埼玉県で最も広い市で、都内からの小旅行にもピッタリなのが秩父市。自然はもちろん、歴史を誇る名所やグルメも豊富で、駅前も充実しています。そこで、秩父に行ったら必ず訪れておきたいおすすめ観光スポットを紹介します。
目次
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秩父地方の総鎮守!“秩父夜祭”で知られる秩父三社の一社「秩父神社」
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郷土芸術作品のほか、佛教資料・民俗資料を展示している「秩父美術館」
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自然に恵まれた宝登山で参拝できる聖なる空間!「寶登山神社」
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珍しい三ツ鳥居がある秩父三社の一社「三峯神社」
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全国的に有名な色とりどりの芝桜の花じゅうたん「羊山公園」
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自然豊かで見晴らしが最高なテーマパーク「秩父ミューズパーク」
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まろやかなお湯が自慢!全国有数のアルカリ温泉「秩父温泉満願の湯 源泉所」
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秩父の織物に関する資料の展示を行う「ちちぶ銘仙館」
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秩父市街地や奥秩父の山々を存分に堪能できる「美の山公園」
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日帰り温泉や特産品購入も楽しめる埼玉の秘境の入口「道の駅 大滝温泉」
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奥秩父名物である“岩魚すし”を堪能できる「みな寿し」
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秩父市の中心に位置する、秩父路観光の拠点「道の駅 ちちぶ」
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日本最古の流通通貨「和同開珎」発祥の地と言われる「和銅遺跡」
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ヤギたちとの触れ合いや手作り体験も楽しめる「彩の国ふれあい牧場」
秩父神社
秩父地方の総鎮守!“秩父夜祭”で知られる秩父三社の一社「秩父神社」
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神社仏閣
秩父神社は関東でも屈指の古社であり、927年(延長5年)に編纂された法典『延喜式(えんぎしき)』にも掲載されている歴史ある神社です。
1592年に徳川家康公が建造させたと伝えられている本殿は、埼玉県の有形文化財にも指定され、色鮮やかな彫刻と権現造りの建物の美しさは必見です。体は本殿側、頭は逆の北側を向いてご祭神を守っているといわれている「北辰の梟」や、よく見て・よく聞いて・よく話す「お元気三猿」などの愛らしい表情の彫刻も見どころです。
また、毎年12月に開催される秩父神社の例祭「秩父夜祭」は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並んで日本三大美祭及び日本三大曳山祭の一つに数えられ、さらに無形文化遺産にも登録されています。
豪華な笠鉾(かさぼこ)や屋台巡行、夜空を彩る花火は埼玉の冬の風物詩です。
秩父美術館
郷土芸術作品のほか、佛教資料・民俗資料を展示している「秩父美術館」
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美術館・博物館
秩父美術館は、昭和59年に設立された美術館です。本館1階の常設展示室、企画展示室、別館大展示室では、幕末から現代まで約200年間の郷土画家の作品を常設展示しています。本館2階の佛教資料館では左甚五郎作「風神雷神」の木彫像をはじめ、国内外から収集された仏教資料の展示を行っています。民俗資料館では、秩父絹で栄えていた頃の養蚕具や農具、漁具、生活用具を展示してあり、秩父の生活史を学ぶことができます。ギャラリーでは、秩父美術館大賞画家公募展、著名郷土画家秀作展などを行っています。秩父のさまざまな歴史を感じることができる美術館です。
寶登山神社
自然に恵まれた宝登山で参拝できる聖なる空間!「寶登山神社」
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神社仏閣
宝登山(ほどさん)は秩父山塊の中でも数少ない、独立峰が美しい名所です。その宝登山山麓にある寳登山(ほどさん)神社は、火災盗難よけ・諸難よけの守護神として、地元だけではなく、他県からも参拝者が多く訪れる神社です。この神社を創祀されたのは、ヤマトタケル(日本武尊)だと伝わっています。ヤマトタケルが1900年前にこの地に訪れた際に山火事に遭ってしまいますが、神犬の神助を得て、神霊を祀られた事がきっかけで建てられたそうです。寳登山神社の特殊神事「お炊き上げ祭」は、この伝説に起因しています。毎月7日に忌火でお米を炊き、神の使いであるお犬様にお供えするのです。ご家族で参拝に行ってみてはいかがでしょうか。
三峯神社
珍しい三ツ鳥居がある秩父三社の一社「三峯神社」
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神社仏閣
三峯(みつみね)神社は、秩父三社の中では最も高い標高1,100mのご神域にある神社です。日本で初めての夫婦と言われている伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)が祀られているため、家内安全や夫婦和合などのご利益があると言われています。三つの鳥居が合わさった珍しい形の「三ツ鳥居」、拝殿前にある樹齢推定800年のご神木、拝殿前の石畳に水をかけると浮かんでくる「龍」など、見どころがたくさんあります。また境内から奥宮までの道のりにある揺拝殿からは、運が良ければ秩父盆地にかかる雲海がとても美しく見えます。参拝とあわせて、この雲海撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。
羊山公園
全国的に有名な色とりどりの芝桜の花じゅうたん「羊山公園」
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公園
秩父市の東側に位置する、緑豊かな自然に囲まれた公園です。市民の憩いの場として親しまれており、なんといっても春の芝桜がまるでピンクの大きいじゅうたんのように、あたり一面に咲き誇る光景は、ここでしか見られない絶景です。約17,600平方メートルの広さに10品種、40万株以上の芝桜を植栽しており、毎年芝桜の咲き誇る4月中旬から5月上旬頃には「芝桜まつり」が開催され、2019年には約44万人もの観光客が訪れたそうです。春には芝桜以外にも、ソメイヨシノやしだれ桜、八重桜など桜が約1,000本も咲き誇ります。たくさんの木製遊具が設置されているわんぱく広場や、羊たちを見られるふれあい牧場など楽しめるエリアもあるので、お子様連れでも楽しめます。
秩父ミューズパーク
自然豊かで見晴らしが最高なテーマパーク「秩父ミューズパーク」
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テーマパーク
秩父ミューズパークは、秩父市と小鹿野町に位置する豊かな自然環境に恵まれた公園です。長尾根丘陵の上にあるため大変見晴らしがよく、展望台からは秩父市街地を一望できます。約3kmある遊歩道「スカイロード」を往復するスカイトレインは、お子様に人気です。また、スポーツの森にあるフォレストアドベンチャー・秩父は、国内最大級の自然共生型アトラクションが魅力です。自然の中に7本のジップスライドや、アドベンチャーコースなどがあり、小学4年生以上から遊ぶことができるので、ぜひ家族で挑戦してみてください。このほかにも、スポーツの森ではF1やビームライフルシューティングなどのアクティビティが体験できます。園内には音楽堂・野外ステージや芸術・文化施設も併設されているので、一日中楽しむことができます。
秩父温泉満願の湯 源泉所
まろやかなお湯が自慢!全国有数のアルカリ温泉「秩父温泉満願の湯 源泉所」
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温泉
秩父温泉「満願の湯」は、浅間・富士火山からなる山中地溝帯線の地下数100mにある石英閃縁岩の中で育まれ、秩父の地から湧出している温泉です。水素イオン濃度(ph)9.3という高いアルカリ性とまろやかさを秘めております。秩父温泉満願の湯 源泉所は、「満願の湯」の源泉を20ℓ100円から持ち帰ることができる温泉スタンド。ご自宅で、温泉気分を味わい下さい。近くには「満願の湯」を使用した日帰り入浴施設もございます。
ちちぶ銘仙館
秩父の織物に関する資料の展示を行う「ちちぶ銘仙館」
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美術館・博物館
ちちぶ銘仙館は、国指定伝統的工芸品にも指定された織物「秩父銘仙(ちちぶめいせん)」などに関する貴重な資料を収集・保管・展示している博物館です。現在も秩父銘仙の技術を引き継いだ方々の作品を見ることができるほか、手織りや型染めなどの体験もできます。また、国の登録有形文化財に登録されている、本館やノコギリ屋根の工場棟などの建物も見どころ。1930年(昭和5年)に創建された「旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場本館」を利用しており、昭和初期の特徴的な面影が漂う建物なので、記念撮影もおすすめです。
美の山公園
秩父市街地や奥秩父の山々を存分に堪能できる「美の山公園」
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公園
美の山公園は、秩父市と皆野町にまたがる標高581.5mの蓑山山頂を整備した県立公園で、広さ41ヘクタールもあります。秩父には珍しい独立峰で、4月は桜、5月はヤマツツジ、6月下旬からはアジサイが咲き、散策ルートの山野草は四季折々の表情を見せてくれます。夜は、日本の夜景100選にも選ばれた絶景が臨め、雲海スポットやジオパークツアーの出発点としても注目されています。山頂の駐車場まで車で行けるのも嬉しいポイント。駅からのハイキングも楽しめる美の山へ、ぜひ訪れてみてください。
道の駅 大滝温泉
日帰り温泉や特産品購入も楽しめる埼玉の秘境の入口「道の駅 大滝温泉」
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温泉
埼玉県西部に位置し、秘境ともいえるエリアに位置する道の駅 大滝温泉。秩父地方の西端で急峻な山と、日本のV字渓谷が見られる大滝地区にあるため、絶景を楽しむことができます。この道の駅のおすすめは、何と言っても日帰り温泉施設「遊湯館」。深さ1,000mから湧き出る大滝温泉を使用しており、旅の疲れを癒し、美肌効果もあるといわれています。また打ち立ての純手打ちそばや秩父名物・豚の味噌漬けを使った味噌かつ丼が味わえるお食事処や、地元の養蜂所で採れた純粋ハチミツなどを販売している特産品販売センター、コンビニエンスストア、歴史民俗資料館も併設しており、半日いても飽きない魅力的な道の駅です。
みな寿し
奥秩父名物である“岩魚すし”を堪能できる「みな寿し」
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グルメ
岩魚を贅沢に使い、試行錯誤を重ねて完成した押し寿司“岩魚すし”が名物の、秩父を代表する本格江戸前寿司のお店です。岩魚すしは、光沢があって透き通るような白身と、赤酢を使ったこだわりのシャリが絶妙なバランスで調和されています。シャリに赤酢の味がしっかりとついているので、醤油をかけずにそのまま頂いても美味しいです。他にも、江戸前寿司や“とちの葉すし”も絶品。とちの葉すしは、不老長寿の木として言い伝えられている栃の木の葉で、秩父産の川魚をくるんで作られています。葉の香りに包まれて一段と芳醇な香りが漂い、独特のハーモニーを生み出します。
道の駅 ちちぶ
秩父市の中心に位置する、秩父路観光の拠点「道の駅 ちちぶ」
道の駅 ちちぶは、秩父市の中心に位置する観光拠点です。秩父で作られたそばや特産品を豊富に販売しています。伝統的な漬物・しゃくし菜漬は、油炒めにすると美味しいと評判なので、料理をする方はぜひお手に取ってみてください。館内にある郷土料理が味わえるレストランでは、秩父の素材を使った料理を取り揃えています。濃厚な味噌に漬けこんだ豚みそ丼やわらじカツ丼、おっきりこみはこのお店でも人気の高い定番メニューです。お土産には無料飲水施設の「ちちぶの水」の原水をいただいて帰りましょう。これは荒川支流の浦山川と武甲山の地下水。安心で安全、おいしいとの評判です。
和銅遺跡
日本最古の流通通貨「和同開珎」発祥の地と言われる「和銅遺跡」
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遺跡・史跡
「和同開珎」は日本で最初に流通した貨幣として知られています。この「和同開珎」の発行のもととなった自然銅が採掘されたのが、この秩父市黒谷にある和銅遺跡と呼ばれている一帯です。708年(慶雲5年)、朝廷に武蔵国秩父郡から銅が献上され、朝廷が年号を「和銅」と改元したという歴史があります。和銅山の西には祝山(いわいやま)があり、ここは和銅献上の祝典が挙げられたと伝えられています。後に祝山に建てた神籬(ひもろぎ)を遷座して聖神社が建てられました。日本で初めて流通した貨幣の手がかりを知ることができる、国内でも貴重なスポットのひとつです。
彩の国ふれあい牧場
ヤギたちとの触れ合いや手作り体験も楽しめる「彩の国ふれあい牧場」
彩の国ふれあい牧場は、「ふれあい、学び、体験する」をコンセプトとしたヤギやヒツジ、ウサギが飼養されている牧場です。春にはかわいらしい子ヤギたちに出会うことができます。5月中旬には1,500万本以上のポピーが牧場の一角に咲き乱れ、「天空のポピー」と呼ばれるほど好評を博しています。彩の国ふれあい牧場の中心施設であるモーモーハウスでは、畜産の仕事や、乳牛と肉牛の違いなどを模型で学ぶことができます。3〜11月は、アイスクリームやバター、チーズなどを手作りできる体験学習が人気です。酪農について学び、動物たちとも触れ合うことができる癒しのスポットです。
秩父には歴史のある寺社仏閣はもちろん、自然のダイナミックさを感じられるスポットがさまざまあります。
秩父に観光で訪れた際は、ぜひご紹介したスポットへ足を運んでみてくださいね。
※最新の基本情報は公式サイトをご確認下さい
※2023年3月1日時点の情報です