるとされています。春には桜・湖畔・秋田の駒ヶ岳の3つが合わさり、非常に美しい景色が見られます。
かたまえ山森林公園
アウトドアが思いっきり楽しめる公園「かたまえ山森林公園」
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公園
田沢湖での気軽な宿泊を体験できる「かたまえ山森林公園」。コテージやバンガローが棟貸しされているので、大人数でも1つ屋根の下で盛り上がることができます。BBQの道具などの貸し出しもあるので、食材さえ持ち寄ればBBQも可能です。鳥のさえずりに目を覚まし、秋田駒ヶ岳を背にして見る朝焼けは一生の思い出になるでしょう。敷地内には、栗林・山菜園・山の幸資料館・フィールドアスレチック場・展望台などがあるため、宿泊客以外の方でも立ち寄って遊んだり休憩したりできます。「むらっこ物産館」では日本一大きな栗「西明寺栗」やキノコ類の販売もあります。
刺巻湿原ミズバショウ群生地
春には約6万株ものミズバショウが咲く「刺巻湿原ミズバショウ群生地」
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自然
両側を山で囲まれた国道沿いにある「刺巻湿原」。10ヘクタールもの広大なハンノキ林によって囲まれた湿地の面積は、およそ3ヘクタール。春になるとその湿地一帯に、約6万株ものミズバショウが咲きます。純白の大きな花弁一枚をつけて可憐に咲く様子は、山深いこの地に春の訪れを優しく告げてくれます。敷地内には木で作られた遊歩道が整備されており、鳥がさえずる大自然の中、散策が楽しめます。開花時期に開催される「刺巻水ばしょう祭り」では郷土料理である、山の芋鍋・みそたんぽ・イワナ塩焼きや特産物が販売されます。
かたくり群生の郷
日本最大級 春の薄紫色の絨毯「かたくり群生の郷」
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自然
地元では「カタッコ」もしくは「カタンコ」と呼ばれている花・かたくり。「かたくり群生の郷」では広さ・密度ともに日本最大級のかたくりの群生を見ることができます。これほどまでに咲き誇る理由は、栗の木のための土地管理と関係しているんだとか。かたくりの開花時期は4月中旬から5月上旬で、雪解けとともに薄紫の花が地面から顔を出します。うつむくように咲く姿から花言葉は“初恋”。珍しい白色のかたくりはたつこが流した涙と言われ、見つければ良縁が叶うとのうわさも。開花期間中は「かたくり館」で特産物販売が行われ、山菜や「いぶりがっこ」人気です。
※諸般の事情により、2021年度の開催は中止となりました。
田沢湖高原温泉郷
田沢湖を眺めながら美肌効果を期待「田沢湖高原温泉郷」
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温泉
秋田駒ヶ岳の中腹約700mに位置し、田沢湖を一望できる「田沢湖高原温泉郷」。周辺では春・夏・秋はハイキング、冬はスノーレジャーが楽しめるとあって人気の温泉地です。温泉の湯は白濁色で硫黄の香りがします。少しとろみもあり、美肌効果が期待できます。ほとんどのホテル・旅館が源泉かけ流しで、宿ごとに趣向をこらした湯船が用意されているため、宿選びの時からワクワクしてしまいます。食事も秋田のブランド牛「秋田錦牛」を味わえるものから、さまざま料理を食べられるバイキング形式のものまであるので、好みのタイプを見つけてください。
思い出の潟分校
昭和時代にタイムスリップ「思い出の潟分校」
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フォトジェニック
1974年に廃校となった小学校を整備し公開された「思い出の潟分校」。周囲を緑に囲まれた中にたたずむ木造の校舎は、ノスタルジックな気分をかき立たせます。校舎内には当時の教科書や文房具が置かれており、タイムスリップしたかのよう。ストーブ・オルガン・木枠の窓・手洗い場の蛇口にかけられたオレンジ色のネットに入った石鹸…。自分が過ごした校舎とは全く違うのに、なぜか感じる懐かしさ。黒板に相合傘の落書きをしたり、体育館でボール遊びや卓球をしたりと、昭和レトロな学生生活を満喫しましょう。
姫観音
たつこ伝説として語り継がれている、田沢湖の守護者「姫観音」
湖畔で、田沢湖を見るように設置された「姫観音」。コバルトブルーの美しさが人気の田沢湖ですが、元々は色のない透明な湖だったそうです。1940年、国策によって玉川の弱酸性の水が田沢湖に注がれると、湖の色は変わり、田沢湖のみに生息していた「クニマス」をはじめ多くの魚が死に絶えました。苦しみ死んだ魚たちと湖の主であるたつこ姫の慰霊のため、周辺の寺院の住職たちが中心となって建てたのが姫観音なのです。現在でもひっそりと、雨の日も雪の日も田沢湖を見守っています。
田沢湖ハーブガーデン ハートハーブ
湖畔で色とりどりのハーブの癒しを「田沢湖ハーブガーデン ハートハーブ」
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グルメ
湖畔からの風がハーブの香りを運び、心落ち着く匂いに満ちた「田沢湖ハーブガーデン ハートハーブ」。多種多様なハーブと季節の花を観賞できるお店です。気に入った香りや見た目のハーブがあれば、温室で可愛いプランターとハーブの苗を買ってお家で育ててはいかかでしょう。レストランでは「稲庭うどん」や「八幡平ポーク」など秋田グルメが盛りだくさん。ドリンクはハーブティーバーで好きな組み合わせを飲むもよし、「ハーブカルピス」を注文するもよし。食後のデザートは後味さっぱりの「レモングラスソフトクリーム」で決まり!「ハーブ石けん」や「天然ハーブのハンドクリーム」などハーブを使った体験教室はお子様から大人まで楽しめます。アロマテラピー用品や秋田限定のおみやげも販売中。
田沢湖は絶景・観光・グルメ・温泉と旅でしたいことがぎゅっと詰まった魅力的なスポット。ご紹介した場所に立ち寄りながら湖の周りを巡れば、最高の旅行になるはずです。素敵な思い出を作ってきてくださいね!
※2021年3月1日時点の情報です。
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