大小152もの島々からなる長崎県の離島、五島列島。手付かずの自然が多く残る島々は、遣唐使やキリシタン文化など、歴史を物語る施設が多く残る島でもあります。今回は、さまざまな魅力あふれる五島列島で、自然やアクティビティを楽しめるスポットを15ヵ所厳選してご紹介します。観光スポット選びの参考にしてみてください。
目次
-
玉砂利でできた磯浜が特徴的な人気の海水浴スポット「舅ケ島海水浴場」(奈留島)
-
クリーム色の外壁が森に映える木造建築の教会「江上天主堂」(奈留島)
-
西海国立公園を見渡せる絶好のビュースポット「龍観山展望所」(若松島)
-
八角形の鐘楼やレンガを使った壁面が特徴的な教会堂「大曽教会」(中通島)
-
キリシタンの歴史が息づく石造りの教会「頭ヶ島天主堂」(中通島)
-
青い松林と遠浅の白い砂浜に包まれたマリンブルーの海「蛤浜海水浴場」(中通島)
-
マリンアクティビティやグルメ、キャンプを楽しめる「はまぐりデッキ」(中通島)
-
貴重なつばきの搾油体験が気軽に楽しめる「つばき体験工房」(中通島)
-
日本三大うどんの一つ“五島手延うどん”を味わえる「五島うどんの里」(中通島)
-
複雑な海岸線と奇岩、夕日を望める絶景スポット「矢堅目公園」(中通島)
-
坂本龍馬が生きた時代に思いを馳せる「坂本龍馬ゆかりの広場」(中通島)
-
お子様連れにもおすすめ!遠浅の海水浴場「浜田海水浴場」(福江島)
-
波が穏やかな玉之浦湾で海水浴とカヌー体験「小浦海水浴場」(福江島)
-
五島列島のお土産を買うならここ!「道の駅 遣唐使ふるさと館」(福江島)
-
荒波に削られた断崖に建つ日本有数の灯台「大瀬埼灯台」(福江島)
舅ケ島海水浴場(奈留島)
玉砂利でできた磯浜が特徴的な人気の海水浴スポット「舅ケ島海水浴場」
-
自然
奈留島に位置する磯浜「舅ケ島(しゅうとがしま)海水浴場」。五島には多くの海水浴場がありますが、なかでも「舅ケ島海水浴場」は、浜が玉砂利で覆われた珍しい海水浴場です。磯浜が約500mにわたって広がるこの浜には、トイレやシャワーが完備されており、夏は海水浴客で賑わいます。また、浜から伸びる岩盤の先には、奈留島有数の景勝地である千畳敷も。広がる海の絶景のなか、穏やかな浜辺で海水浴や散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
江上天主堂(奈留島)
クリーム色の外壁が森に映える木造建築の教会「江上天主堂」
-
世界遺産
1918年にキリスト教の信徒によって建設された教会堂「江上天主堂」。今では珍しい木造の教会で、クリーム色の外壁や屋根の形、柱に描かれた模様などに特徴があります。2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産として世界文化遺産に登録されているほか、国の重要文化財にも指定されており、文化的な価値も高い教会です。見学を希望する場合は、見学予定日2日前までに事前連絡が必要なので、忘れないようにしましょう。
龍観山展望所(若松島)
西海国立公園を見渡せる絶好のビュースポット「龍観山展望所」
-
絶景
標高138mの龍観山にあるビュースポット「龍観山展望所」。この展望所から望める西海国立公園は、五島列島を含む400余りの島々を含んでおり、複雑な地形が生み出すコントラストが魅力です。島の緑と海の青、海を横切る全長522mの白いトラス橋・若松大橋を一度に見渡せる景観はまさに絶景で、展望所は長崎県新観光百選にも認定されています。また、展望広場は桜の名所でもあり、春はお花見もおすすめです。
大曽教会(中通島)
八角形の鐘楼やレンガを使った壁面が特徴的な教会堂「大曽教会」
-
遺跡・史跡
「大曽教会」は、キリシタンの歴史を伝える県の有形文化財です。教会のある大曽地区には、出津や黒崎などの外海地方からキリシタンが多く移住したとされており、今もその子孫が住むといわれています。現在残されている教会は、1916年に鉄川与助の設計で建てられたもの。教会はレンガ造りの重厚な外観で、重層屋根構造や八角形の鐘楼、2種類のレンガを使った壁面が特徴的です。教会は信者の方の祈りの場でもあるので、見学の際は教会のマナーを守るようにしましょう。
頭ヶ島天主堂(中通島)
キリシタンの歴史が息づく石造りの教会「頭ヶ島天主堂」
-
遺跡・史跡
五島列島のキリシタンの歴史を物語る「頭ヶ島天主堂」。西日本では珍しい石造りの教会で2001年に国の重要文化財に指定されています。また、2018年、世界文化遺産の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として認定されています。1919年に完成した現在の石造りの教会は、厚さ30cm近い砂岩でできており、重厚感のあるその外観が、五島に根付いたキリシタンの歴史を今に伝えています。この教会は、随所につばきをモチーフにした装飾があしらわれていることから「花の御堂」の愛称も。教会行事により見学できない場合があるので、訪れる際は事前連絡を忘れないようにしましょう。
蛤浜海水浴場(中通島)
青い松林と遠浅の白い砂浜に包まれたマリンブルーの海「蛤浜海水浴場」
-
自然
新上五島町で最大級の広さを持つ海水浴場「蛤浜海水浴場」は、環境省によって快水浴場百選にも選定されるほどの水質の良さを誇ります。幅約500mにもおよぶ広々とした白い砂浜と青い松林が特徴です。遠浅の海は海水浴にぴったりで、毎年7月には海開きのイベントも開催されます。浜にはビーチハウスやシャワー室が完備されているのも、うれしいポイント。周辺にはキャンプ場などもあるので、海水浴と併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。
はまぐりデッキ(中通島)
マリンアクティビティやグルメ、キャンプを楽しめる「はまぐりデッキ」
-
自然
「はまぐりデッキ」は、マリンアクティビティやグルメ、BBQ、キャンプなどを楽しめる観光スポットです。海でカヤックやSUPといったアクティビティを楽しんだら、すり身バーガーやひおうぎ貝のひおうぎチャウダーなどのこだわりの料理を堪能してください。冬は五島産牡蠣を牡蠣小屋で楽しめます!プライベート感あふれるキャンプが楽しめるエノハマキャラバンも魅力的。ビーチまで約400mの高台にあるキャンプ場からは、潮風や星空を満喫できます。アクティビティ豊富なデッキで、五島での思い出づくりを楽しんでください。
つばき体験工房(中通島)
貴重なつばきの搾油体験が気軽に楽しめる「つばき体験工房」
-
テーマパーク
つばきの搾油体験ができる「つばき体験工房」。五島列島には約900万本ものつばきが自生しているといわれており、花が咲く季節には島の随所でつばきの赤い花が見られます。搾油体験は予約制で、体験の2日前までに連絡が必要です。体験希望の方は連絡をお忘れないようご注意ください。身近な存在であるつばきですが、その搾油を体験できる機会はなかなか無いため必見です。搾油体験は気軽にできるので、ぜひ一度お立ち寄りください。
五島うどんの里(中通島)
日本三大うどんの一つ“五島手延うどん”を味わえる「五島うどんの里」
-
グルメ
五島の名物・五島手延うどんを味わえる「五島うどんの里」。遣唐使の時代に五島列島に伝わったとされている五島手延うどんは、日本の三大うどんの一つといわれており、上五島の定番のお土産でもあります。「五島うどんの里」には、五島手延うどんを含めた特産物を購入できる観光物産センターと、五島手延うどんを食べられるお食事処・遊麺三昧(ゆめざんまい)があります。観光物産センター内に観光案内所があるのもうれしいポイントです。
矢堅目公園(中通島)
複雑な海岸線と奇岩、夕日を望める絶景スポット「矢堅目公園」
-
絶景
五島列島の北部、新上五島町に位置する絶景スポット「矢堅目(やがため)公園」。この公園は、複雑な海岸線と、その先にある円錐形の奇岩が有名で、展望所からは東シナ海の雄大な景色を見渡せます。対岸に位置する白草公園からは、矢堅目に沈む夕日を見ることができ、その絶景を写真に収めるために多くのカメラマンが訪れています。「矢堅目公園」からも夕日が見えるので、日没の時間を事前に調べて、ぜひ東シナ海に沈む夕日を拝んでみてはいかがでしょうか。
坂本龍馬ゆかりの広場(中通島)
坂本龍馬が生きた時代に思いを馳せる「坂本龍馬ゆかりの広場」
-
公園
「坂本龍馬ゆかりの広場」は、坂本龍馬が可愛がっていた池内蔵太をはじめとした12名の慰霊碑が残る広場です。かつて、坂本龍馬が長崎で購入したワイル・ウエフ号が、五島の近海で遭難。その知らせを聞いた龍馬がこの地に駆けつけ、慰霊碑の建立を依頼したとされています。広場には五島祈りの龍馬像が設置されており、この地で散った若い同志たちを偲んでいるのかもしれません。訪れた際は、広場から見える美しい景色とともに、激動の時代に思いを巡らせてみてください。
浜田海水浴場(福江島)
お子様連れにもおすすめ!遠浅の海水浴場「浜田海水浴場」
-
自然
黒い溶岩海岸のなかに現れる白い砂浜「浜田海水浴場」。遠浅なこの海水浴場は、波が静かで水深もそれほどないことから、子ども連れにもおすすめのスポットとなっています。ビーチには管理棟もあり、シャワーやトイレも完備されているため、安心して海水浴を楽しめるでしょう。また、海水浴場の近くには、四季折々の花を楽しめる魚津ヶ崎(ぎょうがさき)公園もあります。海でのレジャーのついでに寄ってみてはいかがでしょうか。
小浦海水浴場(福江島)
波が穏やかな玉之浦湾で海水浴とカヌー体験「小浦海水浴場」
-
自然
「小浦海水浴場」は、真っ白な砂浜と青く透き通る海が印象的な、玉之浦湾の海水浴スポットです。湾内のビーチだからこその穏やかな波が特徴で、シャワーも完備されているため、海水浴にぴったりの場所です。海水浴だけでなく、穏やかな波を利用したカヌー体験も人気。体験に必要な装備はすべて用意されているので、濡れてもOKな服装で訪れれば、カヌー初心者でも安心して海上の散歩を楽しめます。カヌー体験には予約が必要ですので、忘れないようにしましょう。
道の駅 遣唐使ふるさと館(福江島)
五島列島のお土産を買うならここ!「道の駅 遣唐使ふるさと館」
お土産を買ったり郷土料理を味わったりできる五島列島唯一の道の駅が「道の駅 遣唐使ふるさと館」です(※2022年1月現在)。遣唐使船の寄港地だった三井楽に位置するこの道の駅は、ロビーが遣唐使船のようなつくりになっており、遣唐使について学べる展示コーナーがあります。館内にはレストランと物産館も。レストランでは、平日は、五島うどん定食や日替定食などの500円(税込)ランチを営業しており、日曜日には、食材や調理法にこだわったバイキングも用意されています。五島列島の海の幸や山の幸からお気に入りのお土産を見つけて、旅の思い出にしましょう。
大瀬埼灯台(福江島)
荒波に削られた断崖に建つ日本有数の灯台「大瀬埼灯台」
-
絶景
九州本土の最西端に位置する「大瀬埼灯台」は、荒々しい東シナ海の波が浸食して生まれた断崖絶壁にあるスポット。断崖に建つ白い灯台は、1879年12月に初点灯され、1971年に改築したもの。光度200万カンデラ(ろうそく200万本分の光の強さ)で、光到達距離は約44kmにもなり、航行する船の道しるべになっています。灯台に続く遊歩道や、展望台と展望デッキから望む景色はまさに絶景です。時間を調整して、東シナ海に沈む夕日を見に行くのもおすすめです。
五島列島は、青い海や白い砂浜、緑の島々など、豊かな自然にあふれた観光地です。展望台から景色を楽しんだり、浜辺で海水浴やマリンスポーツを楽しんだりできるスポットがたくさんあります。時間帯や天候によって変わる風景もまた美しく、日没の時間や潮の満ち引き、天気などを調べてから訪れるとより楽しめるでしょう。また、五島列島ははるか昔、遣唐使の寄港地にもなっていたことから、島には遣唐使ゆかりの地が点在しています。潜伏キリシタンの歴史もあり、島には世界文化遺産に認定されている施設も。自然と歴史が息づく島々には、今回ご紹介したものを含めて、見どころがたくさんあります。ぜひこの記事を参考に五島観光を楽しんでみてください。
※2022年1月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。