別府といえばおんせん県大分を代表する温泉観光地。地獄と呼ばれる自然に湧き出た源泉をめぐる「別府地獄めぐり」や、温泉の蒸気であたためた砂に埋まる「砂湯」など、ユニークな楽しみ方がたくさん用意されています。今回はその中でも、特に訪れておきたい別府の人気スポットをご紹介します。
目次
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名物は砂湯!老舗旅館の如き威容で地元民に愛される「竹瓦温泉」
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純度100%の生湯に癒される「ひょうたん温泉」
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日本夜景遺産にも選ばれた、鶴見岳や扇山を一望できる「湯けむり展望台」
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あなたの好物も地獄送り!温泉の蒸気でホカホカに蒸し上げる「地獄蒸し工房 鉄輪」
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別府温泉有数の宿泊施設「別府温泉 杉乃井ホテル」
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砂蒸し風呂と美しい海が満喫できる「別府海浜砂湯」
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いろいろな地獄を1ヶ所で楽しめる贅沢な「かまど地獄」
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雄大な鶴見岳を望む野鳥の楽園「志高湖」
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遊園地と温泉のコラボ!攻めの姿勢を崩さない老舗「別府ラクテンチ」
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ちょっと小柄な東京タワーの兄貴分!?「別府タワー」
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風光明媚な高原に築かれた遊園地「城島高原パーク」
竹瓦温泉
名物は砂湯!老舗旅館の如き威容で地元民に愛される「竹瓦温泉」
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温泉
竹瓦温泉は明治12年から続く市営共同温泉です。竹葺きの屋根が改装で瓦葺きに変わったのが名前の由来とされています。現在の建物は昭和13年のもので、唐破風の屋根が特徴。まるで老舗旅館のような佇まいで、国の登録有形文化財、近代化産業遺産となっています。温泉の泉質は男女で異なります。名物の砂湯は浴衣を着て砂に15分間埋めてもらうというもので、解放された後は身体の老廃物が出て行ったような感覚を味わえます。向かいの竹瓦小路は日本最古の木造アーケード街として知られています。
ひょうたん温泉
純度100%の生湯に癒される「ひょうたん温泉」
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温泉
ひょうたん温泉は別府エリアでも老舗の温泉。冷却装置「湯雨竹」で100度の源泉を瞬時に適温まで下げているので、成分が劣化していない純度100%の生湯に浸かれます。それぞれ趣の異なる造りであり、内湯タイプ8室・露天タイプ6室、合計14室貸切家族風呂があります。セルフ砂湯も家族でワイワイ楽しめます。また、女湯には子連れの方優先のシャワーが設置され、ゆったり過ごせるようになりました。大正11年の姿を残すひょうたん岩風呂も女湯に引き継がれ、中庭にも飲泉や蒸気吸引などのスペースがあります。地獄蒸しキッチンでは鳥の姿蒸しを自ら作るなどの体験が可能。火照ってきたら、温泉成分を練り込んだ湯楽ゆらソフトをどうぞ。
湯けむり展望台
日本夜景遺産にも選ばれた、鶴見岳や扇山を一望できる「湯けむり展望台」
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夜景
湯けむり展望台は日本が誇る温泉地・別府の街並みを一望できるビュースポットです。あちこちから巨大な湯けむりが立ち上っている景色が見られます。湯けむり漂う鉄輪の彼方には鶴見岳や扇山を一望。実はこの景色、テレビ番組の「21世紀に残したい日本の風景」で2位に選ばれたこともあるそう。(2001年)また、土・日・祝日の夜にはライトアップが行われ、建物の合間から色とりどりの湯けむりがなびく幻想的な光景を楽しむことができます。日本夜景遺産にも認定された絶景をぜひ、堪能してください。
地獄蒸し工房 鉄輪
あなたの好物も地獄送り!温泉の蒸気でホカホカに蒸し上げる「地獄蒸し工房 鉄輪」
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グルメ
地獄蒸し工房では江戸時代には存在したとされる別府名物・地獄蒸しを体験できます。使われている地獄釜の温度は98度。温泉成分を含む蒸気で蒸した食材は旨味が維持されている上に、ほんのりと塩気や滋味が加わって、素材の甘さが際立つそうです。また、水溶性の栄養素を壊さず加熱できるのも、蒸し料理の良いところ。食材は食券形式で購入できます。地獄蒸しが初めての場合は、地獄蒸し玉手箱を頼んでみましょう。色々な食材の詰め合わせになっているので、「これを蒸したらどんな味になるんだろう?」という好奇心を満たしてくれます。
別府温泉 杉乃井ホテル
別府温泉有数の宿泊施設「別府温泉 杉乃井ホテル」
別府温泉 杉乃井ホテルは、別府温泉郷にある老舗名門ホテルです。別府湾を一望できる絶景露天風呂はもちろん、水着で楽しめる屋外温泉「ザ アクアガーデン」やレジャープール(夏期限定営業)、ボウリング、スパなどさまざまな楽しみを提供してくれる一大アミューズメント施設として人気です。バイキング形式のレストランではイタリアの石窯で焼き上げた本格ピザやパスタ、ステーキなどの洋食や本格中華など料理も絶品。オプションで大分の高級食材「関サバ」や「関アジ」なども食べられます。おひとりさまでも家族でもカップルでも、いろいろな楽しみ方が出来ます!
別府海浜砂湯
砂蒸し風呂と美しい海が満喫できる「別府海浜砂湯」
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温泉
別府海浜砂湯では砂蒸し温泉を楽しむことが出来ます。ロッカールームで浴衣に着替え、海沿いの砂場に出て寝転ぶと係の方が体の上に砂をかけてくれます。この砂は温泉熱で非常に暖かく、10分も砂に埋まっていると体の芯からぽかぽかと温まり汗も出てきます。屋根が可動式なので、小雨程度であれば問題なく楽しめます。砂から抜け出しシャワーで砂を流した後は、温泉風呂で再び温まるのがおすすめ。海沿いの雄大な景色も見どころのひとつです。
かまど地獄
いろいろな地獄を1ヶ所で楽しめる贅沢な「かまど地獄」
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温泉
かまど地獄は「地獄」を楽しむ景勝地です。地獄とは噴気や熱泥で近づくのが困難だったり、見た目が恐ろしかったりする源泉のこと。ここにはボコボコと湧く泥のような地獄、時期により変色する地獄など多様な地獄が存在し、見所には事欠きません。名称は八幡竈門神社に噴気で炊いた飯を供えた逸話に由来しており、釜に乗った鬼のオブジェがシンボルになっています。また、「かまど」という名前があの人気アニメの主人公を連想させ、物語との共通点も多い事からファンの間では前述の神社と共に聖地と認識されています。また、別府地獄組合に加盟しており、同じように組合に名を連ねている景勝地を次々に訪問する行為を「地獄めぐり」と呼びます。
志高湖
雄大な鶴見岳を望む野鳥の楽園「志高湖」
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自然
志高湖(しだかこ)は鶴見岳南東の山腹、標高約600mに位置する湖です。湖の外周はおよそ2km。自然豊かで、白鳥やルリビタキなどの美しい野鳥の姿を観察できます。キャンプ場などの施設も存在しており、シーズンになると多くのキャンパーで賑わいます。ボートをレンタルすることもできますよ。遊歩道で結ばれた神楽女湖まで足を伸ばすのも良いでしょう。こちらは約80種約15,000株もの花菖蒲が咲き誇る「神楽女湖しょうぶ園」が有名です。
別府ラクテンチ
遊園地と温泉のコラボ!攻めの姿勢を崩さない老舗「別府ラクテンチ」
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テーマパーク
ラクテンチは立石山の中腹に位置する遊園地。入園時に乗車するケーブルカーは国内でも指折りの急勾配を駆け上がります。昭和4年に開園された老舗で、昭和25年から続く「あひるの競走」が名物。観覧車は日本で唯一、回転する大アームの両端でゴンドラの付いた車輪が回転する二重式を採用しており、別府湾まで見通せます。平成29年には別府市の企画「湯~園地」で注目を集めました。きっかけとなったPR動画はジェットコースターなどのライド内にお湯を張るという俄かには信じがたい内容で、多くの再生回数を集めています。期間限定ながら、ライド内に温泉を含む泡を入れるなどして現実化しています。今後の動向にも要注目です!
別府タワー
ちょっと小柄な東京タワーの兄貴分!?「別府タワー」
別府タワーは塔博士こと内藤多仲が設計した観光塔。同氏が設計した名古屋テレビ塔、大阪通天閣に続いて竣工され、別府三太郎の愛称が付きました。のちに弟分のさっぽろテレビ塔、東京タワー、博多ポートタワーが竣工し、タワー6兄弟と呼ばれるようになります。別府タワーは全長90mと兄弟の中で最も小柄ですが、55m地点の展望台からは四国の山並みまで見渡せます。2007年には国の登録有形文化財に認められました。2022年春以降改修工事実施 2022年秋リニューアルオープン予定(詳細はサイトURLをご確認ください。)改修後は施設内に17階展望台のほかカラオケ店、レストランバー、美術館などを併設し泉都別府を代表する観光施設として運営されます。
城島高原パーク
風光明媚な高原に築かれた遊園地「城島高原パーク」
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テーマパーク
城島高原パークは標高約700mの高原にある遊園地です。特に有名なのは、日本初の木製コースター「ジュピター」。木製ならではの軋みがスリルを増長させる良いスパイスになっています。また、材料として使われた木材は6万本以上で、その造形美にはマニアも唸るとか。同じく絶叫系でおすすめなのが、地上約30mから一気に滑り降りる「ポセイドン30」。凄まじい水しぶきが上がるので、見ているだけでも迫力を感じられます。ただし、屋根に隠れないとびしょ濡れになるので要注意。絶叫系や高所が苦手なら、シンプルなゴーカートをおすすめします。季節によって主役となる植物が移り変わるので、コースの雰囲気もガラリと変わります。
日本を代表する温泉の町のひとつである別府。温泉と遊園地をコラボさせた施設や、砂湯を楽しめる海浜砂湯など、別府ならではの温泉スポットがたくさんあります。ぜひ別府に行ったら、さまざまな温泉をめぐってみてください。
※2020年12月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。