都心から電車で約1時間。手軽なハイキングでも、本格的な登山でも、豊かな自然と東京を見渡す絶景が楽しめる高尾山。古くから信仰の地としても知られています。多くの登山客や観光客で賑わう高尾山の観光スポットをご紹介します。
目次
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絶景や名物グルメを楽しみながら山歩きができる「高尾山」
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愛らしいサル達の姿と高尾山の山野草に癒される「高尾山さる園・野草園」
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タコの足のような根の杉の大木には、開運のご利益も「たこ杉」
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霊気が満ちるパワースポット・髙尾山薬王院の入り口「浄心門」
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1,200年の歴史を持つお寺は東京屈指のパワースポット「髙尾山薬王院」
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国内最大級のだまし絵美術館「高尾山トリックアート美術館」
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高尾山について学べるくつろぎのスペース「高尾599ミュージアム」
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ひと足早く満開を迎える隠れた桜の名所「正名山地蔵院 大光寺」
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修行の場でもある高尾山の隠れたパワースポット「三密の道 苦抜け門」
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石車を回して身を清める。人気のパワースポット「六根清浄石車」
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石の輪をくぐって諸願成就を祈るパワースポット「願叶輪潜」
高尾山
絶景や名物グルメを楽しみながら山歩きができる「高尾山」
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自然
「都心から日帰りで登山を手軽に体験できる」と人気の高尾山。山頂まで1号路~6号路と稲荷山コースを含む全7コースが整備されており、リフトやケーブルカーもあるので、登山初心者から上級者まで自分のレベルに合わせた山歩きを楽しめます。中腹の展望台や山頂から望む、東京都心のビル群や富士山はまさに絶景。また高尾山中腹にはパワースポットとして人気のある「髙尾山薬王院有喜寺(やくおういんゆうきじ)」があります。薬王院の参道には茶屋や食事処が多くあり、とろろそばや団子、天狗を象ったお菓子「天狗焼」といった高尾山の名物グルメが味わえます。夏であればビアガーデンも開設されるので、大人の皆さんはぜひお楽しみに。
高尾山さる園・野草園
愛らしいサル達の姿と高尾山の山野草に癒される「高尾山さる園・野草園」
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動物園・水族館
高尾山の中腹、ケーブルカーの高尾山駅から歩いて約3分ほどのところにある「高尾山さる園」と、園内に併設されている「野草園」。高尾山さる園には約80頭のサル達がいて、その愛らしい姿を建物のガラス窓の内側と屋上の2か所から間近に見ることができます。サルの習性などについて詳しく学べる、飼育員さんのユーモアのある解説も人気です。また、春から秋は土日祝を中心に「日光さる軍団高尾山公演」を開催します(入園料とは別料金)。野草園では高尾山に自生する野草を中心に、約300種の山野草を見ながら散策を楽しめます。15分ほどで一周できる野草園の一角には、バードウォッチングができる「憩いの館」も。登山が難しい小さなお子さま連れのご家族でも、楽しめるスポットです。
たこ杉
タコの足のような根の杉の大木には、開運のご利益も「たこ杉」
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自然
ケーブルカーを下り、1号路と呼ばれる初心者向けのコースを歩き始めて最初に出会うのが「たこ杉」。樹齢約450年、高さは約37m、幹回りは約6mと、高尾山の中でも一二を争う大きな杉で、根がタコ足のようにうねっているのが特徴です。たこ杉には、参道を切り開く際に切られそうになったところ、根を曲げて道を開けたという伝説があります。今では「道を開く」は「開運」につながるとして、たこ杉は開運の木として祀られています。たこ杉の近くには、頭をなでると開運を引き寄せると言われる石碑「開運ひっぱりだこ」も。高尾山を訪れたら、ぜひ足を止めて大きな杉の姿を見上げてみましょう。
浄心門
霊気が満ちるパワースポット・髙尾山薬王院の入り口「浄心門」
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神社仏閣
ケーブルカーを下りて、高尾山で最も賑わうコース・1号路を進むと見えてくるのが「浄心門」です。髙尾山薬王院の参道の入り口にあたるこの門は、その先が霊気が満ちる霊山・高尾山であることを感じさせてくれます。門を抜けて左右に赤い灯篭が並ぶ参道を進んだ先は、煩悩の数といわれている108段を上る「男坂」と、緩やかな坂道が続く「女坂」に分岐。参道はそれぞれの終点で合流し、浄心門から10分ほどで薬王院に着きます。浄心門は登山コースの分岐点でもあり、まっすぐ進むと薬王院を抜けて山頂に至る1号路、左手を行くと3号路に、右手を行くと4号路に入ることができます。
髙尾山薬王院
1,200年の歴史を持つお寺は東京屈指のパワースポット「髙尾山薬王院」
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神社仏閣
山岳信仰の聖地として長い歴史を持つ高尾山。山頂の中腹にあるのが薬王院として知られる「髙尾山薬王院有喜寺(やくおういんゆうきじ)」です。天平16(744)年に聖武天皇の勅令で開山された由緒ある寺院で、本尊は「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」。このご本尊を守る従者が天狗とされているため、境内のあちこちに天狗の像が祀られています。薬王院は境内に「六根清浄石車(ろっこんしょうじょういしぐるま)」や「願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)」をはじめとする、数々のユニークなご利益スポットがあることでも有名です。壮麗な造りの本堂でお参りをしたら、ぜひ境内を回って探してみてください。
高尾山トリックアート美術館
国内最大級のだまし絵美術館「高尾山トリックアート美術館」
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美術館・博物館
高尾山トリックアート美術館は、京王線高尾山口駅の向かいにある、だまし絵の美術館です。館内には、あたかもそこにあるかのような立体的な絵や、大きく見えるはずのものが小さく見える絵など、不思議な絵が並んでいます。美術館でありながら、絵に触ったり撮影したりしてもよいのがトリックアートの大きな魅力。ファミリーやカップルで訪れて、みんなで不思議な絵を楽しみながら、写真や動画を撮るのがおすすめの楽しみ方です。地下2階、地上2階の展示スペースは広く、展示されている作品の数も国内最大級。作品を観終わった後には、入館時にもらえるコインで、屋外のカフェのドリンクを飲むこともできます。
高尾599ミュージアム
高尾山について学べるくつろぎのスペース「高尾599ミュージアム」
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美術館・博物館
標高599mの高尾山の麓にあり、高尾山の生態系や登山の情報などを紹介している無料のミュージアム。ムササビやイノシシなどのはく製とプロジェクションマッピングを組み合わせた展示や、アクリルに閉じ込めた植物標本、高尾山の起伏を再現したキッズスタディスペースなどユニークな展示が特徴です。じゃぶじゃぶ池や「599」のモニュメントがある屋外の芝生広場、多摩産の木材を使ったテーブルとイスを並べたカフェやくつろぎスペース、オリジナルグッズを揃えたミュージアムショップもあり、ゆっくりと過ごすこともできます。京王線 高尾山口駅から徒歩4分と近いので、登山の前や下山後に立ち寄るのにぴったりのミュージアムです。
※2021年2月現在、じゃぶじゃぶ池およびキッズスタディスペースは休止中、599CAFEは臨時休業中です。詳しくはHPを確認してください。
正名山地蔵院 大光寺
ひと足早く満開を迎える隠れた桜の名所「正名山地蔵院 大光寺」
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神社仏閣
高尾駅の南側、駅のすぐ近くにある大光寺は隠れた桜の名所として知られる寺院です。正式名称は正名山地蔵院 大光寺。元和元年(1615)年の創建と伝えられる由緒ある寺院で、多摩八十八霊場の一つにも数えられています。境内にある桜の中でも、樹齢約400年とされるしだれ桜や、希少種のエドヒガンザクラの木は、ソメイヨシノよりも早めに満開になることが多く、参拝客の目をひと足早く楽しませてくれます。目安としては毎年東京の開花宣言時には、7~8分咲きになっております。さらに、髙尾山薬王院由来の山門、珍しい北(喜多)向き本尊の阿弥陀如来像、宝珠観音菩薩像を安置した観音堂など、数々のお堂や仏像も。住職の願いが込められたカエルの置物が境内のあちこちにあるのも見どころの一つです。
三密の道 苦抜け門
修行の場でもある高尾山の隠れたパワースポット「三密の道 苦抜け門」
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遺跡・史跡
高尾山の1号路の途中、二手に分かれる男坂と女坂に挟まれた場所に仏舎利塔がある広場があります。男坂からこの広場に至る脇道が「三密の道」、三密の道の両端2箇所にあるのが「苦抜け門」です。三密とは真言宗の教えにある「身密(しんみつ)・口密(くみつ)・意密(いみつ)」のことで、正しい行い・正しい言葉・正しい心を心がける修行のことを指す言葉です。「苦」の字が彫られた石造りの門を「苦しみから抜けられますように」と願いながらくぐることで、煩悩から解放されるとされています。高尾山が修行の場であることを感じられるパワースポットとして、また撮影スポットとしても名所の一つになっています。
六根清浄石車
石車を回して身を清める。人気のパワースポット「六根清浄石車」
髙尾山薬王院の山門をくぐってすぐ右手にあるのが、高尾山の山中に点在するパワースポットの中でも特に有名な「六根清浄石車(ろっこんしょうじょういしぐるま)」です。六根清浄とは、人の眼・耳・鼻・身・舌・意の6つの感覚が清らかになるように神仏に祈るという意味があり、この石車を手で回すことで身を清めることができるとされています。六根清浄石車は、薬王院の境内だけでなく高尾山の山中に点在していて、その数は全部で18か所。6回転ずつ回すことで煩悩の数と同じ108回、回すことになります。山を登りながら、あるいは観光をしながら、六根清浄石車を回してまわってみるのも楽しい体験になるでしょう。
願叶輪潜
石の輪をくぐって諸願成就を祈るパワースポット「願叶輪潜」
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神社仏閣
髙尾山薬王院の境内に入って左手、天狗像の向かい側にあるパワースポットが「願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)」です。本尊の知恵の輪とされる大きな石の輪をくぐり、その奥にある大錫杖(だいしゃくじょう)を鳴らすことで願いが叶うと言われています。願いが叶うように念じながら輪をくぐり、大錫杖を慣らす時は、自分の氏名と住所を唱えながらできるだけ大きく鳴らしましょう。薬王院では、願叶輪潜で祈願したことを忘れないように身につけられる、木の輪のお守り「かなうわ守」をいただくこともできます。大きな石造りの願叶輪潜は、六根清浄石車と合わせてぜひお参りしておきましょう。
高尾山と髙尾山薬王院に加え、高尾山口駅や高尾駅周辺の観光スポットをご紹介しました。登山、ハイキング、観光、グルメ、パワースポットと、魅力あるスポットが盛りだくさん。目的や体力に合わせて好みのコースを選べるのも高尾山の魅力です。
※2021年2月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。